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マカオ観光&旅行ガイド
マカオ旅行 - 2024年1月22日
【マカオ旅行】 これで完璧!マカオの主要な交通機関「バス」の乗り方【完全ガイド】
マカオの主要交通機関「バス」の乗り方ガイド
マカオは鉄道があまり発達しておらず、Uberのような配車サービスも用意されていないので、旅行者が利用できる主な公共交通機関はバスかタクシーが主力になっている。
マカオの交通機関を調べると「リゾートホテルが運行している無料のシャトルバスが便利」 とか「シャトルバスを使えば公共のバスやタクシーは必要無し」 といった情報もチラホラ出てくるが、その無料のシャトルバスは空港やフェリーターミナル、中国本土との国境ゲート、マカオ半島側の少数のリゾートホテルなどを結んでいるだけで、世界遺産を巡るような本格的なマカオ観光の足を担うには少々使い勝手が悪い のが現状だ。
そのため、快適にマカオ観光をするためには公共機関であるバスやタクシーを利用することになるのだが、マカオのタクシーは日本語はもちろん通じないし、英語もほぼ通じない。 中国語で行き先を書いたものがあればなんとかわかってもらえるが、支払いは現金のみとハードルが非常に高い。もしも早口の広東語でタクシー料金の請求されたら…考えただけでも冷や汗がでてきそうだ。
またマカオのタクシーはあまり評判も良くないため、できればもっと気軽に気を使わずにマカオを移動したい。そんなときに活躍するのが、マカオ全域をカバーしている24時間営業の公共交通機関の「バス」 だ。
しかし、マカオのバスは非常に複雑なルートを運行しており、アナウンスの案内も中国語かポルトガル語なので、料金の支払方法や乗り方 / 利用方法を知らずに乗ってしまうと訳がわからなくなってパニックになる危険もある。
そこで今回のマカオ旅行特集は、マカオの主要交通機関であるバスの乗り方完全ガイドをお届け。マカオ旅行でバスに乗りたいけど、乗り方が分からなくて不安な人はぜひ参考にしてほしいと思う。
マカオ・路線 バスの料金と支払い方法
マカオの路線バスに乗る際、気になるのは運賃料金だが、マカオのバスはどの路線に乗っても、どこまで行っても料金は一律6MOP(約120円 / 1MOP=20円計算)で子供料金の設定※は無し。
※ ただし身長1m未満(3歳ぐらいまで?)の幼児は同伴の大人1人につき2人まで無料で3人目から料金が発生する。
支払い方法は現金(マカオ・パタカ MOP / 香港ドル HKD どちらも対応)、マカオパスカード(日本のSuicaみたいなマカオの交通系プリペイドカード)、mpay(マカオペイ / スマホQR決済アプリ)となっているが、mpay利用は中国本土、香港、マカオの携帯電話番号が必須となっているので旅行者は使用不可。マカオ旅行者が利用できるバス料金の決済方法は、現金、もしくはマカオパスカードのどちらか になる。
現金払いの場合はお釣りは出ない ため、事前にきっちり小銭を用意しておく必要がある。6MOPぴったり支払えない場合は余分に支払うことになるので注意 。例えば6MOPが無くて10MOPを支払ったとしてもお釣りは出ない。ただし人数分をまとめて支払うことは可能なので、4人家族でバス利用の場合は24MOPで20MOP紙幣と小銭4MOPを支払えばOK。
交通系カードのマカオパスカード(Macau Pass Card / MP Card)での支払いの場合は、バス料金は半額の3MOP(約60円)になり (AやXが付いた快速バス路線は4MOP)、さらに45分以内の乗り継ぎ(コロアン島 / マカオ南部の場合は60分以内の乗り継ぎ)が一般路線の場合は無料 、快速路線の場合は差額分1MOPの支払いで済むなどメリットが大きい。
さらに乗り継ぎの処理についてはマカオパスカードをバスの精算機にタップして決済する時に自動で処理 されるので特に煩わしい手順も必要無く簡単に乗り継げる。
ただし、マカオパスは基本的に1人1枚の使用を想定して作られており、乗り継ぎ時間のデータなども1枚のカードで管理されているため、現金のように複数人分の支払いをまとめて行うことはできない ので注意しよう。
マカオパスカードとは?
マカオパスカード(Macau Pass Card / MP Card)とは、日本のSuicaのようなプリペイドカードで、バスの支払いやLRT(電車)の運賃支払いはもちろん、マカオ市内ではスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの90%以上もの店舗で取り扱われている電子決済手段 となっている。
マカオパスカードの料金は、通常カードは130MOP(約2,600円)。 そのうち30MOPはカード発行手数料分、残りの100MOPがマカオパスカードのチャージ / 残高分となっている。
また、空港など旅行者が多く訪れる場所では一般カードとは違う柄付きの限定タイプのマカオパスカードもあるらしいが、私達の旅行中には見つけることができなかった。柄付きの限定マカオパスカードは料金が少し高めになっているがマカオ旅行の記念として残しておくのにはいいかもしれない。
マカオパスカードの購入方法とチャージ方法
マカオパスカードはコンビニエンスストア、スーパーマーケット、町中の自動販売機などで購入可能となっている。ただし旅行者の多い空港などでは売り切れになってしまっていることも多いので、もしも空港で売り切れてしまっていた場合は、自分が宿泊するホテル近くのコンビニで購入すると良いだろう。
ちなみにギャラクシーマカオ近辺に宿泊している場合は、ブロードウェイのOK便利店(サークルK)が一番近くでマカオパスを購入できる場所になっている。(ホテルのコンシェルジュに聞くと「あそこには売ってない」とか言われるけど、コンビニの店員さんに言えばちゃんと売ってもらえる)場所の詳細は下参照。
購入したマカオパスカードには最初から100MOP分(約2,000円分)のチャージが入っているので、バス利用だけなら約33回分も使えるのでマカオの短期旅行では使い切れないと思うが、余った分はコンビニやスーパーで使うといいだろう。また、レストランなどで利用したい場合は最初の100MOP分だけでは足りないので、残高をチャージ(英語:Top-Up)する必要がある。
マカオパスをチャージできる店舗は以下の通り。
7-Eleven | コンビニ
Circle K (OK便利店) | コンビニ
McDonald's | ファストフード
PARKnSHOP | スーパーマーケット
Royal Supermarket | スーパーマーケット
Sanmiu Supermarket | スーパーマーケット
Sunsco Supermarket | スーパーマーケット
Tai Fung Supermarket | スーパーマーケット
Vang Kei Supermarket | スーパーマーケット
つまり、マカオパスをチャージしたい場合は近くのコンビニに行けばOK だ。なお、マカオのコンビニやスーパーではクレジットカードの利用は不可となっているためチャージはすべて現金 で、最低チャージは50MOP から。チャージしたい時はレジの店員さんに「Top up, please」などと言いながら現金を渡せばやってくれる。
マカオのバスの乗り方
では、海外用モバイルデータ通信環境、GoogleMap、バスアプリの巴士報站、マカオパタカ / 香港ドルの小銭、もしくはマカオパスカードを準備したところで、実際にマカオの主要交通機関であるバスを利用してみよう。
マカオ旅行者のバス利用の手順は主に以下のようになっている。
それぞれのバス利用の手順を順番に見ていこう。
バスアプリでバス路線と乗車するバス停情報を確認
まずはバス経路をバスアプリ「巴士報站」の「Point to Point」で検索しよう。出発場所(Start Point)と到着場所(End Point)はバス停である必要はなく、出発場所のところはMy Location(初期状態)にしておけばGPSで自分の場所を自動的に選択してくれる(たまに位置情報がおかしいこともあるので要確認)。
また到着場所はGalaxy Macau(カジノリゾート)やSenado Square(セナド広場)などの施設名もOK。フォーム欄に英語で入力すれば、下に場所の候補が表示されるので、候補をタップして選択すれば目的地が入力されるのであとは検索ボタン(虫眼鏡アイコン)をタップすれば、すぐにルート候補が複数表示される。
そして利用したいルートの右上の「Number of stops: [数字] >」をタップすればルートの詳細が確認できるので、ルートの出発点付近の地図、バスに乗る出発点と番号、降りるバス停とその番号、そして何駅分乗っていくかなどを確認しよう。
なお、アプリをチェックした際にバス停に赤いコーン が付いている場合は、道路工事などの影響でバス停の位置が変わっていることを示しているので、その場合はアプリに表示された変更事項などをしっかり確認しよう。
GoogleMapを使って乗車するバス停まで移動
自分が乗るべきバス路線が確認できたら、次はバスアプリの地図、もしくはグーグルマップを使って出発点になるバス停まで移動しよう。なお、GoogleMapはバス停の番号で検索することはできないので、バス停の名前などを入れてバス停を探そう。
バス停を確認
バス停に着いたらバス停に書かれている路線の番号を確認し、自分が乗るバスがちゃんとそのバス停で停まるかどうかをチェックし、さらに路線図を見て自分の行きたいバス停が何番目にあるかも合わせて確認しよう(赤い印の付いたバス停は現在自分が居るバス停 / 下写真)。
バス停によっては少しだけ離れた場所にバス停が何個か設置されていたり、往路と復路でバス停の位置が異なっていたりもするため、そのバス停が自分が乗りたいバスのバス停なのかどうかをチェックするのは非常に大事な作業になる。
アプリを見ながらバスを待つ
バス停が正しいことが確認できたら、お目当てのローカルバスが来るまで待つ。この時、バスアプリ「巴士報站」でバス路線を表示(バスの路線番号をタップ)させると、その路線のバスが今どこを走っているのかをリアルタイムで確認することができる(上写真のピンク枠がリアルタイムのバス表示)。
このリアルタイム表示では、バスが今時速何キロで走ってるかも確認可能なので、バスが渋滞に巻き込まれているのかどうかなども知ることができて非常に便利。安心してバスを待つことが出来る。
手を挙げて前から乗車
そしてお目当ての番号の路線バスが来たら、手を挙げてバスに停まってもらい、バス車両の前側からバスに乗り込もう 。
バスによってはしっかりと手を挙げてアピールしないと停まってくれない場合もあるみたいだが、大体はバスの運転手さんを見ながら軽く手を挙げるだけで停まってくれるので、あまり張り切って手を挙げなくても良いかも。
バス料金 / 運賃を支払う
バスに乗ったら、まず入口付近でバス料金(運賃)を支払おう。 現金の場合はボックスにお金を入れて支払い、マカオパスカードの場合は端末にカードをかざして支払う。
マカオパスカードでの支払いの場合は、端末にかざした際に、上にバス料金、下にカードの残高が表示されるので合わせて確認しておこう。
なお、現金払いの場合は、ちゃんとドライバーにボックスに入れる金額がわかるようにアピールしながら入れること。 そうしないとお金が足りないとか言われてトラブルになるので注意しよう。
乗車中はバス内掲示板などをチェック
バスに乗ったら現在のバス停や位置をバス内掲示板などでチェックしながらバス停が近くなるを待とう。なおバス内掲示板はバス停番号の表示はなく、中国語とポルトガル語のバス停名の表示になっているので、自分の降りたいバス停の中国語名、もしくはポルトガル名は知っておこう。
また掲示板はバスの中央あたりにしか無く、バス前側や後ろ側からは見えにくいので、不安な場合はGoogleMapでの位置確認もしておくと安心だ。
ちなみに、バス内アナウンスは中国語とポルトガル語だけと聞いていたが、実際に乗ってみると英語での案内も行われていた。
目的地のバス停前でボタンを押して下車サイン
そうして目的地のバス停の手前になったら、バス内にあるボタンを押して 下車サインを送ろう。
バス停に着いたら車両後ろから下車
目的地のバス停に着いたら、車両後ろ側からバスを降りよう。 バス乗車時にすでにバス料金は支払っているので降りる時は何もしなくてOKだ。お疲れ様でした!
マカオバスの乗り換え方法は?
これでマカオのローカルバスの乗り方は一通り完了したが、最後にマカオバス利用の上級者向けのバスの乗換方法も紹介しておこう。
マカオバスの乗り換え方法は非常に簡単。乗り換えたいバスに乗ってマカオパスカードを普通に端末にかざすだけ。乗り換え前に乗ったバス利用が45分以内であれば、マカオパスカードをかざした時に端末にはバス料金「0.0」が表示され、自動的にバスの乗り換え乗車扱いとなる。
なお、現金払いの場合は乗り換え乗車はできず、乗り換えるバスでも新たに6MOPの運賃が必要となるので、お得にマカオのローカルバスに乗りたい場合は、マカオパスカードを手に入れるようにしよう。
マカオのバスの乗り方まとめ
マカオのバスの乗り方ガイドはいかがだっただろうか。マカオのバスはアナウンスなどは中国語とポルトガル語しか無く、運転手さんも英語ができない人が多いため、乗り方を知らないと訳が分からずパニックになってしまうが、今はスマホなどのITが発達しているので、それらをうまく使いこなせば、言葉の分からないローカルバスであってもなんとか対処ができるはず。
マカオは無料のシャトルバスでは、世界遺産の観光地などへ行くのは難しく、マカオを本気で楽しもうと思えば思うほど、どうしてもバスを利用しなくてはならない場面に遭遇するはず。
マカオ旅行に出かける前に、このマカオのバス乗り方ガイドでマカオのローカルバスを予習して、現地でマカオのバス利用をマスターしてほしいと思う。それでは思い出に残る楽しいマカオ旅行を!
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