マイルを使った特典旅行の危機
マイルを使った特典旅行。陸マイラーである私達も、マイルの特典旅行を使って、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、タンザニア、スウェーデン、ハワイ、グアム、パラオ、モルディブ(モルジブ)、沖縄、、、などなど、実に色んな国や地域に訪れた。しかし、ここ昨今、このマイルを使った特典旅行に危機が訪れている。それは「一つの航空会社のマイルだけでは好きな時期に、行きたい場所、乗りたい航空会社の特典航空券が取れない / 取りにくい」ということだ。
一昔前だと、私達が以前にメインカードで使用していた「セゾン・マイレージプラス」でユナイテッド航空のマイルを貯めれば、ユナイテッド航空だけでなく、同じスターアライアンスのANAのハワイ旅行や、ルフトハンザのヨーロッパ旅行、そして複数の航空会社をまたいでのタヒチ、クック諸島、フィジー旅行なども簡単に取ることが出来た。
しかし現在、マイルを使った特典旅行には様々な制約がかかり、以前のように一社だけの航空会社のマイルでは、好きな時期に好きな場所へ特典旅行ができなくなってきている。そんな「陸マイラー危機」を打開するためのマストツールが、私達も現在メインカードとしている「マリオット・ボンヴォイ・アメックスカード」だ。「思うように特典旅行が出来ないな・・」と、現状のマイレージプログラムに不満を感じている人に、一つのヒントになれば幸いだ。まず「マリオット・ボンヴォイ・アメックスカード」のスペックは以下の通り。
SPG AMEX - SPGアメックス
マリオット・ボンヴォイ・アメックスカード
- クレジットカードの特長
- 世界最大のホテルグループ【マリオット】のゴールドエリート会員になれる。
- クレジットカード利用100円ごとに3ポイント(マリオット・ボンヴォイ・ポイント)を獲得。
- マリオット / リッツカールトン / SPGのホテル宿泊費をクレジットカード利用で100円ごとにボーナスで+3ポイントを獲得。
- 貯まったポイントはホテル宿泊や航空会社(40社以上)のマイルに交換可能。
- カード更新ごとに1泊分のホテル無料宿泊(1泊50,000ポイントまでのホテル)特典。
- カード更新ごとに5宿泊分のホテル利用実績を獲得。
- 24時間利用可能なサポートデスク
- 自動付帯の海外旅行保険
- 年会費
- 34,100円(税込)
- 家族カード
- 17,050円(税込)
特典旅行の検索をしていると・・・あれ?
この特典旅行の危機については前々から、ANAの上級会員資格を持っている知人から「最近は上級会員でもマイルの特典旅行が取りにくくなった」と聞いており、何となく感じてはいたのだけれど、その危機感を実感したのは、次の2019年 - 2020年の年末年始の海外旅行をユナイテッド航空のマイルを使って行けるかどうか探していたときのことだった。
2018年 - 2019年にかけての年末年始の旅行については、特に何の苦労も無く、マイルを使って取れたので、
旅行記
年末年始のニュージーランド・テカポ湖に世界一の星空を見に行く旅行記
世界一の星空と言われるニュージーランド・テカポ湖へ、2018年末-2019年始の海外旅行記 / ブログ。世界中がホリデーシーズンに突入する中、タイ国際航空のビジネスクラスでニュージーランドへ。マイルでの旅行なのでタダだ。そこからレンタカーを使って、世界一の星空が待つテカポ湖へと向かう旅路となる。
次の年末年始も、より好みしなければどこかには行けるんじゃないか?そんな軽い気持ちで特典旅行の検索を掛けた。試しにチェックしたのは大阪⇔ブリスベン(オーストラリア)。いつもなら、タイ航空さんとシンガポール航空さんの旅程がしっかり出てくるんだけど、、、今回の検索では、なんと、その2社の航空会社のフライトが全然出てこない(汗)。ユナイテッド航空のマイルを使った特典旅行では、このタイ航空とシンガポール航空のフライトが無くなると、日本から海外への接続が非常に悪くなるのだ。
出発のフライトはANAさんのフライトが使えれば良いのだが、ユナイテッド航空の特典旅行フライト開放は出発335日前、ANAの特典旅行フライト開放は出発355日前なので、ユナイテッド航空の特典航空券の日程が開放される時期には、すでにANAさんの特典旅行枠はANAの会員さんが取得済みの状況なので、特に繁忙期だとANAのフライトは特典旅行としてほぼ出てこない。
しかし、このタイ国際航空とシンガポール航空のフライトが、全ての日程でまとめてなくなっているのは何かおかしい。いくらANAの会員さんが取得済みだから出てこないと言っても、繁忙期以外は出てくるはずだ。今まではそうだった。そこで私は、ユナイテッド航空のデスクに問い合わせてみた。
モリオ:「すみません、現在、タイ航空とシンガポール航空のフライトがネットから見えないのですが、どうなっているのでしょうか?」
オペレーター:「はい、現在、2社のフライトは、システムエラーが発生しており予約できない状況となっております。」
モリオ:「では、電話でなら予約することはできますか?」
オペレーター:「いえ、システム的なエラーですので、こちらでもお取りすることは出来ません。」
モリオ:「・・・そうですか。」
実はこのシステムエラーについては、2019年1月中旬から発生していて、この記事を書いている2019年2月3日現在も、復旧されないままとなっている。この状況がいつまで続くのかはわからない。
今後、このままタイ航空とシンガポール航空の特典旅行が取れなくなったりはしないのか確認してみると「それは無いはず」との回答ではあったが、実はルフトハンザ航空でもマイルを使ったタイ航空のフライトが予約できないエラーが2018年9月頃に発生していて現在も直っていないという噂を知っていたため、今回のシステムエラーはもしかしたら永続的に続くんじゃないか・・・そんな不安が頭をよぎった。
【追記 2019年3月1日】ユナイテッド航空の特典旅行の不具合は、現在、シンガポール航空のみに継続中で、タイ国際航空、その後のANA、TAPポルトガル航空などについては復旧されている。
マリオット・ボンヴォイ・アメックスカードのポイントをマイルに交換
このマリオット・ボンヴォイ・アメックスカードで貯まるマリオット・ボンヴォイ・ポイントは2019年2月現在、アライアンスに関係なく44社の世界中の航空会社のマイルに交換することが可能となっている。マイル交換対象の航空会社と、マリオット・ボンヴォイ・ポイントとマイルの交換レートは以下の通り。
マリオット・ボンヴォイ・アメックスカードを使ってマリオット・ボンヴォイ(ボンボイ)・ポイントを貯めると、これだけの航空会社のマイルに交換できるというのは、はっきり言って無敵だといえる。もちろんマイル交換したい各航空会社のマイレージプログラムに入会する手間と、ポイント→マイル交換には最長6週間の日数が必要という制約はあるが、これだけ選択肢があれば、ポイントさえ貯めれば、好きな時期に行きたい場所にマイルの特典旅行が楽しめるはずだ。
この陸マイラーの生命線であるマイルを使った特典旅行の危機。私達はこの苦難を乗り越えるために、今までお世話になったセゾン・マイレージプラスカード・ゴールドから、マリオット・ボンヴォイ・アメックスカードにメインカードを移し、陸マイラーとして新たな方法でマイル特典旅行の計画を練っている最中である。
実際、現時点でマリオット・ボンヴォイ(ボンボイ)・ポイントをJALマイルに交換し、特典旅行を取得できるように準備をしている。マリオット・ボンヴォイ(ボンボイ)・ポイントからJALマイルへの交換方法や交換にかかる日数については下記の記事を参考にして欲しい。
記事
マリオットからJALマイルへ ポイント交換方法!ポイント交換に必要な日数は?
マリオットからJALのマイルへのポイント移行(交換)の方法と、マイルへ反映されるまでの日数を実体験レポート!マリオットの公式発表では、ポイントからマイルへの移行には最長6週間の期間が必要となっているが、実際はどのぐらいなのか何日かかるのか確かめてみた。
また、実際にJALで特典旅行を取得した際にはまた詳しくレビューをしたいと思う。