台湾観光といえば「九份」
台湾の大人気の観光スポット「九份」へ行く現地ツアーを使って九份観光をしてきたので、その九份観光の詳細を実体験レポート!
この九份は19世紀末に金鉱山として栄えた地域だったが、後に「二・二八事件」を取り上げた有名な台湾映画「悲情城市」のロケ地として脚光を浴び、さらにジブリ映画の「千と千尋の神隠し」の舞台とも噂され(ジブリは公式に否定している)日本人にも一気に認知度が高まり、現在は台湾の大人気観光地として賑わう一大観光スポットになっている。
台湾の観光地といえば、メディアなどでもほぼ必ずこの「九份」のノスタルジックな町並みが映し出されるほど。そんな『台湾観光といえばここ!』的な「九份」では、一体どんな観光が楽しめるのか、実際に現地ツアーに申し込んで行ってきたので、その詳細を実体験レポートしていきたいと思う。
九份の場所と行き方
九份のある場所は、台湾の島の北の端。山と海に囲まれたのどかな田舎エリアで、台北市内からは車で約1時間ほどの場所になっている(詳細は上の地図を参照)。
しかし九份へは電車は走っておらず、自力でアクセスするには、電車なら台鉄宜蘭線で瑞芳駅で降りてそこからタクシーや路線バスで向かう必要があったりするなど、旅行者が観光サービスを利用せずに訪れるにはハードルが高いので、気軽に九份を訪れたい場合は、日本からネットで予約できる下の送迎付き現地ツアーを利用するのがおすすめだ。
台湾・九份観光スタート!
それでは私達が体験した九份観光をレポートしていきたいと思う。今回はVELTRA(ベルトラ)さんで予約した現地ツアーでの九份観光で、九份では3時間ほど滞在するプランになっていた。
九份に到着した時はお昼の15時前・・・なのだが、九份の駐車場エリアに着いたときはこの霧+雨の悪天候(涙)。
九份観光に雨具は必須!
さて、この九份という場所は最初に述べた通り、海と山に囲まれた土地柄のため非常に雨が多い地域になっている。九份ツアー専門のガイドさん曰く、この九份で雨が降っている確率はだいたい7割ほどだということなどで、カッパや傘の雨具は忘れずに用意しよう。
もし忘れた場合は、駐車場の案内のところや九份の商店街入り口にあるコンビニのセブンイレブンなどでもレインコートなどを売っているので(約200円~300円くらい)、現地で雨具が必要ならそちらで調達しよう。
九份老街へ
私達はガイドさんの案内に従って九份老街へと向かってゆく。九份の店舗が集まる商店街は坂の上にあるセブンイレブンが目印。このセブンイレブン横の細道を入ると、そこには九份の昔ながらのお店が並ぶ風景が飛び込んでくる。
九份の商店街の中へ
九份の商店街の中へと入ったところの様子がこちら。かなり年季の入った町家風の店舗に色とりどりの看板が立ち並び、その細い通路にたくさんの人が歩いているその様は、どこか懐かしい雰囲気で、私には活気があった頃の京都の新京極通りあたりを思い浮かべてしまう。
そんな日本人にとってもノスタルジックなこの九份の町並みは、古くは日本統治時代の金鉱山として栄えた頃の日本様式の建築物で、様々な歴史をくぐり抜けた九份の町並みはとても親しみ深く私の目に映る。
九份の街の様子ショートムービー
せっかくなのでこの九份の商店街の様子をショートムービーにも収めてみた。この日はあいにくの雨だったがそれでもたくさんの観光客がこの九份に訪れていて賑わっていた。お店の人の中には日本人が通ると日本語で客引きをしてきたりとなかなか面白く、このお祭りのように活気がある様は歩いているだけでもとても楽しい。
烏龍茶を貰う
上のショートムービーで「お姉ちゃん、飲め〜!」と客引きをしていたお店で、ミヅキにも「飲め〜」と言っていたので、せっかくなので烏龍茶の試飲をいただいてみた。飲んでみると普通に美味しいウーロン茶だったし、試飲を貰っても特に商品を売ってくることも無くあっさりした感じだったので、個人的にはあのお店は好感度が高い。
九份老街を歩く
さて、今回の私達が申し込んだ九份ツアーは夕方5時から海悦楼茶坊(阿妹茶樓の向かいにあるレストラン)でディナーが含まれているのだが、それまでの約2時間は自由時間ということでこの九份老街を探索することに。
このレポートではある程度の九份の雰囲気をお届けすることができるのだが、唯一お届けできないのはこの九份老街に漂う匂い。台湾では「臭豆腐」という発酵した豆腐が好んで食べられているのだが・・・これがまた非常に臭い。この九份でも臭豆腐を扱うレストラン(食堂)が数多くあり、その近所を通ると凄い匂いが鼻に襲いかかってくる(笑)。
この臭豆腐の匂いは、台湾旅行に行けば多分どこかで遭遇する匂いなので、ぜひこの強烈な匂いはぜひ現地に行って体験してみてほしいと思う。いやぁそれにしてもすごい匂いだけど、、食べたら美味いんだろうか?でも怖くて食べられそうにない(笑)
九份の郵便局
さて九份老街を歩いていくと、商店街エリアのちょうど真ん中ぐらいの場所に九份の郵便局が現れる。この九份は道も狭く人も多いため、土地勘が無いと自分が一体どこに居るのかわからなくなってくることもあるので、そんな時はこの郵便局を目印にすると位置を把握しやすい。
なお「千と千尋の神隠しの油屋」のモデルと噂される阿妹茶樓(アーメイチャーロウ / 茶屋)はこの郵便局を通り過ぎて次の小道を右(南)に進んだ先にあるので参考まで。
九份の小道
その阿妹茶樓へと向かうことができる小道がこちら。こんな細道に入って大丈夫かと不安にもなるが、たくさんの旅行者がこの小道を進んでいくので多分間違いない。それにしてもこの通りの雰囲気って、うちの実家(ど田舎)の近所に似てる気もしてほんと懐かしい。さて私達も、このツアーの自由時間を使ってその阿妹茶樓へと向かってみたいと思う。
公衆トイレもある
細道を歩いていくと公共トイレとゴミ箱の案内も。この九份は町並みは非常に古くとても不便そうな土地のように見えるが、数多くの観光客が訪れるということで、旅行者にとって便利な施設は数多く用意されている。
海悦楼茶坊
小道を進んでいくと左奥には私達がこの日のディナーを食べる「海悦楼茶坊」が見える。このレストランは普通の建物になっているのだが、このレストランから見える「阿妹茶樓」がこの九份を象徴する景色になっており、夕方にかけてすごい人が押し寄せる人気のお店になっている。
ちなみにここのレストランは景色は非常に良いが、食事はイマイチという評判になっている。実際にどんな料理が出てくるのかは、後ほどお届けしたい。
阿妹茶樓
私達のツアー自由時間の目的地である阿妹茶樓(アーメイチャーロウ)に到着。入り口はこんな感じで昔ながらの佇まいを見せているが、看板にはひらがなで「あめおちゃ」の文字まで入っていて、さながら日本の店舗のような雰囲気。
お店の前には行列
そしてお店の前には入店を待つ沢山の人の行列もできている。この日はかなり雨が強かったのだが、それでもこれだけの人が並んでいるとは。待ち時間はだいたい20分前後とのことで、なんとか17時のディナー(海悦楼茶坊の前で待ち合わせだが、海悦楼茶坊は向かいにあるのですぐに行ける)にも間に合いそうなので私達もこの行列に並ぶことにする。
阿妹茶樓の店内へ
行列に並ぶこと15分ほどだろうか、意外と早く私達は阿妹茶樓の店内へと入ることができた。店内もたくさんの人で賑わっていてスタッフも忙しそうに動き回っている姿が見える。この階の席は全て埋まっているということで、私達は上の階の席へと案内される。
上階にもたくさんのゲスト
上階に上がってみるとそこにもたくさんのゲストの姿。客層は半分ぐらいは日本人ではないかという感じで、私達のような中年ぐらいの人もいるが、結構年齢層は若めな感じで20代ぐらいのカップルの姿も多い印象だ。
阿妹茶樓のメニュー
私達が席に座ると、お店のスタッフは私達にメニューを持ってきてくれた。多分このメニューは日本人向けのメニューになっているのだろうが、木製のすだれ状になったメニュー表にはちゃんと日本語でメニューの説明も書かれている。
メニューはこれの他にも一番頼みやすいお茶とお菓子のセットメニュー(300台湾ドル / 約1,350円)も用意されていたので、私達はそのセットメニューを頼むことにした。
お茶と茶菓子
注文してしばらくすると、店員さんがお茶菓子とお茶を持ってきてくれ「日本語?」と聞いてきたので頷くと、ここでのお茶の飲み方を日本語で教えてくれる。さすが台湾って日本語ができる人多いよなぁ。
台湾式のお茶の飲み方
店員さんの案内によると、台湾式のお茶の飲み方は以下のような手順で行われる。
- 急須に1/4ほど茶葉を入れる。
- 最初は茶葉を洗う目的で、急須にお湯を注いでそのお湯はすぐに捨てる。
- 茶葉を洗ったら再びお湯を急須に注ぎ20秒待つ。
- 急須から茶海(急須にいれた茶湯をそそぎ切る為に使う茶器)にお茶を移す。
- 茶海から聞香杯(もうこはい / 長細い器でお茶の香りを楽しむための茶器)にお茶を注ぎ、湯呑をかぶせて反対にし、聞香杯を持ち上げて湯呑にお茶を移し替える。
- 聞香杯にはお茶の香りが移っているので、その香りを鼻で楽しむ。
- 湯呑でお茶を飲む。
- 茶海のお茶を飲み終わったら、同じ茶葉であと4回お茶を淹れて飲む。聞香杯を使っての香りを楽しむのは最初の1回目だけで、あとは急須にお湯を入れてお湯を注いでお茶を抽出(2回目30秒、3回目40秒、、と10秒ずつ抽出時間を伸ばしていくと良いらしい)し、茶海に移し、そのまま湯呑でお茶を楽しむ。
- 5回分お茶を淹れて飲んだら、茶葉を捨て、新しい茶葉で1からやりなおし。
結構ややこしい行程ではあるが、一度覚えてしまえば意外とすんなりお茶を楽しめるようになってくるので楽しい。
お茶菓子
セットで用意されているお茶菓子は、落雁、ごませんべい、きなこもち、そして甘い梅干し。甘い梅干しはちょっと硬いが、口に含むと次第に柔らかくなる感じ。ただ私的にはちょっと苦手な食感だったので、その梅干しはミヅキに食べてもらうことにした。
お茶飲みすぎ?
さて、このお茶セットなのだが、用意されたお茶っ葉がだいたい5~6回分ほど入っていて、さらに1回の茶葉で5回飲むので、お腹がタポタポになるぐらいお茶が飲めてしまうのだ。茶葉を捨てる器には笑われるくらいのお茶っ葉が盛り付けられている。
ミヅキ:「ちょっと!周り見たけど、こんなにお茶っ葉置いてるのってうちぐらいよ!」
モリオ:「だって出されたぶんだけ飲まないと損した気分になるやん?w」
ミヅキ:「それはそうだけど・・・でももうお腹一杯しゃない?」
モリオ:「そうやなぁ・・ここから海悦楼(この阿妹茶樓の向かいにある)のディナーがあるもんな、、、でもあと1回分で飲みきれそうやし、頑張って飲も?」
頑張って飲むものなのかどうかはわからないが、とりあえず出された茶葉の分だけは頑張ってしっかり飲み干した私達。でもここのお茶は、台湾の高雄産の烏龍茶らしく、香りも良くてとても美味しくいただくことができた。
現金でお会計
台湾のお茶を十分に楽しんだところで、もうすぐディナー待ち合わせの17時。そろそろお店を出ようと思う。支払いは入り口近くにキャッシャーがあるので、そこに伝票を持っていって支払いを済ませる。支払いはお茶セット2人分で600台湾ドル(約2,700円)で現金のみでの支払いとなる。
最後に「これどうぞ♪」と、阿妹茶樓が綺麗に撮影されたポストカードを1枚ずつ渡してくれた。いい記念になるなぁ。ごちそうさまでした!
店頭に並ぶ千と千尋の神隠しグッズ
阿妹茶樓のお店を出るときにたまたま見つけたのだが、なんと!千と千尋の神隠しグッズがしっかりと並べられているではないか!ジブリは公式にこの「阿妹茶樓は油屋のモデルじゃない」と否定したらしいが、この陳列コーナーには阿妹茶樓のたくましさが現れている気がする。
海悦楼茶坊へ
さて私達は阿妹茶樓を出て、向かいの海悦楼茶坊へと向かう。ディナーの待ち合わせはここの入り口ということなのだが、お店の前には阿妹茶樓よりも長い行列ができている。まさかこれを並ぶのか?と思ったら、ガイドさんが行列の先にあるお店の入口で手を降っている。どうやら、ツアーで申し込んだらこの長い行列に並ぶこと無くお店の中に入れるようだ。やはり、効率よく九份観光をしたいなら現地ツアーに申し込んで来るべきだな。
海悦楼茶坊の入り口
こちらがレストラン「海悦楼茶坊」の入り口。この海悦楼茶坊がどうしてここまで人気なのかというと、それはこの入口から見える景色が有名だから。その景色というのが・・・
海悦楼茶坊から見た阿妹茶樓
こちらの海悦楼茶坊から見た阿妹茶樓の景色。レトロな建物に赤い提灯がぶら下がる阿妹茶樓のこの風景はまさに「千と千尋の神隠し」の油屋のそれを彷彿とさせる。この景色を求めて数多くの旅行者がこの九份を訪れているのだ。
なお今回のツアーでは九份は雨が降っていて霧も広がっていたけど、そんな悪天候な状況も逆に幻想的な演出になっている感じもする。もちろんこの景色はもう少し日が沈んでからのほうがより良いが、多分食事が終わった頃にはその景色を拝むことができるだろう。
海悦楼茶坊の店内へ
私達はツアーのガイドさんの案内のもと、海悦楼茶坊の店内へと進んでいく。と、ここでちょっとしたトラブル?というか、窓側の席が全て埋まってしまっていて、内側の席しか利用できないという状況になっているようだ。
この海悦楼茶坊の窓側の席からは、天気が良ければ海を見下ろす景色を楽しめる・・・ということなのだが、この時は思いっきり濃い霧が立ち込めていて、そんな景色も楽しめないので、まぁ内側でもいいかなとは思っていたのだが、そこはさすが熟練のガイドさん。店の人とかなり交渉してくれて、私達は窓際の席で食事ができることになった。
窓側の席
その窓際の席がこちら。本当に何も見えないが(笑)、うっすらと水墨画のようなグラデーションを見せる山々の眺めはこれはこれで幻想的。もちろんここから海を臨むことができれば、その風景はきっとすばらしい情景になるだろうが、その景色は実際に晴れた日の九份に行って確かめてきてほしいと思う。
海悦楼茶坊の食事
ではお待ちかね。ネットでは非常に評判の悪い「海悦楼茶坊」の食事を見ていきたいと思う。どんな料理がやってくるのか席に座ってドキドキしていたら、しばらくして最初の料理がテーブルにやってきた。
海老の前菜
最初に運ばれてきた料理は湯でた海老に、リンゴとアスパラガスが添えられた前菜料理。茹でた海老にマヨネーズ、付け添えにはリンゴとアスパラが添えられている。気になるお味は・・・海老はまぁ海老の味が強くて海老嫌いな人には厳しいかもしれないが、私的には普通に食べられる。不味くて食えないものが出てくるのを予想していたけど、普通に食べられてビックリ。
豚のチリソース
続いてやって来たのは、豚肉のスライス(チャーシュー?)にチリソースが添えられた一品。こちらも美味しい!という感じではないけれど普通に食べられる。
ビールなどお酒は有料
この海悦楼茶坊のディナーはツアー料金に含まれているが、ビールなどのお酒類は有料となっており、注文して持ってきてくれたときに現金を支払えばOKだ。私達はせっかくの九份での食事ということで台湾ビールを注文。1本150台湾ドル(約675円)。
揚げ物と卵豆腐
続いての料理は卵豆腐の揚げ出し豆腐と、海老かカニ肉を使った揚げ物料理。揚げ出し豆腐が来たときは「まさか臭豆腐か!?」と全員が身構えたがw匂いも普通で臭くなかったので一安心。
肝心の料理のお味の方は至って普通。昔ながらの家庭料理を食べているような、そんな感じのお味になっていた。
キャベツ料理
お次の料理はこちらのキャベツ料理。キャベツを塩とガラスープで炒めたようなそんなシンプルな料理だ。お味は普通でしんなりとなるまで炒めた野菜炒めといった感じだ。若干味が薄いが口休めの料理と考えれば、まぁこれもアリではないかと思う。
肉団子スープ
続いてやってきた料理は肉団子スープ。このスープものはホテルの朝食ビュッフェでも必ず用意されていた料理で、台湾では定番のものなのかもしれない。お味は薄めなのでちょっとお肉の臭みのようなクセが出てるかもしれない。
キノコ料理
最後に食事の〆でやって来たのは、椎茸を油で炒めた炒めもの。椎茸がこれでもかというぐらいゴロゴロ入っている。私がネットで海悦楼の酷い口コミを見たのはこの椎茸料理。見た感じ椎茸だらけの野菜炒め、といった感じだが味もまさにそれ。見た目は悪いが椎茸が嫌いでなければ別に食べられるのではないかなぁといった味。そこまで酷評するような味ではなかったが、例えばひき肉とかと一緒に炒めて豆板醤絡めて麻婆スタイルにしたりすると受けが良さそうなのになぁ。
まぁとにかく、この九份は良くも悪くも田舎なので、料理もあまり洒落っ気がないのが酷評に繋がる要因なのかもしれない。
海悦楼のディナーは期待してたほど不味くない
この海悦楼のディナーの最後は、オレンジのような果物のカットが出てきておしまいとなった。
全体を通して見てみると期待していたほどは不味くはないという感想だった。
あれだけ口コミで酷評されていたので、ひとくち食べただけでもう無理・・・みたいな料理が出てくるのかとワクワクしながら食べに来たが(笑)、いや、ほんとそこまで悪いものではなく、普通にお腹いっぱいに食べることが出来たのではないかと思う。
日本人の評価というのは、世界中で1、2を争うほどの厳しさだと聞いたことがあるが、まさにそうなのだなぁと感じた海悦楼のディナーだった。
なお、最近の現地ツアーではここの料理の評判がすこぶる悪いということで、ここでのディナー付きのプランは無くなり気味で、代わりにお茶付きプランが売り出されていたりするのだが、まぁもしここのディナー付きのツアーを見つけた時は、予約するかどうかはこの食事内容を参考にしてほしいと思う。
提灯が浮かび上がる阿妹茶樓
海悦楼でのディナーを終えて、外に出てきた時、目の前には霧の中から提灯の明かりが浮かび上がる幻想的な阿妹茶樓の姿が目に飛び込んできたので一枚写真を撮ってみた。幻想的でノスタルジックなこの風景は、私達の台湾旅行を印象づける思い出深い景色として、いつまでも脳裏に焼き付いているに違いない。
九份の町並みと提灯の明かり
もうすぐ夜の19時。段々と空も夜になり九份の町並みは幻想的な提灯の明かりに包まれ、より一層幻想的な風景を映し出す。やはり九份はお昼間よりも夜のほうが絶対に良い。
九份に残されている坑口へ
さて九份滞在も残り少なくなってきたところで、ツアーのガイドさんが「千と千尋のお父さんとお母さんが豚になったトンネル見てみたいですか?」と提案してくれる。その場所はこの九份が金鉱山として栄えた時代の坑道跡(トンネル)。
千と千尋の神隠しでは、主人公:千尋の家族が家族旅行の際、たまたまそこにあったトンネルを抜けて神々の世界へと迷い込み、その場所で神々に献上される供物(食事)を千尋の両親が無断で食べて罰として豚にされてしまうというストーリーになっているのだが、ここ九份が仮に千と千尋の神隠しの舞台だと仮定するなら、その金鉱山跡の坑道跡(トンネル)はまさにうってつけの場所といえる。
五番坑
その金鉱山の坑道跡のトンネルがこちらの「五番坑」。記念にツアーのガイドさんに私達2人の写真を撮ってもらったが、まぁ夜ということもあって坑道の中は真っ暗で少しおどろおどろしい雰囲気すら感じられる。
坑道跡周りには旧正月の飾りも
さて今回の九份訪問は旧正月明けの3月ということもあってか、坑道跡の周りにはこうして旧正月用の飾り付けもまだ行われていた。上の写真に撮っている橋もその一つで、台湾では赤い橋を渡ると幸せになれるという言い伝えがあり、その縁起担ぎでたくさんの人がこの橋を渡っては記念写真を撮っていた。もちろん私達も♪
こんな感じで九份は訪れるタイミングによってそのシーズンならではのものも用意されていたりする。
九份観光ツアー終了!
こうして私達が体験した九份観光は終了となった。ツアーはこの後、灯籠上げを体験するために十分という場所に移動するが、九份とはここでお別れとなる。お疲れ様でした!
台湾・九份観光のまとめ
台湾を代表する一大観光地「九份」のツアーはいかがだっただろうか。九份という場所は、昔ながらの幻想的な町並みを目で楽しんで、台湾ならではのお茶や食事を軽くいただくというのが観光の主なスタイル。その中でも、一番人気である「阿妹茶樓」は九份を訪れた際には、必ず見ておきたいマストな観光スポットとなっている。
九份観光は、私達のツアーはたっぷり目の3時間ツアーを申し込んだが、体感としては3時間もあれば主要なことはほぼ体験できるのではないかと思う。ただ、はじめての九份観光で効率よくアクセスして、待ち時間やロスタイム無く食事や観光をするためには現地ツアーを申し込むのは必須。下のようなネットで予約できる現地ツアーを見つけて、思い出に残る九份観光を楽しんでほしいと思う。ではでは!
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