京都旅行 -

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

目次

  1. Airbnb Day in Kyoto / 京都で楽しむエアビーの日
  2. 「AIRBNB DAY IN KYOTO」の案内メールが届く
  3. 会場は「京都造形芸術大学」
  4. Airbnb Day in Kyotoは13時スタート
  5. 玄関に映えるAirbnbのロゴマーク
  6. 手作り感あふれる作品の展示
  7. 全国のホストによる寄せ書き
  8. キャラバンバスとの記念撮影
    1. キャラバンの中での記念撮影
  9. メインイベント会場へ
  10. 悳炎(しえん)による和太鼓演奏
  11. エアビーキャラバンの活動報告と造形大学との提携発表
  12. パネルディスカッション
  13. まさかの食事タイム
  14. 下鴨茶寮の軽食
    1. 長蛇の列
    2. 食事メニューをピックアップ
  15. 今後のAirbnbの動きに注目!

Airbnb Day in Kyoto / 京都で楽しむエアビーの日

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

世界最大の民泊予約サービス「Airbnb(エアビー)」が、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)と手を組み、宿泊施設の新しい可能性を探る包括的な提携を結びました。その第一歩として、2018年12月4日に、大学構内の京都芸術劇場 春秋座で「Airbnb Day in Kyoto」が開催されました。私たちも旅行の宿泊でお世話になっているAirbnbが京都でイベントを開くということで、ワクワクしながら参加してきました♪

このイベントではどんなことが行われたのか、そして大学とAirbnbの提携がどんな形になるのか、その気になる様子をレポートでお届けします。


「AIRBNB DAY IN KYOTO」の案内メールが届く

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

数日前、いつものようにメールをチェックしていると、Airbnbから一通のメールが届いていました。さっそく開いてみると、京都で開催されるイベント「AIRBNB DAY IN KYOTO」の招待状でした。私たちが京都に住んでいて、Airbnbをよく利用しているから送られてきたのかな?せっかくの機会なので、ぜひ参加してみることにしました。


会場は「京都造形芸術大学」

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

今回のAirbnbのイベント会場は、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)。京都市左京区の北白川通りにある、京都を代表する美術大学のひとつです。私自身、かなり昔にイベントか何かで訪れたきりだったので、久しぶりの大学での開催に少し懐かしさを感じました。案内を見たとき、「なぜ造形大学でAirbnbのイベントをやるんだろう?」と不思議に思ったのですが、実はこの大学とAirbnbが提携を結んだとのこと。意外な組み合わせに驚きました。美大とAirbnbがどうやってコラボレーションするのか、興味が湧いてきます。


Airbnb Day in Kyotoは13時スタート

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

私たちが京都造形芸術大学に着いたのは12時30分頃。イベントの開始は13時からなので、まだ30分ほど時間があります。それまで大学のオープンカフェで待つことにしました。徐々に人が集まり始め、賑わいが出てきました。周りから聞こえてくる会話からすると、参加者は主に部屋や家を貸しているホストが多いみたいです。そういえば、Airbnbで京都を検索したとき、人気の観光都市らしくたくさんの宿泊施設がヒットしたのを思い出しました。貸し手側のホストもかなり多いんでしょうね。おっと、いよいよ開演の時間が近づいてきたようです。


玄関に映えるAirbnbのロゴマーク

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

会場入り口に足を踏み入れると、まず目に入ったのはおなじみの「Airbnb(エアビー)」のロゴマーク。すぐ横には日本の国旗とAirbnbのロゴが並び、さらに秋の京都らしい紅葉(もみじ)の葉をデザインした屏風が飾られていました。


手作り感あふれる作品の展示

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

会場をさらに奥へ進んでいくと、素朴で手作りらしい作品の展示が次々と現れました。Airbnbのコンセプトは、「住むように滞在する」「貸す側と借りる側をつなぐ心の絆」。そんなテーマにぴったりな、手作り感たっぷりのAirbnbらしい展示が続きます。


全国のホストによる寄せ書き

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

こちらは、Airbnbで物件を貸し出している全国各地のオーナーやホストたちによる寄せ書きです。その奥には、Airbnbの全国キャラバンの展示もありました。私はこれまで知らなかったのですが、このキャラバンは京都の岡崎公園(平安神宮があるエリア)を出発点に全国を巡り、再び京都に戻ってきたそうです。

つまり、Airbnbが京都での事業展開にかなり力を入れているということなのでしょう。確かに、京都は観光客の数に比べてホテルの供給が不足しているとよく耳にします。そうしたホテルが見つからない観光客の受け皿として、Airbnbを広めていく狙いがあるのかもしれません。


キャラバンバスとの記念撮影

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

ミヅキと一緒に、Airbnbのキャラバンバスと記念写真を撮りました。このレトロなピンクと白のカラーリングは、一目見るだけで「あ、エアビーだ!」と分かるほど、私たちにもすっかり馴染みのあるデザインです。

キャラバンの中での記念撮影

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

キャラバンの内部は、日本らしい内装が施された小さなワンルームのお部屋になっています。素朴さと可愛らしさが共存するこの雰囲気は、まさにAirbnbで借りた部屋で感じる世界観そのもの。スタッフの方にカメラを渡して、キャラバンの中で記念写真を撮ってもらいました♪


メインイベント会場へ

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

展示を一通り見終わった後、いよいよメイン会場へと向かいました。会場にはすでに多くの人が座っていて、かなり賑わっています。京都芸術劇場 春秋座の座席数は700席ほどですが、ほぼ満席に近い状態で、おそらく600人くらいは来ているのではないでしょうか。ステージには太鼓が置かれていて、どうやら今回のメインイベントのオープニングでは太鼓のパフォーマンスも披露されるようです。


悳炎(しえん)による和太鼓演奏

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

メインイベントのオープニングショーでは、まず国内外で活躍する花結い師 TAKAYA 氏によるパフォーマンスが披露されました(撮影禁止)。その後、京都造形芸術大学 和太鼓教育センター所長の髙木克美(たかぎ・よしみ)さんが代表を務める悳炎(しえん)による和太鼓演奏が行われました。どちらのパフォーマンスも、「花」や「太鼓」を通して日本の文化を象徴する演技が繰り広げられ、会場を魅了しました。


エアビーキャラバンの活動報告と造形大学との提携発表

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

迫力ある素晴らしいパフォーマンスの後、Airbnbが約1か月かけて日本全国を巡ったキャラバンの活動報告が行われました。続いて、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)とエアビー・ジャパンとの提携についての発表が始まりました。

民泊サービス「Airbnb」と京都の美大「造形大学」の提携とは、一体どんな内容なのでしょうか。以下にその詳細をまとめます。

提携内容

  1. 芸術作品で彩る宿泊体験
    Airbnbと京都造形芸術大学は、同大学の学生や卒業生が制作した芸術作品をAirbnbの宿泊施設に展示する取り組みをスタートします。ホストが選んだアート作品を通じて、ホストとゲストがコミュニケーションを図り、ゲストが芸術に囲まれながら「暮らすように旅する」環境を提供するのが目的です。
  2. 寄附講座「次世代のホームシェアリング」
    Airbnbと京都造形芸術大学は、情報デザイン学科クロステックデザインコースで寄附講座を開講します。この講座では、「次世代のホームシェアリング」をテーマに、ユニークで感動的な宿泊場所を提供するホストと本物の現地体験を求める旅行者をつなぐ新しいサービスを模索。学生たちは最新のテクノロジーとデザインを学びながら、Airbnbの担当者と協力して新たな仕組みを構築していきます。

文章が長くて少し分かりにくい部分もありますが、簡単に言うとこんな感じです。

「最初の内容は、Airbnbの部屋に芸大生の作品を飾ってアートな空間を作り、その作品をきっかけにホストとゲストが交流を深めるというもの。」

次の内容は、最先端技術を活用してホストとゲストのつながりを強化する仕組みを考える取り組みです。例えば、京都を訪れた旅行者がAirbnbの部屋に泊まった際、ホストがネットの情報をチェックして「この日に〇〇でイベントがあるよ、楽しんできてね!」とか「今、金閣寺が混んでるから、先に〇〇に寄ってから行くとスムーズだよ」といったアドバイスをくれたりするイメージ。そうやって宿泊の満足度を高めたり、未来の民泊の形を模索するプロジェクトのようです。


パネルディスカッション

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

イベントの締めくくりとして、京都の著名人によるパネルディスカッションが開催されました。登壇者は、京都造形芸術大学副学長の小山薫堂さん、Airbnb株式会社執行役員の長田英知さん、大徳寺真珠庵の山田宗正(そうしょう)住職、そして華道家の池坊美佳さん。旅行の思い出や現在の京都観光の状況など、さまざまなテーマがセッション形式で語られました。


まさかの食事タイム

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

約2時間にわたるイベントが終わり、「さて、帰ろうかな?」と思っていたら、ナレーション担当の方から「食事をご用意しておりますので、ぜひお楽しみください」とのアナウンスが。え、600人以上が参加するようなイベントで食事まで出るなんて…驚きしかありません。実は来る前に天一のラーメンでお腹を満たしてきちゃったんですけどね(笑)。

会場を出ると、そこには大勢の人だかりが!やっぱり無料で振る舞われる食事は大人気。私もタダでいただけるご飯は大好きです。でも、一体どんな料理が待っているんだろう?


下鴨茶寮の軽食

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

私たちも列に並んで用意された食事を受け取りに行きました。そこには升に盛られた料理や押し寿司などが並んでいて…。そして、テーブルの隅に置かれたパンフレットには「下鴨茶寮」の文字が!なんと、京都で有名な料亭「下鴨茶寮」の軽食が提供されていたんです(驚き)。

この下鴨茶寮、昼でも最低6,000円以上、夜なら13,000円以上(サービス料・税別)する高級料亭です。そんな名店の料理が小皿に盛られて無料で味わえるなんて…Airbnbの「Airbnb Day in Kyoto」にかける本気度がハンパないですね。

長蛇の列

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

軽食ブースには長蛇の列ができていました。ミヅキも張り切って並んでます(笑)。こちらは「おでん」コーナー。寒さが感じられるこの季節に、日本らしいおでんが振る舞われるなんて、最高ですね♪ ほんと、今日のAirbnbのイベントに参加できて良かったなって思います。

食事メニューをピックアップ

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

さて、気になる軽食の内容をご紹介。まず、ミヅキが並んでいたおでんは、串にちくわ、卵、大根が刺さった特別感のある一品♪ 他にも、水菜と数の子のお浸し、ローストビーフ、かぼちゃの豆腐にあんをかけたもの、だしまき卵などがありました。一つ一つの量は少ないけれど、どれも美味しくてついバクバク食べちゃって…お腹いっぱいに。こんな美味しい食事が味わえるなんて、幸せなひとときでした。おっと、いよいよお開きの時間みたいですね。


今後のAirbnbの動きに注目!

Airbnb Day in Kyoto 2018:京都芸術劇場 春秋座で感じた民泊の未来

今回の「Airbnb Day in Kyoto」は、今後のAirbnbの展開がますます楽しみになるようなイベントでした。イベントを通じて一貫して強調されていたのは、日本の文化と体験型の滞在。例えば、京都でちりめん山椒を作る家族の民家に泊まり、宿泊者にできたてのちりめん山椒を味わってもらったり、一緒に作ったりするような、人と文化が触れ合う素敵な宿泊体験です。Airbnbは今後、そんな民泊事業を目指していくようです。

帰り道、私たちが会場を後にしようとすると、小さな女の子がお父さんと大学の玄関で写真を撮っていました。ミヅキが「お二人で撮りましょうか?」と声をかけ、親子の写真を撮ってあげました。そのとき少しお話ししたのですが、実はそのお父さんのお母さん、つまり女の子のおばあちゃんが、淡路島でAirbnbのスーパーホストをしているそうです。おばあちゃんは85歳で、Airbnbのホストとしては最高齢なんだとか。今回のイベントは京都開催だったため、体力的に参加は難しかったそうですが、民泊がおばあちゃんの生きがいになっているとお父さんが話してくれました。心温まるエピソードを最後に聞けて、Airbnbを利用する私たちもなんだかすごく嬉しい気持ちになりました。