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ANAマイレージプログラムとマイル特典航空券の傾向と対策
ANAマイル / マイレージを使う
ANAマイル / マイレージを獲得する方法は、実際に飛行機に乗ったり、提携クレジットカードやサービスを使ったり、ポイント交換をしたりと様々であるが、その貯めたANAマイルは主に以下のような使い方 / 利用方法がある。
ANA、及び提携航空会社の特典旅行 / 特典航空券に交換
ANA便は12,000マイルから、提携航空会社の便は15,000マイルから交換可能。予約方法は「往復」のみで片道だけの予約はできない。(ANAのマイル特典旅行の詳細は後述)
ANA、及び提携航空会社の有償航空券の座席アップグレード
エコノミー / プレミアムエコノミー→ビジネスクラス、ビジネスクラス→ファーストクラスの座席アップグレードを行うことが可能。エコノミーからプレエコへのアップグレードは不可。
ANA SKY コインに交換
ANAの航空券代金(燃油サーチャージ含む)に1コイン=1円で使える「ANA SKY コイン」に交換可能。基本の交換レートは1マイル=1円だが、1万マイル以上の交換で1.3倍以上(最高1.7倍)で交換することもできる。(詳細はANAのホームページ / スカイコイン を参照)
ホテルの宿泊クーポンに交換
ANAが提携するホテルの宿泊クーポンに交換可能。シャングリラ系列、リッツ・カールトン沖縄、セントレジス、プリンスホテル、東急ホテルなどの一部ホテル。傾向としては近場のホテルが対象になっている。(詳細はANAのホームページ / ホテル を参照)
その他
その他にもANAご利用券(提携先で使える金券)、ANAショッピング、商品との交換など、様々な交換先が用意されている。
ANA マイル / マイレージの有効期限
なお、ANAマイル / マイレージの有効期限は「3年間」(厳密にはマイル獲得から36ヶ月後の月末)。例えば、2019年4月15日にANAのフライトに搭乗してゲットしたマイルは、3年後、2022年4月30日まで有効となる。ANAマイルの有効期限をマイルのまま延長する方法は無い ので、有効期限が切れそうなANAマイルは期限内に、ANAコイン(有効期限1年間)などに変更する必要があるので注意しよう。
ANAマイルを使った特典航空券
さて、ANAマイル / マイレージの概要は以上となるが、このANAマイルの使い方として一番ポピュラーなのは「ANAマイル / マイレージを使った特典旅行 / 特典航空券」ではないかと思うので、このマイルを使った無料のANA特典航空券について、必要マイル数や、発券、変更、払い戻しなどについて、もっと詳しく掘り下げていきたいと思う。
特典航空券の必要マイル数はゾーン制
ANAの特典航空券の必要マイル数は「ゾーン制」を採用している。
ゾーン制のマイル特典旅行 / 特典航空券とは
ゾーン制のマイル特典航空券とは、世界各国の国や地域を各ゾーンに区分けし、「ゾーンAから別のゾーンBへ移動するのには〇〇マイル必要」という風に必要マイル数をチャート式に決定するもののこと。例えば日本(ゾーン1)からシンガポール(ゾーン4 / アジア2)への特典航空券の交換に必要なマイル数は、ゾーン1⇔ゾーン4の必要マイル数である35,000マイル(往復 / レギュラーシーズン / エコノミークラス)となる。
また、ANA便での特典旅行では、ゾーン制に加え、季節ごとにL(ローシーズン)、R(レギュラーシーズン)、H(ハイシーズン)というシーズン調整も行われており、人気のシーズンでの特典旅行は、通常よりも多く、また人気の無いローシーズンは通常よりも低く、必要マイル数が設定されている。なお、提携航空会社の特典旅行ではシーズンは無く、1年を通して一律の必要マイル数となっており、ANA便と提携航空会社での必要マイル数は若干異なる。
ANA 特典旅行のゾーン区分一覧
ANAが定めている各国と地域のゾーン区分一覧は以下のとおり。
ANA便・特典旅行の必要マイル数
ANA便(ANAの機体で運行するフライト)での特典旅行に必要なマイルは次の通り。なお、L(ローシーズン)、R(レギュラーシーズン)、H(ハイシーズン)はシーズンを表し、クラスはY(エコノミー)、PY(プレミアムエコノミー)、C(ビジネス)、F(ファースト)を表している。なお、シーズンの区分については各ゾーンにより異なるため、ANAの本サイト を参考にしてほしいが、ゴールデンウィークや年末年始などは、もれなくハイシーズンに当たる。ちなみに、提携航空会社であるエアージャパン(NQ)便の必要マイル数も、ANA便と同じ。なお、マイル以外に空港使用税+燃油サーチャージ料金が必要となる。
提携航空会社・特典旅行の必要マイル数
続いて、提携航空会社便を利用する特典航空券の必要マイル数は次の通り。日本からの直行便(日本国内での国内線乗り継ぎを含む)のフライトの場合は「Zone 1-A」を、海外での乗り継ぎを含む旅程の場合は「Zone 1-B」の必要マイル数が適用となる。上でも紹介したとおり、シーズンでの必要マイル数の変動は無し。なお、マイル以外に空港使用税+燃油サーチャージ料金が必要となる。
特典旅行の発券手数料、変更、払い戻しについて
ANAの特典旅行の発券手数料は、インターネットからは手数料無料であるが、電話での発券には「2,000円+消費税」の発券手数料が掛かる。変更については、変更前の日程と変更後の日程の差額分のマイルが必要になるが、変更手数料は無料。払い戻しに関してはお金ではなく3,000マイルが必要となる。
この「ANAマイル / マイレージ での特典旅行の日程変更は無料 」ということは、これから紹介していくANAマイル特典航空券でのハワイ旅行を計画する際に、非常に大切なキーポイントとなるので押さえておこう。
ANAマイル / マイレージでのハワイ旅行を考察
ANA / 全日空のマイルを使った特典旅行について、詳細を細かくお伝えしたところで、いよいよ本当に気になる「ANAマイルでの特典航空券の取りやすさ」について、あまり誰も話したがらない本当のところを、ANAの特典旅行でも一番人気の渡航先である「ハワイ」を使って報告していきたいと思う。ここから先の内容は、ANAマイレージでのハワイ行き特典航空券の押さえ方を紹介していくことになるが、それに加えて、現在頑張ってANAマイルを貯めてハワイ旅行を夢見ている人にとっては、ちょっとショッキングな内容も紹介することになるので、それを踏まえた上で読み進めていってほしいと思う。
ハワイへの特典航空券の取りやすさ(ビジネスクラスクラス)
同じ日のビジネスクラスの空席状況はこちら。たくさんマイルを貯めてビジネスクラスで優雅にハワイ旅行。そんな特典旅行を夢見ている人も多いはず。しかし、ビジネスクラスの特典旅行の枠は非常に少なく、平日の行きにくい日程ですら、上の写真のようにいくつかのフライトではすでに「空席待ち」の状況になっているのが分かるはずだ。
ANAでのハワイ特典旅行の予約方法(裏技)
こんな感じで、競争率の異様に高い「ANAマイレージでのハワイ特典旅行」であるが、こういった空席が見つかりやすい日程では、これから説明する特典旅行の予約方法(裏技)を使えば、憧れのANAで行くハワイ特典旅行をゲットすることができる可能性が高くなる。その方法は以下の通り。
希望の出発日の予約開始(355日前の午前9時)と同時に、その日の往路と、出発日と同じ日の復路のチケットを予約。
ANAの特典航空券の日程変更は「無料」なので、次の日から毎日、355日前の午前9時になったら復路の日程を変更していく。
復路の日程が希望日になったら、特典旅行の予約は完了。お疲れ様でした!
この方法は、ANAのマイル特典旅行の変更手数料が無料なのと、さらにハワイは日本との時差が19時間あるため、ハワイに着いた時にその日の日本に帰ってくる便に乗れてしまうという時差も応用した、特典旅行の予約方法となる。
ハワイでの特典旅行は人気すぎて、帰りの便の予約開始を待っていたのでは、出発便の日程が無くなってしまう可能性が高い。そしてANAは特典旅行は片道ずつの予約が不可能。そのため、こういったトリッキーな裏技的な予約方法を使って、お好みの日程を押さえるというわけだ。もちろんこの方法は、ANAマイルの猛者達には当たり前の方法となるので、復路がうまく取れない場合もあるが、そのために復路の日程を一日ずつずらして、できるだけ希望の日程に近付け、万が一取れなかった時のリスクヘッジをしている、というわけだ。
なお、予約の際は必ず出発地を「東京」にしておくのをお忘れなく。地方空港からだと国内線の接続が必要になってくるが、その国内線をあわせて特典枠で取ろうとすると、予約開始すぐのタイミングではうまく旅程が組み合わせれないようでエラーになってしまう。なので、地方の人もとりあえずは出発地は「東京」、そこまでの足は別で用意する、そのぐらいの覚悟で特典ハワイ旅行を狙いに行こう。
ゴールデンウィークや夏休み、年末年始は絶望的
しかし、この日程ずらし作戦も、ゴールデンウィークや、夏休み、お盆休み、年末年始といった超ピークシーズンには、競争率が高すぎて絶望的な難易度になる。また、この特典旅行枠というのは、最初にも説明したANA会員のうちの1%の上級会員に優遇されている現実があるため、何の優遇資格のない平会員が超ピークシーズンのハワイ旅行特典枠を獲得するというのは、ほぼ不可能に近いことになってしまっている。
その他の渡航先のマイル特典旅行について
ANAマイルで行くハワイ特典航空券の現状はそんな感じではあるが、その他の地域への特典旅行については、例えばアジア方面へのフライトでは、同じアライアンス / 提携航空会社の東南アジアの航空会社の便が出てきたりするため、日にちをそんなにこだわらなければ、比較的実現可能となっている他、ヨーロッパ方面行きも、出て間もない旅程であればANA便の枠が空いていたりするので、ハワイなどの人気のエリアをあえて外してやれば、ANAマイルの使いみちも広がってくるはずだ。
それでは、ANAの特典旅行の傾向をちゃんと見極めて、貯めたANAマイル / マイレージでお得で快適な旅行を楽しもう!
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