カードだけで海外旅行保険を1000万円確保する方法
クレジットカードに付帯している海外旅行保険だけで、旅行先での不慮の事故や病気の際の治療費1,000万円を確保する方法を紹介します。
海外旅行で万が一のトラブルでケガや病気になったとき、海外では日本の医療保険が使えないため、数十万円から数百万円といった、かなり高額な医療費の請求が発生してしまいます。
そのため、海外旅行に行くときには、万が一に備えて海外旅行保険は必須で、海外旅行に行く1週間ほど前には旅行保険に加入する流れになります。
しかし、日本で発行されている各種クレジットカードには海外旅行保険が付帯しているカードが多数あり、それらをうまく組み合わせることで、一般的な海外旅行保険と同程度の海外旅行保険を無料で確保することができます。
そこで今回は、クレジットカードに付帯している海外旅行保険だけで、医療費の補償額1,000万円を確保する方法を紹介。海外旅行によく出かけていて海外旅行保険の節約に興味がある人はぜひ参考にどうぞ。
なお、死亡や重大な後遺症を伴う場合は最大で5,000万円とか付いているカードが多いですが、海外旅行保険で重要なのは治療費としてどのぐらいの補償が確保できるかなので、ここでは治療費としての補償額を扱っています。
クレジットカード保険は「利用付帯」が基本
海外旅行保険が付帯しているクレジットカードは多いのですが、その多くは「利用付帯」、つまり旅行費用をクレジットカードで支払うことで有効になるものとなっています。
プラチナカード以上になると自動付帯(持っているだけで有効)の海外旅行保険が付いていることが多いのですが、それ以外になるとほとんどが利用付帯の海外旅行保険となっています。
しかし、利用付帯といってもその条件はさまざまで、例えば出国前の日本の空港に向かうタクシーやリムジンバスを利用するだけでOKのものや、旅行先の現地でタクシーを使うことでも有効になるものなどもあります。
また、クレジットカードに付帯している海外旅行保険は、治療費に関しては合算することが可能で、例えば利用付帯の条件を満たしたクレジットカードを2枚持っていれば、その2枚のカードの海外旅行保険の限度額を合計したものが適用されます。
自動付帯と利用付帯を組み合わせて1000万円を確保
そうしたカードに付帯する海外旅行保険の性質を理解して、うまく組み合わせることでカードの海外旅行保険の限度額を合算させて、合計補償限度額1,000万円を確保するというのが、今回紹介する方法です。
自分が持っているクレジットカードの種類によって組み合わせ方は変わってきますが、ここからは私が普段の海外旅行で海外旅行保険の限度額1,000万円以上を達成させるために利用している方法を紹介していきたいと思います。
私が海外旅行保険用に利用しているクレジットカードは以下の5枚となっています。
- 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 私と妻のプライオリティパスを確保するために持っているプラチナカードで、200万円分の海外旅行保険が自動付帯で付いています。
- MileagePlus MUFGカード - VISA
- 海外ではアメックスが使えない店舗が多いので、その際の決済手段として持ってるVISAブランドのカードです。ユナイテッド航空のマイルが貯まるカードですが、なんと150万円分の自動付帯の海外旅行保険も付いています。
- セゾンゴールドアメックスカード
- 実質年会費無料で作れるセゾンのゴールドカード。利用付帯(タクシーやUBERなどの配車サービスも対象)で300万円分の海外旅行保険が付いています。
- マリオット・ボンヴォイ・アメックス・プレミアムカード
- マリオット提携ホテルに泊まるときに重宝するクレジットカードで、利用付帯で300万円分の海外旅行保険が付いています。ただし利用付帯で認められている移動手段は「時刻表に基づいて運航している移動手段(電車やリムジンバスなど)」で、チャージではなく直接決済が条件となっています。(アメックスが発行しているカードの海外旅行保険はほぼこの条件となっています)
- エポスカード
- 年会費が無料のクレジットカードで、利用付帯で200万円分(ケガの場合 / 病気治療は270万円)の旅行保険が付いています。利用付帯の対象は、海外旅行先のタクシー料金も含まれています。
上のカードをすべて合算すると治療費1,150万円分の海外旅行保険を確保することができますがカードによって適用条件が異なっているため、それぞれのカードを適所で使用することが重要になります。
自動付帯の海外旅行保険
まずは自動付帯の海外旅行保険の補償額がどれだけあるかを把握します。私が持っているクレジットカードのうち、MileagePlus MUFGカードと三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは自動付帯の海外旅行保険が付いていて、合計で350万円分の補償額が何もしなくても確保されます。
リムジンバス乗り場までのタクシー利用
ここからはそれぞれのクレジットカードの利用付帯条件を考えながら、海外旅行の渡航先までの移動手段でカード利用をしていきます。
まずは空港のリムジンバス乗り場まで向かうタクシーで1枚目のカードを使って利用付帯条件をクリアします。
私の持っているカードのうち、セゾンゴールドアメックスカード(補償額300万円)はタクシー利用で利用付帯の条件を満たすのでそちらを使います。
リムジンバス利用
続いて空港へ向かうリムジンバスでクレジットカード決済を行って1枚のカードの海外旅行保険を確保します。
空港までのリムジンバス利用は、アメックス本家発行のカードの海外旅行保険の利用付帯条件を満たすので、ここで私はマリオット・ボンヴォイ・アメックス・プレミアムカード(補償額300万円)を使います。
現地のタクシー利用
飛行機で海外旅行先の空港に着いたら、ホテルまで移動する際にタクシー利用でカード決済を行い、最後の海外旅行保険の利用付帯の条件をクリアさせます。
ここで利用するカードは、渡航先のタクシーも利用付帯条件を満たすエポスカード(補償額200万円)です。
これで晴れてクレジットカードの海外旅行保険だけで、万が一の時の治療費の補償額1,150万円を確保することに成功しました!
今回のケースでは、飛行機の航空券を購入するケースを省いていますが、そちらでも別のクレジットカードで決済をすればさらに補償額を上乗せすることが可能となります。
カード付帯の保険をうまく使ってタダで海外旅行保険を確保!
クレジットカードに付帯している海外旅行保険だけで、万が一の治療費の補償額1,000万円を確保する方法はいかがでしたか?
最近のクレジットカードの海外旅行保険は利用付帯がデフォルトとなっていることが多いですが、それでも利用付帯の条件を満たせるタイミングは以下のように豊富にあります。
- 航空券の購入
- 空港リムジンバス乗り場や駅に行くまでのタクシー利用
- 空港リムジンバス / 空港までの電車
- 現地のタクシー利用
コロナ騒動以降、様々なクレジットカードの海外旅行保険の条件が改悪されて、その多くが自動付帯から利用付帯に変更されてしまいましたが、それでも、自分が持っているクレジットカードの海外旅行保険の利用付帯条件をちゃんと把握しておいて、適所で組み合わせて使うことができれば今でも保険料1,000万円を確保することも不可能ではありません。
また実際にその保険料が必要な場面になったときは、どれか1つのカードの保険デスクに連絡すれば、自分が持っているすべての海外旅行の保険内容をひとまとめに扱ってくれるはずなので、海外旅行に出かけるときはその連絡窓口のメモを持っていくのも忘れないようにしておきましょう。
無くては心配な海外旅行保険ですが、できれば節約したい海外旅行保険料。自分の持っているクレジットカードの海外旅行保険の内容を見直してやれば、無料で手厚い補償内容を獲得することができるかもしれないので、ぜひ参考にしてみてくださいね!それでは。
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