京都 -
【京都観光 おすすめ】格安で京都 和菓子を目の前で実演&抹茶を堪能!老舗の京菓子店・鶴屋吉信【京都 和菓子 おすすめ】
京都の有名老舗和菓子屋 鶴屋吉信
京都に住んでいる私(ミヅキ)が、手土産や帰省のお土産によく選ぶ美味しい老舗の和菓子屋さんがあります。それがここ【鶴屋吉信】さんです。鶴屋吉信さんは1803年(享和3年)創業の老舗の和菓子屋さん。
この鶴屋吉信さんの本店は、京都・西陣 堀川今出川の交差点北西に位置し、京の伝統建築である「町家」の様式を生かし数寄屋建築の粋を採り入れて建てられています。
京都には他にも美味しい和菓子屋さんはいろいろありますが、この鶴屋吉信さんの京都本店に行くと、職人さんが目の前で和菓子を手作りしてくれて、その和菓子をお抹茶と一緒にいただける喫茶コーナーがあるので「ちょっと、お抹茶を飲みながら美味しい和菓子を食べたいなぁ♪」なんて時や、京都観光に来たお友達とお茶するときなんかにフラッとお邪魔したりもします。今回はそんな鶴屋吉信さんを詳しくレビューしたいと思います。
手土産にピッタリの和菓子がいろいろある老舗の有名和菓子屋さん
明日、知り合いに会う予定があり、そのときに手渡す手土産を鶴屋吉信さん本店まで買いに来ました。
【鶴屋吉信 本店】は町家の様式を活かした店構えで、和の佇まいが不思議と落ち着きます。店舗入口は今出川通りに面していて、道路を往来する車の量はとても多く賑やか。
今出川通りをまっすぐ東に進むと京都御所に行くことが出来る、そんな京都の真ん中に位置していて、観光途中にも立ち寄りやすい場所になっています。
お店の入口には花びら餅
私がお店に伺ったのはお正月が明けたばかりの1月上旬。お店の入り口を入ってすぐの場所には【花びら餅】という「宮中歯固めの儀にちなんだ求肥あんの花びら餅」が飾られていました。日本のお正月らしい雰囲気が素敵。
お店の中はお客さんで賑わっている
お店の中は明るくてとても広々としています。店内はこんな感じでいつもたくさんのお客さんで賑わっています。
海外からの観光客の方もいれば、日本の旅行者の方、そして私達みたいな地元京都の人がお買い物に来ていたり。今日はまだお正月が明けたばかりの5日なので、いつもより人は少な目です。
贈答好適品が並ぶ
夫のモリオと明日のお土産を吟味。
ミヅキ:「どれにしようかなぁ、、、。」
モリオ:「どれも美味しそうやなぁ。あ、このいろいろ入ってる詰合せのとかいいんじゃない?」
ミヅキ:「うん、そうだね、これにしようかなぁ、、、。」
モリオ:「あ、そうだ!買い物する前にお茶していく?」
ミヅキ:「いいね、久しぶりに和の気分を味わおう♪」
モリオ:「よし!決まりー♪」
実は本店の二階では、和菓子をいただくことが出来るちょっとした茶店があるんです。店舗からは店の奥のエレベーターを使って2階へ上がります。
店舗に入らず、茶店に向かうことも出来る
店舗に入らず、外から直接茶店に向かうこともできます。正面の店舗入口の右横の方に目をやると【お休み処】と文字が入った暖簾がかかった小さな入口が目印。ここが茶店の入口となっています。
菓遊茶屋・お休み処
茶屋への入り口にはこんな感じでお品書きなどが置いてあるのですぐに分かると思います。
気になるお値段は、、、
京都の老舗の和菓子屋さんでお菓子とお抹茶を頂いたらいったいいくらくらいするんだろう?と気になる人も居ると思うので、このお品書きも載せておきます。
・季節の生菓子とお抹茶…1,210円
・銘菓 京観世とお抹茶…1,045円
・名物・粟ぜんざい…1,218円(冬限定)
・粟(あわ)ぜんざい…1,210円(冬限定)
・小倉ぜんざい…1,110円(冬限定)
・おしるこ…990円(冬限定)
・葛もち…1,100円
・くずきり…1,320円
・バニラアイス あずき添え…660円
・抹茶アイス あずき添え…770円
・抹茶パフェ…1,210円
そんなに高くないと言うか、普通にカフェでお茶するよりも安いくらいの値段なので気軽に入れます。
※価格は2023年8月時点のものです。時期によっては変更になるので参考程度にどうぞ。
外側からの入り口
先程の入り口にかかっていた暖簾をくぐって通路をまっすぐ奥に進むととこんな感じで入口があらわれるので、ここから建物に入っていきます。
お休み処 茶寮(さりょう)
ここは2階ですが、まるで1階のような明るい茶庭(中庭)が現れます。その奥にあるのが【お休み処】というテーブル席のお茶屋さんです。さっきのメニューをいただけるのもこの【お休み処】です。
京町家の坪庭風にととのえた茶庭は表通りの喧騒を離れた静けさがひろがります。このお庭、日本三銘石のひとつ「佐治石」を構えた、風格ある和の空間です。
中庭を見ながらゆっくりおぜんざいを頂いたり、お茶を頂いたり、、、と、静かで穏やかな時間が流れています。席は28席。予約などは受け付けていません。
菓遊茶屋
そしてここが、和菓子の実演を見ながら、お抹茶をいただける【菓遊茶屋】。
こんな感じで席は6席しか無いので、混んでいる時は少し待つことになりますが、私が来るのは平日が多いのでたまたまタイミングがいいのか?いつもすぐに座ることが出来ます。平日は込み具合も少ないんじゃないかと思います。
もしも混んでたとしても、和菓子を作ってくれる実演はそんなに時間がかからないので、少し待てばすぐに座れるので安心してくださいね。
まずはおしぼりをいただく
お店の人:「お休み処と和菓子の実演を御覧いただける菓遊茶屋とどちらにされますか?」
モリオ:「やっぱり、実演がいいよな?気分が盛り上がるし(笑)。」
ミヅキ:「うんうん、せっかくだから実演を見つつ和菓子を頂きたいよね。」
モリオ:「では、実演の方でお願いします。」
お店の人:「はい、それではこちらへどうぞ。」
ということで、私達は【菓遊茶屋】で和菓子を作る実演を見ながらお茶をいただくことにしました。
今日の和菓子は「紅梅」と「若松」
今日、実演があるお菓子は「紅梅」と「若松」。いつもこんな感じで2種類の生和菓子が準備されていて、どちらかを注文するようになっています。お菓子については職人さんが説明してくれるので好きな方を選びましょう。
職人さん:「紅梅はこしあんのお菓子で、若松はつぶあんになっています。今日はどちらをお召し上がりになりますか?」
ミヅキ:「私はこしあんが好きなので【紅梅】でお願いします。」
モリオ:「私は【若松】で。」
職人さん:「お受けしました。」
お正月の時期は皇服茶をいただける
職人さん:「それでは、お茶をどうぞ。お正月の時期ですので皇服茶となっております。」
ミヅキ:「普段は普通のお茶でしたよね?」
職人さん:「そうです。普段は京都のお番茶です。」
モリオ:「皇服茶って、お正月に飲むお茶なんですか?」
職人さん:「そうですね。京都のお正月は、このように小梅と結び昆布を入れた【皇服茶(大福茶)】を飲んで白味噌仕立てのお雑煮をいただくんです。」
職人さんは京都ならではのいろんなお話をしてくれてとても楽しいひと時です。
まずは紅梅を実演
まずは、私の【紅梅】の実演が始まりました。自分が座っている目の前で職人さんが手際よく和菓子を作っていく様子は、何度見ても楽しくてワクワクします。
こんな目の前で自分のためだけに丁寧に和菓子を作ってくれるなんて…めったに経験できないシチュエーションです。これ、海外からの観光客の人とか、すごく嬉しいんじゃないかな?
色んな道具の説明も
職人さん:「ここを軽く抑えて、花びらの雰囲気を出すんです。」
モリオ:「ほぉー、きれいですね。」
手で丸めたりするだけでなく、漉し器のような網を使ってめしべを作ったり…と、道具や作り方を色々説明しながら綺麗に和菓子を仕上げていきます。
網目を使って松葉を作る
次はモリオの【若松】の実演が始まりました。
大きめの目の荒い濾し器を使って、緑色のきんとんで松葉を作っていきます。
職人さんが言うには、和菓子屋さんが一番忙しいのは年末なんだそうです。職人総出で1日3000個作ったりもするらしく、本当にそれはそれはてんやわんやになるそう。今はお正月明けなので、やっと一息ついたところなのかもしれませんね。
お箸で松葉をつけていく
職人さんはとっても器用に、つぶあんの周りにきんとんで作った松葉を乗せていきます。
ミヅキ:「お箸で少しずつ乗せていくんですね。転がしてつけていくのかと思いました!」
職人さん:こうやって少しずつ乗せていくことでフワッとしたボリュームが出るんですよ。」
お餅を削った飾り
職人さん:「最後に、お餅を削ったこの白い飾りをつけて出来上がりです。」
モリオ:「この白い飾り、砂糖じゃないんですね。」
職人さん:「そうなんです、砂糖は溶けるので使わないですね。こんな風に白く見えているのはだいたいお餅を削ったものですね。」
ミヅキ:「ほぉー、なるほどぉ。」
そんな会話をしながら、あっという間に2個の和菓子が出来上がりました。
お正月仕様のお抹茶碗と若松
職人さん:「それでは、お茶も立ちましたのでどうぞ、お召し上がりください。お正月仕様のお茶碗になっております。」
ミヅキ:「あ!おたふくのお茶碗ですか?可愛い!」
モリオ:「それでは、いただきます。」
お抹茶碗は可愛いおたふくの形をしています。
今日はお正月なのでおたふくのお抹茶碗でしたが、時期によって様々なお茶碗でお抹茶をいただくことができます。季節によって変化があると楽しいですよね。
和菓子のお味は安定の美味しさでした。【紅梅】はこしあんだからか?あっさりとした甘さで、【若松】はつぶあんらしくどっしりした濃いめの甘さ。こしあん派の私的には、やっぱり【紅梅】の方が好きな味でした。【若松】は店舗では1月6日~1月15日頃の間、販売されているそうです。
お多福のお顔が出てきた!
お抹茶を最後までいただくと、このようにお多福のかわいいお顔が現れました!
このお多福のお茶碗、あまりにも可愛らしいので調べてみたら、【清水焼】のお茶碗で【与し三陶苑】の代表作とのことでした。とっても可愛いですよね。【清水焼】を買いに行きたくなりました(笑)。
お休み処には干支の香袋
和菓子を頂いた後、お休み処に飾ってある干支の香袋を見せていただきました。大きな丸いお盆の上に干支の動物たちがぐるりと並んでいます。真ん中には干支のイノシシが座っているます。毎年、こんな感じで主役の干支が中心に来るように飾られているのかもしれません。
他にも干支の飾りがあったり和の衣紋掛けがあったりと、ちょっとしたギャラリーのようになっていました。
クレジットカードでの支払いもOK
支払いはカウンターではなく別の場所になります。こんな感じに立て札が立っている場所の奥に精算場所があります。クレジットカードでの支払いもできるのは有り難いですよね。
今回は二人とも生菓子の実演(お抹茶付き)をいただいたので、2,400円余。とっても美味しくいただきました。ごちそうさまでした!
廊下にお菓子が飾ってある?
ミヅキ:「あれ?このお菓子、下の店舗にもあったよね?」
モリオ:「うん、あったな。一押しなんかな?」
福ハ内
この少し黄色みがかった和菓子は、明治37年2月3日、鶴屋吉信四代主人・稲田儀三郎が19歳の時。五条通りで枡を手に豆をまく少女の 姿を見て創案した「福ハ内」という節分の時期限定の和菓子。
“ますます繁盛”と縁起が良いと、恒例の節分菓として115年の長い間、作り続けられている桃山製(白あんと玉子の黄身を炊いたもの)白あん入りの焼き菓子なんだそうです。
ミヅキ:「なるほど!この形、節分の豆の形なんだね!ぷっくりしたところが可愛いね。」
モリオ:「ほんとだ、今の時期だけみたいだし、縁起担ぎの意味も込めてお土産はこれがいいかも?」
百五十年の歴史の福ハ内に決定!
色々見て悩んだ結果、「百五十年愛され続けて」というフレーズと見た目の可愛らしさに心動かされ【福ハ内】に決定。
かしこまったお土産なら個包装されているもののほうがいいかもしれないけれど、気心知れた方への手土産なので、今回は縁起と季節限定ということでこの【福ハ内】にしました。
この【福ハ内】の販売期間は12月1日ごろから2月3日頃までの季節限定品です。鶴屋吉信さんのオンラインショップでも購入できるので、気になる人は【鶴屋吉信のオンラインショップ】でチェックしてみてください。
【鶴屋吉信のオンラインショップ】はこちら
店舗で購入
ということで早速、店舗のショーケースのところで店員さんに注文します。【福ハ内】は元々熨斗がけしたような包装になっているので、この上に熨斗をつけるのではなく、短冊を付けてくださいました。
店舗の中は座って待てるような場所もある
店舗の中はかなり込み合うことも多いですが、こんな感じで座って待てる椅子などもあります。
準備ができたら支払い
短冊と包装が仕上がったら、名前を呼んでくれるのでお会計をします。もちろんここでもクレジットカードの利用はOKです。
鶴屋吉信さんのラッピング(包装)
包装をしてもらった様子がこちら。淡い黄色い包装紙にピンク色の紐かけがほんわかして可愛いですよね。
なお、私が個人的におすすめするお土産は本店とWEB限定の【都しるべ】という季節によって内容が変わる金平糖や落雁、お煎餅、飴など干菓子の詰め合わせです。
【都しるべ】について詳しくは鶴屋吉信さんの本サイトを見てくださいね
京都観光中に京都らしい雰囲気の中で休憩をしたいならぜひ
1階の店舗は9:00~18:00。
2階の菓遊茶屋とお休み処は10:00 ~ 17:30(L.O.17:00)。
京都市内のど真ん中にあるので、観光途中にちょっと休憩したいなぁなんてときにおすすめの、京都の有名和菓子屋さんのお休み処です。目の前で和菓子を作る実演をしてくれて、できたてホヤホヤの和菓子をその場でお抹茶と一緒にいただけるのは本当に素敵な思い出になるはず。京都観光に来た際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。それでは、素敵な京都旅行を!
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