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飛行機に乾電池は持ち込みOK?手荷物・預け荷物の最新ルール解説

目次

  1. 乾電池は飛行機に持ち込めるのか?
  2. 乾電池の持ち込みルール|手荷物と預け荷物の場合
  3. リチウム電池は違うので注意
    1. リチウムイオン電池規制は事故によるもの
    2. ボタン電池の持ち込みも注意
  4. 乾電池を持ち込むときの注意点
  5. 安心して飛行機旅行を楽しもう

乾電池は飛行機に持ち込めるのか?

飛行機に乾電池は持ち込みOK?手荷物・預け荷物の最新ルール解説

飛行機での旅行や出張の際、「乾電池って持ち込めるの?」と気になることがありますよね。結論から言うと、乾電池は飛行機に持ち込み可能です。ただし、手荷物と預け荷物でルールが少し異なるので注意が必要です。この記事では、乾電池の持ち込みルールをわかりやすくお伝えします。


乾電池の持ち込みルール|手荷物と預け荷物の場合

乾電池(単三や単四などのアルカリ電池、マンガン電池)は、次の条件で持ち込みが認められています。

乾電池の持ち込みルール

機内持ち込み手荷物
問題なく持ち込みOK。カメラや時計など機内で使う電子機器用の電池も大丈夫です。
預け荷物
基本的には持ち込み可能。ただし、ショート(短絡)を防ぐため、端子をテープで保護するか個別に袋に入れるのがおすすめです。

航空会社や国によって細かいルールが異なる場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。


リチウム電池は違うので注意

ただし、リチウム二次電池(充電式のもの / つまり携帯バッテリー)は規制が厳しく、基本的に預け荷物(受託手荷物)に入れることはできないので注意してください。機内持ち込み荷物にはワット時定格量が100Wh以下のもの、もしくはリチウムイオン含有量が2g以下であれば持ち込みが可能です。

リチウムイオン電池規制は事故によるもの

乾電池は預け入れOKなのにリチウムイオン電池は預け荷物に入れるのは禁止

「なぜなの?」

そう思う人も多いと思いますが、その規制の原因になったのは2010年に発生したUPS航空のフライトでの事故によるものです。この事故は貨物で輸送していたリチウムイオン電池が火災を起こし、操縦士、副操縦士が亡くなってしまうという悲惨なものでしたが、その後の2011年にもリチウムイオン電池を積んでいたアシアナ航空の貨物機が火災を起こして墜落するなど、その後もリチウムイオン電池が原因の発火事故が相次いだことから、2016年よりリチウムイオン電池の飛行機による取り扱いが厳格化されました。

そのため、預け入れのスーツケースにはリチウムイオン電池が搭載されたものの持ち込みは基本的にできないので注意してください。

ボタン電池の持ち込みも注意

飛行機に乾電池は持ち込みOK?手荷物・預け荷物の最新ルール解説

また精密機器などで使用されているボタン電池もリチウムイオンが使用されているため持ち込みには注意が必要です。

例えば日常的によく使われているCR2032のボタン電池は、リチウムの含有量は1個あたり約0.07gで、少量であれば問題ないですが、29個以上になるとリチウムイオン含有量が2gを超えてしまうため、飛行機に持ち込むことはできません。注意してください。


乾電池を持ち込むときの注意点

飛行機に乾電池は持ち込みOK?手荷物・預け荷物の最新ルール解説

飛行機に乾電池を持ち込む際は、以下のポイントを守りましょう。

ショート防止
端子が触れないようケースや袋に収納。
数量
個人で使う分なら特に制限なし。
機内使用
機内で使う場合は航空会社の指示があった場合は従ってください。

安心して飛行機旅行を楽しもう

乾電池は、正しい準備をすれば飛行機に持ち込むのに問題ありません。旅行前に航空会社や空港の公式サイトで最新情報をチェックしておけば、さらに安心です。安全で快適なフライトを!