台北の人気夜市「饒河街夜市」
台湾・台北の松山地区にある人気夜市「饒河街 観光夜市」(読み方:じょうががいかんこうよいち)。MRT松山駅にもほど近く、台湾の現地ツアーなどでも解散場所の一つになっていたりするなど、台湾旅行者がよく訪れる台湾夜市の一つになっている。
しかし台湾には非常に沢山の夜市があり、どの夜市に行くのがおすすめなのか迷ってしまうことも多々あるのだが、果たして饒河街夜市は本当に行く価値はあるのか? 私達は台湾の九份&十分観光の後にこの饒河街夜市を実際に訪れてみたので、その夜市の様子などを実際の写真と一緒にレビューしてみたいと思う。
饒河街夜市の場所&行き方
饒河街夜市は台北・松山区の饒河街に位置する観光夜市で、MRT 松山駅を降りてすぐの場所にあるため、行き方としては地下鉄(MRT)を利用するのが一番簡単。ただ、宿泊しているホテルの場所によってはMRTが利用しにくい場合もあるので、そんな時はUBER(ウーバー)を利用して訪れるのがおすすめだ。
饒河街夜市
場所 | Raohe St, Songshan District, Taipei City, 台湾 105 |
行き方 | MRT 松山駅から徒歩1分程度 |
営業時間 | 17:00 - 23:00 頃(お店により異なる) |
定休日 | 無し |
饒河街夜市は定休日は特に無く、月曜日から日曜日まで、毎日夕方17:00頃から夜23:00頃まで営業しているが、閉店時間はそのお店によって様々となっている。
入り口には寺院「松山慈祐宮」
饒河街夜市の入り口には寺院「松山慈祐宮」がある。台湾にある夜市の多くは、こうした寺院にお参りに来た人向けに食事の屋台が設けられ、それが発展して一大夜市にまで成長していったのだとか。
寺院「松山慈祐宮」は夜にはきらびやかなライトアップが施されているので、この饒河街夜市を訪れた際は、観光がてらお参りにいくのもおすすめだ。
なお、饒河街夜市には公共のトイレ施設は用意されていないのだが、台湾のガイドさん曰く、このお寺に行ってトイレを貸してほしいというと使わせてもらえるらしいので、困った時は聞いてみよう。
饒河街夜市に行ってみよう!
それでは実際に饒河街夜市の中に入っていこう。私達が訪れたのはちょうど週末の土曜日の夜20時30分頃で、夜市は歩くのも大変なほど非常にたくさんの人で賑わっていた。
お店は台湾料理の屋台だけでなく、雑貨や日用品、衣類などを売っている屋台も多い。そしてブログではお届けできないのが残念(?)だが、饒河街夜市は他の台湾の夜市と同様、とんでもなく臭い臭豆腐の香りがあちこちから漂ってくる(笑)。
ちなみに臭豆腐というのは、豆腐を発酵した植物性の液体に漬け込んだもので、豆腐自体はほとんど発酵してないらしいが、その発酵汁によって豆腐がアミノ酸に変化して強烈な腐敗臭のような臭いを発しているのだとか。
この臭豆腐の強烈な臭いは、台湾の夜市では必ず漂っているものではあるが、人によっては耐えられないぐらいのインパクトがあるので台湾夜市を訪れる際は覚悟しよう(笑)。
屋台で食事を楽しむ人
饒河街夜市の屋台では、簡易に設けられたテーブルで食事を楽しんでいる人の姿も多く見受けられる。聞いた話によると、台湾では自分で食事を作ることは少なく、こうした夜市などの外食で食事を済ませるのが一般的なのだとか。
こんな人がたくさんのお祭りのような夜市は、毎日台湾の色んな場所で開催されているのだが、そういう外食中心の食文化が、この台湾の夜市を支えているのだろう。
台湾スイーツのお店
ここは台湾スイーツのお店。ここにもたくさんのお客さんが入っている。このお店は屋台ではなく店舗になっていて、建物の中にはたくさんのテーブルが並べられている。
日本料理の屋台
日本料理の屋台を見つけた。この屋台はおでんと海鮮丼を提供しているようで、屋台の上のショーケースには魚の生の切り身が並べられている。こうした雑多な屋台で生魚を食べても大丈夫なのかどうかは若干不安にもなるが…(笑)。
なお、おでんは1品10~50台湾ドル(約50~230円)ぐらいの価格設定になっている。
ジュース屋台
こちらは「蔓越莓」(クランベリー)ジュースを売っている屋台。お店の前には若い女性がジュースを買い求めている姿も見える。
雑貨やベルトの売店
屋台の中には妙な品揃えのお店も多い。こちらのお店はミニポーチに、干物などのおつまみ、そしてベルトを売っているお店なんだけど、どうしてそんな品揃えになったのか…ちょっと聞いてみたい気もする(笑)。
唐揚げ屋さん
この屋台は唐揚げを売っている屋台。そういえばタイの田舎のマーケットでも唐揚げはよく売ってたけど、唐揚げという料理は万国共通で人気なのかもしれない。
鉄板焼の屋台
こちらは牛肉や羊肉の鉄板焼きを売っている屋台。鉄板の手前で焼かれているのは豆腐のようだが…まさか臭豆腐の鉄板焼も置いているのだろうか(汗)? でも周りはそんなに臭ってないし、違うのかな?もしくは焼いたら臭いが飛ぶとか?うーん、でも買うのはやめておこう。
アロマ&お香屋
こちらはアロマオイルやお香を売っているお店。こういう場所で日本に持って帰るバラマキ用のお土産なんかを買っておくのも安上がりで良さそう。
射的屋
いろんな屋台に紛れて風船を割って景品をもらう射的屋も。景品はアニメのキャラクターのぬいぐるみなのかな?子供と一緒に遊ぶと楽しいかも。
だんだんお腹が減ってきた
饒河街夜市を歩いていると、いたるところで来た人が食事をしている場面に出くわすのだけれど、それを見ているとなんだか私達もだんだんお腹が減ってきた。
焼きもろこし発見!
何か手軽に美味しく食べられそうな屋台無いかなぁとブラブラ見ていると、焼きとうもろこしを焼いている屋台を発見する。
モリオ:「焼きもろこし食べる?」
ミヅキ:「食べるっ!」
ミヅキは生のとうもろこしを買ってきて自宅で焼いて食べたり、こういう屋台では必ず食べるほどの大の焼きとうもろこし好き。迷わず食べるとのこと。
モリオ:「すいません、とうもろこし1つください」
おばちゃん:「100元ね。」
モリオ:「はい。」
私は財布から100台湾ドル(約450円)を取り出して手渡す。おばちゃんはお金を受け取ると、黙々ととうもろこしにタレのようなものを付けて丹念に焼いていく。
台湾の焼きとうもろこし
この台湾の「焼きとうもろこし」。日本の屋台でよく見かける焼きとうもろこしは、醤油味の味付けが定番ではあるが、台湾では沙茶醬という、大豆油にニンニク、エシャロット、唐辛子、魚、干しエビなどを原料にした調味料を塗って味付けした焼きもろこしが定番なのだとか。
私達はそれをこの時知らず、きっと甘辛い美味しい醤油ダレ味だろうと思いながら、私達の焼きとうもろこしが出来上がるのを待つことに。
やっと完成!台湾の焼きとうもろこし
そうして10分ぐらいは待っただろうか、ようやく私達の焼きとうもろこしが出来上がった。まずはミヅキが一口食べてみる。
ミヅキ:「いただきまーす」
モリオ:「味、、どう?」
ミヅキ:「あれ・・・なんか違う。」
モリオ:「え?甘辛タレとかじゃないん?」
ミヅキ:「うん・・・なんだろう。この不思議な味。」
モリオ:「俺も食べてみよう・・・」
ミヅキ:「ね?」
モリオ:「…ありゃ、、違うな。」
頭の中では日本の焼きとうもろこしのようなイメージを持って食べただけに、想像と味のギャップがありすぎて頭が混乱している(笑)
モリオ:「・・・ちょっと残念?」
ミヅキ:「そうかも。」
日本のお馴染みの焼きとうもろこしとのギャップが凄すぎて私達の味の評価は微妙だったが、そんな固定概念を忘れて台湾の食事だと思いながら食べると、また違った評価になるのかもしれない。
でも、トウモロコシに魚介系の味付けはちょっと独特だなぁ。興味があればトライしてみてほしいと思う。
台湾屋台の料理
さて、お口直しに何か別の食事も食べてみようということで、私達は饒河街夜市をウロウロ歩き回ったのだけど、台湾屋台の料理というのはどれもちょっと手が出しにくい見た目のものも多く、とうとう決めきれないまま、饒河街夜市の入り口まで戻ってきてしまった。
この饒河街夜市の入り口には、いつも長い行列が出来ている人気の老舗胡椒餅店「福州世祖胡椒餅」があるのだけれど、この時もまだ行列がずっと続いていたため、疲れていることもあって買うのを断念。
どこかにもっと簡単にすぐに買える胡椒餅って無いかなぁ?と思って饒河街夜市の門を外に出てみると、地元の人がちょこっとやってきては購入している小さい胡椒餅の屋台を見つける。
すぐに買える胡椒餅店「武大郎胡椒餅」
それがこちらの武大郎胡椒餅というお店。店前で黙々と作業をしているおばちゃんに声を掛けて胡椒餅を1つほしいと言ってみる。
おばちゃん:「60元(約280円)ね。」
モリオ:「はい。」
私はポケットから小銭を取り出し、おばちゃんに手渡すと、おばちゃんは紙袋に胡椒餅を一つ包んで手渡してくれた。
台湾のローカルフード「胡椒餅」
それがこちらの胡椒餅。胡椒餅とは、皮がパン生地の具だくさんの肉まんみたいなもので、中にはゴロっとした豚肉とネギが入ったボリュームたっぷりの惣菜パン、、みたいな感じになっている。
お味の方は普通に美味しく、台湾だからといって八角の味はほとんど感じない。ちなみに行列のできている福州世祖胡椒餅の胡椒餅は、もっと胡椒の味が強くてパンチがあるらしいのだが、並ばないと買えないのなら、こちらの胡椒餅で良いかも知れない。
ドリンク屋台で飲み物を注文
胡椒餅を食べるなら何か飲み物もほしい。ということで、すぐ近くにあったドリンク屋台で何か飲み物を頼むことに。しかし、このドリンク屋さんはメニューが全て中国語になってしまっていて、一体どれがどれなのかさっぱり分からない。
メニューを睨みながら悩みつつ「これなんだろう?」と日本語で話しながらメニューを指さしていると、横から店員さんが「レモンジュース」と日本語で答えてくれるではないか!
モリオ:「じゃあこれください。」
すると店頭で会計をしていたおばちゃんが「75元(約350円)です」と日本語でやり取りをしてくれる。
台湾は日本語が喋れる人もとても多く、私達のように中国語がわからない旅行者にも非常に安心できる旅行先だなぁとしみじみ。私達は、無事、胡椒餅と飲み物を手に入れることができた。
小銭で何かもう一品?
さて、そろそろホテルに戻ろうと思うが、財布には結構小銭が貯まってきていて、ちょっと身重な状態になっている。小銭を数えると38台湾ドル(約180円)残っているので、この小銭を使ってミヅキが何か食べ物を買おうと無茶振りなことを言い始める。
さすがにそんな中途半端な小銭では何も買えないだろうと思っていたら、目の前に「1個35元(台湾ドル)」と書かれた屋台を発見する。しかもその屋台には結構なお客さんの列が出来上がっているではないか。
メロンパンの屋台
そのお店の名前は「安師傅氷火菠蘿」というのだが、お店の名前だけでは一体何の屋台か分からないのだけれど、店員さんがせっせとオーブンに入れて焼き上げているの見て、このお店がメロンパンを販売している屋台であるということに気が付く。
台湾の夜市では行列ができているお店は「当たり」の屋台の目印にもなっているのだが、この焼き立てのメロンパンの香ばしい匂いに釣られて、気がつけばその長蛇の列に並んでいる私達。胡椒餅では並ぶのを諦めてたのに、、、やはりこの香ばしいパンの焼け上がる匂いにやられたのだろう(笑)
一番美味しいメロンパン
列に並ぶことしばらく、ようやく私達が注文する番がやってきた。値段はバターを挟んだだけのメロンパンが1個35元(約180円)、3個だと100元(約470円)、またアイスクリーム入りだと60元(約280円)などがあるようだ。
地元っぽい人は3個セット(100元)を買っていったりしていたが、この屋台の目的は小銭をできるだけ減らすためのお買い物なので、いっぱい買いたい衝動を抑えて、私は1個35元のメロンパンだけを小銭で購入した。
そして行列に並んで買った出来立てのメロンパンを食べてみる・・・すると、そのメロンパンは、私が人生で食べたメロンパンの中で一等賞の美味しさだった。とにかく軽くてフワフワでサクサクなのだ。
さっきの胡椒餅も美味しかったけど、このメロンパンはヤバい美味しさ。この饒河街夜市を訪れたら、必ず食べておきたい屋台グルメではないかと思う。
饒河街夜市は行くべき?
台湾・台北にある観光客に人気の有名夜市「饒河街夜市」。私達は夜20時ごろから22時頃までの約2時間をこの饒河街夜市で楽しんだが、ブラブラしてるだけでも、台湾の焼きとうもろこしに出会えたり、お手軽で美味しい胡椒餅を食べられたり、そして人生でナンバーワンのメロンパンを食べられたりと、非常に思い出に残る体験をこの饒河街夜市ではすることが出来たのではないかと思う。
台湾旅行に行ったら、この饒河街夜市には行くべきか?その答えは「YES」。
私達も今度台湾旅行に行った時は、ここの一番人気の胡椒餅にもトライして、他の食べたことないような台湾料理にもトライしてみたと思う。ただ・・・やっぱり臭豆腐は無理だろうなぁ(笑)
なお、この饒河街夜市は以下の現地ツアーの最終の解散場所にも指定されていたりするので、台湾観光の締めくくりにこの松山地区の夜市を訪れるのもおすすめだ。
それでは、台湾・台北の饒河街夜市で忘れられない台湾旅行の思い出を。
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