楽天モバイルを海外で利用する方法
楽天モバイルは追加料金無し※で「世界中72の国と地域」で電話やモバイルデータ通信を行うことが出来るという、ワールドSIMのような特徴を持ち合わせている格安SIMプランとなっている。
そこで今回の楽天モバイル特集では、この楽天モバイルを海外で利用する方法と、利用の際の注意点などをまとめてみたので、これから楽天モバイルを海外旅行などで利用したいと思っている人は参考にしてほしい。
なお、楽天モバイルを海外で利用する際は、設定によっては高額請求に繋がることもある。
この楽天モバイルの海外利用方法のページでは、海外利用時の設定方法や高額請求を回避する方法などトラブルに遭わない方法を詳しく書いているので、このページをよく読んで海外で楽天モバイルをお得に活用してほしい。
※ 通話料は別途必要となる場合あり。またデータ追加料金も別途必要。
楽天モバイルは海外で何が出来る?
楽天モバイルは海外では以下のようなことを行うことが出来るようになっている。
基本的には日本で出来ることが、海外でもそのまま利用できる感じになっているが、詳細を詳しく見ていきたいと思う。
2GBまで海外ローミング・データ通信が無料
楽天モバイルが海外で出来ること。まずは指定の72の国と地域で海外データローミングで毎月2GBまでモバイルデータ通信が「無料」で利用することが出来る。
楽天Mobile
【楽天モバイル】楽天モバイルで海外ローミングが利用できる72の国と地域
楽天モバイルは追加料金無しで、毎月2GBまで指定の72の国と地域で海外ローミングのデータ通信が利用可能。どの国と地位で利用できるのか、2GBを超えたときのデータ料金などをまとめてみた。
「2GB」の容量というと心細く感じるかもしれないが、その2GBあればだいたい以下のようなことができてしまう。
- メール送受信
- 1通のメールが約300文字(約5KB)と仮定すると、2GBあれば約400万通のメールの送受信が可能。
- LINEのやり取り
- 1回のリプが500文字まで(約2KB)と仮定すると、2GBあれば約1,000万回のやり取りが可能。またLINE電話でも2GBで約110時間以上の通話が可能。
- GoogleMapの利用
- グーグルマップは、1時間利用でだいたい3MB~6MBのデータ使用量だと言われており、1時間5MBと仮定すると、2GBでは約400時間利用することができる。例えば海外旅行先でレンタカーを借りてグーグルマップをナビ代わりに使うときも、400時間もあれば事足りる。
- Web閲覧
- 1ページ3MB程度と仮定すると、2GBなら約680ページを閲覧可能。
- 動画再生
- 動画は画質にもかなり左右されるが、モバイル向け高画質(720p)の動画の場合だと、データ容量2GBなら約3時間ほどの視聴が可能となっている。
流石に動画視聴は無駄にデータ容量を食うのでやめた方がいいが、普通の屋外での使用に関しては、短期の海外旅行などでは2GBあれば十分に事足りるデータ容量となっている。
また月をまたぐような(例:渡航期間 3月29日~4月2日など)海外旅行の場合、2GB+2GBの4GBを利用できるのでかなりお得だ。
楽天モバイルが無料で使える72の国と地域
楽天モバイルの海外ローミング・データ通信の対象となっているのは、以下の72の国と地域。
楽天モバイル 海外データ通信対応の国・地域
北米(グアム・サイパン・ハワイ含む)
アジア
- インド
- インドネシア
- カンボジア
- シンガポール
- タイ
- フィリピン
- ベトナム
- マカオ
- マレーシア
- ミャンマー
- 韓国
- 香港
- 台湾
- 中国
オセアニア
ヨーロッパ
- アイスランド
- アイルランド
- アンドラ
- イギリス
- イタリア
- ウクライナ
- エストニア
- オーストリア
- オランダ
- キプロス
- ギリシャ
- クロアチア
- ジブラルタル
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スロバキア
- スロベニア
- チェコ共和国
- デンマーク
- ドイツ
- トルコ
- ノルウェー
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ブルガリア
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マルタ
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルーマニア
- ルクセンブルク
- ロシア
中南米
- グアドループ
- ブラジル
- ペルー
- マルティニーク
- メキシコ
中東
アフリカ
- エジプト
- フランス領ギアナ
- 南アフリカ
- モロッコ
- レユニオン
ハワイやグアム、東南アジア、ヨーロッパ諸地域など、日本人に人気の海外旅行先はほぼ含まれているので、楽天モバイルと契約している人は、これらの国や地域に海外旅行に行く際は海外旅行用のポケットWiFiは必要無く、海外ローミングをONにするだけで、日本に居るときと同じ感覚で屋外でのデータ通信を利用できる。
データ容量が足りなくなったら追加可能
無料の2GBのデータ容量を使い切ってしまっても、メッセージのやり取りなどには支障の無い低速128kbpsでのデータ通信は無制限で利用可能となっている。
また、高速のデータ通信が必要な場合は、好きなタイミングでデータ容量1GB 500円で追加も可能(データ追加料金は以下の通り)。
追加容量 | チャージ金額 |
1GB | 500円 |
2GB | 1,000円 |
3GB | 1,500円 |
4GB | 2,000円 |
5GB | 2,500円 |
データ追加はmy楽天モバイル、もしくは楽天モバイル公式アプリを利用して行うのでネット環境が必須とはなるが、それでも必要に応じてモバイルデータ通信を追加できるのは非常に心強いといえるだろう。
楽天リンクを使えば日本への電話が無料
また、楽天モバイル契約者専用アプリ「楽天リンク」を利用すれば、たとえ海外旅行先でも日本への通話は「無料」となっている。
楽天リンクで日本へ電話する方法は、国際電話ではなく、日本に居るときのように普通に0から始まる市外局番を含めた電話番号に電話するだけ。
例えばハワイ旅行に行っていて、日本に居る家族などに電話をしなくてはいけなくなった場合でも、楽天リンクを使えば無料で電話ができるので非常に便利だ。
ただし、相手から電話が掛かってきた場合、iPhone版の楽天リンクは着信を受けることができず、iOS標準の通話アプリで受ける必要があるため、割高な着信料金が必要になるので注意しよう。高額請求の回避方法は下で詳しく解説しているので参考にどうぞ。
国際SMSが利用できる
楽天モバイルでは国際SMSも利用することが出来る。利用料金はSMS着信に関しては無料となっているが、SMS送信はAndroid(楽天リンクを使用)とiPhone(iOS標準アプリを使用)で異なっている。
どうしてiPhoneとAndroidで国際SMS料金が異なるのかというと、iPhoneは仕様上、楽天リンクでSMSの送受信をすることができないため。Androidの場合は指定の国と地域であれば、楽天リンク経由でSMSを無料で送信できるが、iPhoneはiOS標準アプリを使用するため1通(70文字程度)100円程度の料金が掛かってしまうので注意しよう。
楽天モバイルの海外での利用方法
では実際に楽天モバイルを海外で利用する方法、手順を見ていきたいと思う。楽天モバイルの海外利用の手順は以下の通り。
順番に見ていこう。
海外出発前にmy楽天モバイルで設定
まずは海外旅行に行く前に、日本国内でmy楽天モバイルにログインし、ページ内の「契約プラン」を選択。契約プランの画面に移動すると、そのページには以下の3つの項目が用意されているので全て「ON」に設定しよう。
- 国際通話・国際SMS(海外でOS標準の電話アプリ・メッセージアプリ利用時)
- 国際通話・国際SMS
- 海外ローミング(データ通信)
ちなみに初期設定の段階でいくつかの項目はONになっていると思うので、既にONになっている項目についてはそのままにしておこう。
日本に帰国したらデータローミングをOFF
そうして海外旅行を終えて日本に帰ってきたら、データローミングの設定をOFFにする。ローミングのOFFのやり方は、海外の空港についた時に行ったスマホの設定を元に戻すだけでOK。
my楽天モバイルで海外利用設定を解除
そして最後にmy楽天モバイルの「プラン設定」で国際通話・国際SMS(海外でOS標準の電話アプリ・メッセージアプリ利用時)をOFFにするだけ。あとの2つの設定(海外ローミング、国際通話・国際SMS)についてはONのままで問題無い。
楽天モバイルで海外利用の高額請求を回避する方法
楽天モバイルの海外利用は、データ通信は2GBまで無料となっていて、さらにデータ追加も利用者の希望によって行われるため高額請求の心配は少ない。
しかし、国際電話は発信、着信ともに割高な通話料が発生する可能性があるため、うっかり利用方法を間違うと高額請求になってしまう恐れもある。楽天モバイルでは、高額請求トラブルを回避するため「海外利用は20,000円まで」という制限を設けていて、20,000円を超えるとそれ以上の海外利用ができないことになっている。
しかし、この20,000円制限も、都度の利用料金を合算していって、その合計が20,000円を超えた段階でブロックをするというシステムになっているため、20,000円を超える時の利用が高額だった場合などは、思わぬ高額請求の危険もはらんでいる。
楽天モバイルを海外利用する際には、以下に挙げる事柄に注意し、高額請求トラブルを避けるようにしたい。
電話が掛かってきたら掛け直す
高額請求トラブルを避けるための秘訣その一は「海外に電話が掛かってきたら掛け直す」こと。
海外にいるとき、国際電話では発信通話だけでなく、着信通話にも通話料金が掛かってくる。着信通話の料金は国によって異なるが、例えばアメリカにいる時に日本から電話が掛かってきた場合、スマホ標準アプリでの通話の場合は1分で約200円ほどの着信料金が掛かる。
楽天モバイル 海外での料金表 / 国際電話
しかし、楽天モバイルの専用アプリ「楽天リンク」を使って電話をすれば、海外から日本への通話は「無料」。
そして日本から海外へかかってきた着信通話も楽天リンクで受ければ無料で利用できるのだが、、、iPhone版の楽天リンクでは、仕様上、着信を受けることができず、iphoneの標準電話アプリで着信通話を受けることになり着信料が請求される。
高額請求を避けるためには、日本から電話が掛かってきた際は、電話を受けた後掛け直すことを伝えて一旦切り、折返しこちらから楽天リンクアプリ経由で掛け直せば、日本への通話は無料になるし、海外ー海外の電話料金も割引になるので覚えておこう。
海外に居る時に電話が掛かってきたときは、できるだけこちらから楽天リンクを使って掛け直すのを心がけることで、高額請求の心配を減らすことができる
必ず楽天リンクで電話する
楽天モバイルの海外利用で高額請求トラブルを避けるもう一つの秘訣は、国際電話を利用する際は、必ず「楽天リンク」アプリを利用すること。
楽天リンクの通話は、追加料金無しで海外から日本への通話は無料でできる上、海外への電話も割安料金(アメリカ30秒34円など)で行うことが出来る。また、追加料金が必要とはなるが、月額980円で指定の海外の国と地域への通話がかけ放題になる「海外通話かけ放題」プランも用意されていたりと何かとお得なので、楽天モバイルで国際電話を利用する場合は、必ず楽天リンク経由で行うことが、高額請求を回避する秘訣となる。
楽天モバイル 海外利用金額の確認方法
また楽天モバイルの海外利用金額を確認したい場合は、my楽天モバイルにログインして「契約プラン」をチェックすればOK。海外利用金額の表示は限度額20,000円からの減算で表示されるので、表示の見方には注意しよう。
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