エアライン
台風21号の影響による関空閉鎖で各航空会社の対応状況は?
関空閉鎖によるシンガポール航空の対応
まずはシンガポール航空のサイトにアクセスし、フライトの最新情報が無いか調べてみる、、、がトップには関空閉鎖によるニュースなどは無し。そこでシンガポール航空・サイト内のフライト状況を調べるページにて検索を掛けてみる。。。すると、9月5日のフライトに関しては全便が欠航、また9月6日に関してはSQ619便(10:55 KIX発)は欠航、その次のSQ623便については、まだ「定刻」という表示のままとなっている。うーん、、あの関空の状況で6日夜には空港が再開できるのか?不安になったため、私はシンガポール航空の日本の電話デスクに電話して直接聞いてみることにした。
かなり電話が混み合っている様子ではあったが、諦めずに待っていたところ、何とかオペレーターさんに話を伺うことが出来た。その時に聞いた関空閉鎖による対応状況(2018年9月5日15:00現在)については以下のとおり。
- 一応、現在のところ2018年9月7日までは関空発の全便を「欠航 / キャンセル」予定にしている。
- キャンセル該当のフライトに関しては、他の便への無料での振り替え(空きがある場合 / 日程や出発地の変更など)を受け付けている。
- 9月5日のフライトに関しては緊急事態ということで全ての予約者に対して対応を行っている(振り替え、出発地の変更など)が、これ以降の日程に関する予約変更、払い戻しなどについては、シンガポール航空で直接予約した人のみの対応となる。旅行代理店や他の航空会社経由での予約に関しては、予約した窓口にて変更などを行う必要がある。
つまり、私の予約はユナイテッド航空経由での特典旅行のため、現時点ではシンガポール航空の窓口での対応は不可・・とのこと。まぁ、そうだよな。なお、現地に旅行していて空港に行った際に欠航となった場合は、緊急のためカウンターでの対応は可能、とのことだったが、それ以外の1〜2日先のフライトに関しては、予約した窓口を通して欲しいとの事だった。仕方がない。ユナイテッド航空さんに聞いてみよう。
関空閉鎖によるユナイテッド航空の対応
次にユナイテッド航空さんに、特典旅行で予約したフライトの変更などの対応はどうなるか聞いてみる。その結果、以下の様な内容の回答があった。
- 特典旅行の場合、該当フライトの欠航が決定した場合は、無料でのマイルの払い戻しやフライトの変更(ルートの変更や日時の変更)を受け付ける。
- まだ該当フライトの予定が決まっていない場合のフライト変更、キャンセルしてマイルの払い戻しは、お客様都合の変更となるため1人125ドル(上級会員には割引がある)が必要となる。
- 変更に際しては、特典旅行枠内での変更となるため、フライトの用意が難しい場合がある。
つまり、この条件で行くと、フライトのキャンセルが決まっているもの以外に関しては、手数料が掛かる他、変更の選択肢も特典旅行の枠となるため、選択肢は非常に狭くなってしまう、ということだ。今回の関空閉鎖に伴う変更の場合だと、私達のフライト変更の希望は、ホテル予約が無駄にならないように【同日の別の空港(伊丹、東京...)から出発し、さらにスケジュール的に同じフライト】となるわけだが、、、ギリギリに迫っている特典旅行枠の中から、そんな都合の良いフライトを手に入れるのは至難の業。実際、変更手数料を払って変更できるか聞いてみたが、、、代替フライトは全滅だった。
空港閉鎖などの非常事態でのレガシーキャリアの対応・まとめ
ここまでで分かったことは、今回の関空閉鎖といった非常事態でのフライト変更については、「欠航」が決まった際は、普通に航空券を直接航空会社から購入している場合は比較的簡単に別の空港からの出発の便への変更が可能、というわけだ。また、特典旅行であっても、自分の所の特典旅行(例:シンガポール航空の特典旅行で、シンガポール航空を予約)の場合は、通常のチケットと同じく、変更対応を直接行ってくれるようだ。
しかし、私達のように特典旅行で他の提携航空会社を予約した場合は、代替便を探すのはかなり困難なので、ほぼマイルの払い戻ししか選択肢が無い・・・という結果になってしまいそうだ。なので、もしも関空の閉鎖が長引けば、私達の予約しているホテル代などは全てパー、、、かな(汗)。マイルが戻ってくるだけでもマシ、と思うしかないな。これは。
関空閉鎖によるスクートの対応
ついでに、同じく関空〜ハワイを結んでいるスクートさんの状況を見てみよう。今回の関空閉鎖については珍しく、スクートさんにも関空閉鎖に伴うフライト情報のアナウンスが掲載されていた。しかし、欠航に伴う対応状況については案内は無し。ただ、該当フライトのチケットを持っている人には案内のメールが送られているようなので、予約を持っている人はそのメールをチェックするようにしよう。多分、対応についてはエアアジアさんと同じような感じだろう。
【追記1】スクートさんも、ホノルル便に対して9月6日にシンガポールとホノルルを結ぶ臨時便を飛ばすようだ。*9月6日のTR700/701は、シンガポール→ホノルル間を直行便として運航予定。表示時刻は現地時間。状況は刻一刻と変わっていくので、上記の関空閉鎖に伴うフライト情報のアナウンスページを確認しよう。
関空閉鎖に伴う対応策・まとめ
以上が、今回の関空閉鎖に伴う、各航空会社の対応について。これらのリサーチを元に、台風などの天災が発生し、実際に影響を受ける旅行者ができる対応策は以下のとおりとなる。
- 旅行出発前の場合
- 代替便が用意できそうな航空会社の場合はフライトを変更する。LCCなどで代替便が難しい場合は、予約した渡航先のホテルは諦めて一旦キャンセルをして払い戻しを受ける。もしも旅行が諦めきれない場合は、別の日のフライトに振り替えてもらい、渡航先のホテルに事情を伝えて宿泊日を変更・・というのも考えられるが、かなりの追加出費となる可能性も高い。
- 旅行出発後の場合
- 航空会社から送られてくるメールが無いか確認し、代替便が可能な場合はすぐに航空会社に連絡をして、フライト変更を行う。LCCだと今回の関空閉鎖のケースでは、例えばハワイから関空への帰国は関空が閉鎖されている以上、同じ航空会社で帰ってくることが出来ない可能性が高いので(エアアジア、スクートに関しては1日後に臨時便を運行することを決定したりしていたので、状況次第では1〜2日遅れで別のフライトが確保できる可能性も高い)、すぐにでも帰国する必要がある場合は、フライトをキャンセルし、別の日本の空港へのフライトを別の航空会社で予約。もしくは関空が復旧して代替フライトが飛べるようになる、もしくは臨時便が運良く運行されるまで現地で耐える、、しかない。しかし、まずは航空会社のサポートデスクに問い合わせることからはじめよう。
【追記】LCCも場所は限られているが代替え便を出すようだ!現地にいる人には既にメールで連絡が入っていると思うが、もしもまだ連絡がないという人は各自予約している航空会社に問い合わせをしてみよう。
エアライン
台風などによる遅延・欠航はどこまで航空会社は対応してくれる?
台風などの悪天候での飛行機の遅延、欠便について、航空会社がどこまで対応してくれるかをまとめてみた。エアアジアやスクートなどのLCCに関しては「補償がない」と思われがちだが果たしてそうなのか。また、どの航空会社でも補償してくれない事項もあるので、これを読んで海外旅行の万が一に備えよう。
しかし、今回のような関空の冠水+連絡橋の破損で空港閉鎖、、、といった非常事態については、結局のところ、そのフライトで飛べない場合、FSC(フルサービスキャリア)、LCC(ローコストキャリア)にかかわらず、出発前ならその旅行をキャンセルするほか仕方がない、、、というのが率直な意見だ。もちろん、予約していたホテルのキャンセル料やら何やらで、無駄になってしまう費用も発生し勿体無いことにはなるが、無理やり出発しようとして空港を変更しても、そこまでの移動費も掛かって来るためあまり得策とも言えない。もちろん費用がどれだけ掛かっても旅行に行きたい場合は問題無いが、勿体無い気持ちで無理やり渡航しようとしても、それ以上の費用が掛かってしまい、本末転倒な結果になってしまう場合も多いだろう。今回の関空閉鎖の惨事は、一番の根本原因は史上最強クラスの台風21号。だれも攻めることは出来ないので、、、まぁ残念感マックスではあるが、もしも私達の予約しているフライトもキャンセルになって渡航不可能になった時は、そっと黙って泣き寝入りすることにしよう(苦笑)。だが、、しつこい性格の私たち夫婦が、本当に諦めきれるかどうかは、定かではないが・・・。
最新の記事
人気の記事