ホーム
生活
【上の階がうるさい】やってはいけない禁止事項と効果があった方法。上階からの音に数年悩んだ私の対処法
マンション・アパートの騒音問題
マンション・アパートで、隣室や上階からの騒音問題に悩まされている人は多い。私達も、上階からの踏みしめるような足音や、わざとかと思うくら頻繁に聞こえる物を落とす衝撃音などに悩まされ続けて数年間。やっとひとつの解決方法を見つけたので共有したいと思う。
直接苦情を言ってはいけない。やっても効果は薄い
この私達が悩まされた騒音問題。騒音に耐えかねて何度か上階に苦情を言いに行ったり、手紙を書いたりしたこともあるのだが、はっきり言って効果は限定的・・というか無意味だ。
苦情を言ってから1日、2日は静かになる傾向はあるものの、またすぐに無神経にドタドタやり始める。再度言いに行ったりすると、「物をちょっと落としたぐらいでゴチャゴチャ言うな。」と逆ギレを始める始末。いやぁ・・・短時間に何回ゴンゴン物を落とすんやと。。。苦情のやりとりはエスカレートすると碌なことにならない。騒音を出している上階の人間に直接苦情を言いに行くというのはやってはいけない方法 だ。
まぁ、この時はインターホン越しに言われただけで相手方も表には出てこなかったので、大揉めする事態にはならず幸いだったが、いやしかし、このマンション・アパートでの隣室や上室からの騒音問題は、気にすればするほど下の階の人間はノイローゼ気味にもなって精神衛生上も良くない。
また管理会社に言ってみても「騒音問題について・・」みたいなビラをマンション全体に配る程度で、当事者の上階の人間に面と向かって注意をしてくれることは無く、全くもって問題解決にはならない。
というわけで、こちら側で何とかならないものか悩んでいたところ、騒音問題に一石を投じるとあるものを発見する。それは「ホワイトノイズ 」というものだった。
ホワイトノイズとは
ホワイトノイズとは、あらゆる周波数成分を同等に含む雑音のことだ。最近は聞くことも少なくなった深夜のTVの砂嵐の音もこの「ホワイトノイズ」にあたる。
ホワイトノイズは、可視領域の広い範囲をまんべんなく含んだ光が目視で「白 / ホワイト」と認識されることを形容して、耳に聞こえるすべての周波数を含むノイズのことをホワイトノイズという 。
このホワイトノイズを意図的に室内で鳴らすことで、気になる他からの騒音が気にならなくなる、もしくは少し軽減される、ということなのであるが、では、どうしてこのホワイトノイズが、マンションやアパートの隣室、上階からの騒音対策になるのか?
それは、例えばホワイトノイズが鳴っている部屋に、上階からドスドスとした足音がやってきたとしよう。しかし、その部屋には全周波数を持つホワイトノイズが鳴っているため、その足音の騒音は、もともとあるホワイトノイズに埋もれてしまい、聞こえづらくなるということなのだ。これは環境音がうるさい場所で喋っても会話が聞こえづらいという状況と同じだ。
ホワイトノイズは身近な音
このホワイトノイズは、テレビの砂嵐の音だけでなく、風の音や、飛行機の機内のゴーーっという音、雨の音、滝の音、水の流れる音など、、普段から良く聞いている非常に身近な音でもある。例えば激しい雨が外で降っていても「耳障り」だと感じる人は少なく、逆に雨の音を聞いていると心が落ち着く、と感じる人も多いはずだ。
このホワイトノイズに関しては、実は人の心を落ち着かせる効果もある。例えば、赤ちゃんが泣き止まない時にホワイトノイズを流せば、すやすや眠ってくれる効果も期待できるのだとか。人間の脳が、全周波数が含まれるホワイトノイズの音を認識すると、そのホワイトノイズの領域までを無音であると補正をかけて、そのホワイトノイズ以下の音が聞こえない、もしくは聞こえにくくしているため、赤ちゃんにホワイトノイズを聞かせると、不快な音(突然聞こえてくる異音)が聞こえなくなり、安心感が出て泣き止むということに繋がるのだろう。
今回問題となっている「上階のうるさい足音」というのは突然聞こえる音。自分が予測だに出来ない音は人の心理に不安をもたらす不快音だ。不快音で気になるからさらに神経質になり、ノイローゼになって、、、最悪の場合、新聞沙汰にもなりかねない事件を引き起こす危険性も秘めているのだ。
しかし、ホワイトノイズを不快音のする場所に流し続ければ、例えばホワイトノイズが30dbで、聞こえてくる足音が50dbなら、脳が30dbまでを無音と補正し、足音は20db程度まで軽減される感じ。これなら不快でブチギレるほどの騒音ではなくなる。
ホワイトノイズをお部屋に導入する方法
さて、そんな魔法の雑音「ホワイトノイズ」。お部屋に導入する方法は、実は非常に簡単で、このホワイトノイズを流すためのスピーカーやホワイトノイズ発生機がネットなどで普通に売られている。
私もホワイトノイズを知るまでは、こんなスピーカーが普通に売られているのなんて知らなかったのだが、実はホワイトノイズを活用した商品というのは、アメリカなどでは一般的でよく使われているものらしいのだ。
ストリーミング配信のホワイトノイズもある
またCDなどでもホワイトノイズの音源が発売されていたりもするが、CDで売られているということは・・・そう、今の音楽シーンではあたりまえとなった音楽配信サービスである、Apple Music や Amazon Music などでもホワイトノイズはストリーミング形式で手に入れることができる。
上のリストは、私が適当にApple Music の中からピックアップしてきたホワイトノイズであるが、ホワイトノイズと一括りにしても、様々な音があるので、まずは自分が利用している音楽配信サービスで「ホワイトノイズ」もしくは「White Noise」で検索し、自分がずっと聞いていて疲れないものをチョイスすれば良い。
上階からの騒音対策にはポータブルスピーカーを
ストリーミングして聴くホワイトノイズは、スマホやPCとBluetoothで繋いで音を流せるポータブルBluetooth スピーカー(USB電源)があると便利。
例えば上階からの足音をホワイトノイズで軽減させるためには、天井の近い位置にスピーカーを配置して音を出すのが効果的。我が家の場合も、上階からの騒音に対してホワイトノイズを活用させたかったので、フックで引っ掛けられる音質の良いポータブルスピーカーを選び、天井近くの壁にS字フックでスピーカーをぶら下げて、ホワイトノイズを延々流していた・・・のだが、最近はスピーカーが付いているシーリングライト(Bluetooth接続)を活用し、そこからホワイトノイズを流している。これだと電源をいちいち気にすること無く、また天井から音が降り注ぐので気持ちが良いのでおすすめだ。
ホワイトノイズで騒音が気にならない環境を手に入れよう!
ホワイトノイズの存在を知って、自分の部屋にその音を導入したところ、いつものように上階からの足音や物音は聞こえてくるが、導入前に比べてかなり小さく感じてあまり気にならないようになり、こうして記事を書いているときも気が散ることが少なくなり、自分のやっていることに集中できるようになった。
旅行記などを書いていると、旅先でどういう状況だったかを思い出したり、うまく文章の表現ができなかったりしてモヤモヤしてる時に、いきなり上の階から「ドカッドカッドカッ」と音がしたら本当に嫌になる。しかも夜中に・・・。
もちろん、苦情を告げることで心を入れ替えてくれる人もたまにはいるとは思うが、大抵は効果もなく、大揉めになって余計に嫌がらせで音が大きくなったりして、結局自分が我慢するか、引っ越すか・・そんなケースがほとんどではないかと思う。
でも、引っ越すというのも大掛かりであるし、家庭の事情によっては引っ越したくても引っ越せない状況も大いにあるはず。もちろん、このホワイトノイズ対策が、マンション・アパートの騒音問題をすべて解決してくれるわけではないが、ホワイトノイズの導入だけならかかる費用も少額なので、打開策の一つとして試してみる価値はあるはずだ。
さーて、こうして上からの騒音もそんなに気にならなくなって、気分が晴れてきたところで・・・溜まっている私達の旅行記なんかを仕上げていこうっと♪ ほんと、マンション・アパートの騒音問題って大変だなぁ・・・。
最新の記事
人気の記事