グアム旅行で現地在住の日本人に聞いてみる
最初にこのピローチップについてグアム旅行に行った際、現地でマリンアクティビティのツアーをしている現地の日本人男性(アメリカ在住30年以上)に、シュノーケルのツアーに参加したときに思い切って聞いてみることにした。
モリオ:「今日はありがとうございました。ところでちょっと変なことを聞きたいのですが、ホテルのベッドメイキングのときってチップって置かないといけないんですか?」
現地の日本人男性:「あれは日本人の神話ですよ(笑)」
モリオ:「えっ!?」
現地の日本人男性:「対面でこちらがお願いをして何かしてもらったときとかには、数ドル渡すのは当たり前ですけど、そんなベッドメイキングで枕元にチップ置くなんて、アメリカ人は誰もやらないですよ。」
モリオ:「そうなんですかぁ。」
現地の日本人男性:「もちろん荷物運んでもらったときや、ルームサービスで何か持ってきてもらったとき、あと今回のツアーなんかでガイドに直接渡すのは必要ですけど、ベッドメイキングでチップは、、もちろん置きたかったら置いていいと思いますけど、私はやらないなぁ。」
モリオ:「なるほど、ありがとうございます。」
今まで疑問に思っていたピローチップだったが、現地の人にもうもあっさりと「必要ない」と言われると、なるほどかなり説得力がある。
ハワイ旅行でピローチップのことを聞いてみる
続いて所変わって日本人に大人気の海外旅行地、ハワイのホノルルにやってきた。滞在先のホテルにてアクティビティの日本語カウンターで働いている、ハワイ在住10年の旅行代理店のスタッフにホテルのピローチップについて、アクティビティ予約のついでに聞いてみることにした。
モリオ:「。。。ということで、○月○日のアクティビティ予約よろしくお願いいたします。それと、変なこと聞いて申し訳ないのですが、ベッドメイキングのときってチップ置いておくのって必要なんでしょうか?」
スタッフ:「そうですねー私の場合はチップは1ドル~2ドルぐらい置いていきますね。」
モリオ:「なるほど。」
スタッフ:「もちろん置いておく、置いておかないは個人の気持ち次第ですので、それはお客様次第だと思います。置かなくても全然だいじょうぶですよ。」
モリオ:「なるほど。」
この方は旅行代理店側のスタッフなので、日本国内の大手の旅行サイトと同じように「ピローチップは必要 / 置いたほうがいい」というスタンスのようだ。しかし、最後に付け加えた「個人の気持ち次第、置かなくても大丈夫」という言葉のぼかし具合から察するに、このチップを置いたほうがいいというのは、あくまで旅行を販売している側からの希望が含まれているような気がした。
結論:私達はピローチップは置かないでおこう
その後、このピローチップ問題をもう少し調べてみると、どうやらベッドメイキングでチップを置いておくという慣習は、日本で海外ツアー旅行が盛んになったときに、そのピローチップを置いておくことで、宿泊先のホテル側でありがたがられて色々と良くしてくれるのがきっかけだったのではないかということだった。
ホテルの清掃スタッフからしてみても、自分が部屋に入ったときに数ドルのお金が置かれていたら嬉しい。しかも日本人がよくピローチップ(この枕チップという言葉も日本人が作った造語らしい)を置いていってくれるということで、清掃スタッフも好んで日本人の部屋を清掃したがったりするそうなのだ。
もちろん、ベッドメイキングの際にチップを置いておくというのは、清掃スタッフからしてみれば嬉しいことなのでお金に余裕があるならしてもいいとは思うが、それが当たり前になってしまうと「あの日本人の部屋はチップ置いてなかった」とかいうことでベッドメイキングで手を抜かれたりする危険性もでてくるかもしれない。
このベッドメイキングでのチップは、暗黙の了解にしておけば、日本人旅行者=金払いが良い、気前が良い、、ということで、観光地でありがたがられているのかもしれないが、私達としてはそんな昔の日本のバブル時代の名残はもう要らないんじゃないかと思う。元々サービス料金はしっかりと支払っているし、何かをしてもらったときにはきちんとその都度チップを支払っているのだから、ベッドメイキングの際のピローチップは要らないんじゃないかなぁという結論に至った。もちろんこういうことは人それぞれなので、どうすればいいのかわからないという人の参考になれば幸いだ。