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グルテンフリーは効果無し?グルテンフリーダイエットの経過報告【グルテンフリー 効果】
グルテンフリーダイエットは効果無し?
グルテンフリーダイエットは本当に減量効果があるのか?小麦アレルギーが発覚して、グルテンフリー生活を余儀なくされている私が、グルテンフリーダイエットの効果の程を実生活を通して検証してみたので、その真実の経過報告を公開したいと思う。
グルテンフリーとは
私のグルテンフリーの経過報告の前に、まずは「グルテンフリー」とは何なのかをまとめておきたいと思う。
グルテンフリーとは、グルテンを含む食品を摂取しない食生活のこと。「グルテン」は小麦の成分に含まれている「グルテニン」と「グリアジン」というタンパク質が、水などによってこねられたりすることで結びついて生まれる弾力と粘り気のある成分。つまり、小麦を使っている食品には「グルテン」が含まれているので、小麦を摂取しない食生活のことをザクッと「グルテンフリー」と呼ぶ。
グルテンフリーのダイエット効果
さて、そんな「グルテンフリー」の食生活がどうして「ダイエット効果」を生み出すと言われているのか。それは、小麦タンパクである「グルテン」は体内での消化が悪く便秘や肌荒れなどの原因の一つとされ、また中毒性があるために食欲を増幅させる効果もあるとされている。
そのため「グルテンフリー」の食生活を行うことで体質改善を促し、また食事の量も自然と減ってくるために、ダイエット効果があると期待されているわけだ。また、グルテンを摂取しないことで肌質改善も期待されることから、美容効果の面でも「グルテンフリー」は注目されていたりもするのだそうだ。
グルテンフリーダイエットを4ヶ月続けた経過報告
しかし「グルテンフリー」がダイエットや美容に効果があると言われても、本当にダイエット効果があるのかどうかはやっぱり疑わしいところ。
そこで、慢性的な鼻炎や肌のかゆみに長年悩まされ続け、4ヶ月前に検査で「小麦アレルギー」が発覚したのを契機に、そこからずっと小麦フリー、グルテンフリーな食生活を続けてきた私が、その4ヶ月間のダイエット効果のほどを経過報告したいと思う。
まず私の4ヶ月前の体重は「68.3kg」(男性 / 身長171cm / 46歳)。BMI値は23.36で肥満度は何も問題の無い「普通体重」。しかし内臓脂肪レベル(TANITAの体重計で測定)は少し高めの10.5(やや過剰 / つまり隠れメタボ)だった。
グルテンフリー4ヶ月前の体重
基本情報 | 男性 / 171cm / 46歳 |
体重 | 68.3kg |
BMI | 23.36 / 標準 |
内臓脂肪レベル | 10.5 / やや過剰 |
そしてグルテンフリーダイエットを(仕方なく)始めて4ヶ月後の体重、内臓脂肪レベルなどの数値がこちら。
グルテンフリー後の体重
体重 | 61.1kg [-7.2kg] |
BMI | 20.9 / 標準 |
内臓脂肪レベル | 8.5 / 標準 |
なんと…7kg減!という結果に。
ちなみにこの4ヶ月の間にやったことといえば、小麦製品を食べないだけ。運動とかトレーニングとか、ストレッチとか一切やってないのに体のラインが変わる感じで痩せた。そして内臓脂肪レベルも「やや過剰」から「標準」になるという体質改善も達成されている。
もともと標準体重の私が、食生活をグルテンフリーにするだけで「7kg減」という驚きのダイエット効果が出たので、もちろん個人差もあるとは思うが「グルテンフリー」はダイエット効果が十分期待できるのではないかと思う。
グルテンフリーダイエットをおすすめしない理由
しかしこのグルテンフリーダイエット。本当にダイエット効果は期待できるといっても、実際にグルテンフリーな食生活を継続するのは非常に困難。
私の場合は小麦アレルギーなので、小麦を食べると鼻炎、肌のかゆみ(特に頭が痒くなる)、消化不良でお腹の調子が悪くなる、、といった諸症状が出るため、グルテンフリー食生活は継続せざるをえないが、小麦アレルギーの無い人にとっては、小麦成分を使った食品で溢れるこの日本の食環境では、グルテンフリーの食生活というのは相当な思いが無いと継続困難でおすすめできない。
外食はほぼNGの自炊生活
まず、グルテンフリー食生活では外食はほぼ「NG」。お腹が減って手っ取り早く何か食べたくなっても、ファストフードはダメだし、ラーメン屋ももちろんダメ、コンビニ弁当もダメ。回転寿司も一見大丈夫そうに思うけど、実はシャリに小麦成分を使った何かを使っているようで、ほぼすべての寿司ネタに小麦成分が含まれている。またコンビニのおにぎりなんかも多分同じ理由でほぼ「小麦」の表示がついている。
そのため、グルテンフリーの食生活をしようと思うと「自炊」が当たり前となるが、その自炊生活でも、小麦を使っていない醤油や、小麦粉の代わりに米粉、うどんなどの麺の代わりに米粉麺や小麦不使用の春雨…といった食品の準備が必要となる。
ほとんどの加工食品に小麦(グルテン)成分
そして小麦の代用に使える食品というのは、決まって小麦製品よりも割高なことがほとんど。外国のスーパーなどでは「GUILT FREE」(グルテンフリー)と表示された加工食料品も多く見つけることができるのだけれど、日本の食環境は大げさに言えば「小麦」に支配されていると言っても良いぐらい、とにかく小麦フリー、グルテンフリーの製品を見つけるのは難しい。
一見小麦を使っていないような加工食品でも、成分表示をよく見ると「一部に小麦を含む」といった表記が入っていたりすることが多い。また、料理に使うと美味しくなるオイスターソース、豆板醤などの味噌調味料、香味油、コンソメ、ガラスープ…など、味の決め手になるようなものもグルテンフリー製品を見つけるのは非常に苦労する。
スナック類やスイーツもほぼNG
またお腹がちょっと減ったから、間食でスナックやスイーツ…といった幸せな甘いひとときもほぼNG。甘くて美味しいケーキなどはもちろんスポンジに小麦が使われているし、私が以前好きだったカスタードクリームにも小麦が入っている。
ただ、和菓子のお餅やおはぎ、きなこ餅といった、昔ながらの日本の和菓子は小麦フリー(グルテンフリー)なものが多いため、甘いものが食べたい場合は、そういった小麦を使っていない和菓子に逃げる手はあるかもしれない。
あと、スナック類も小麦が使われていることがほとんど。ポテチなどはじゃがいもが原材料だから大丈夫だと思われがちだが、コンソメなど味が付いているものはほぼ小麦成分が含まれているし、プリングルスなどの成形ポテチは小麦を思いっきり使ってるので食べられない。
…とまぁこんな感じで、小麦が使われている食品を挙げるとキリが無いのでこの辺でやめておくが、グルテンフリーの食生活を実践しようとすると、あれもこれも食べられない、これも買えない…といった感じで、食品の買い物がうんざりしてきて嫌いになる(笑)。なんでこんなに小麦で溢れてるんだー!って。
過酷なグルテンフリーダイエット
グルテンフリーダイエットは、私の場合は小麦製品を食べずに4ヶ月過ごすだけで7kg以上のダイエットに成功することが出来た。
しかし、毎日の食生活から「小麦 / グルテン」を省くというのは相当大変で、外食はほぼ出来ないし、間食のおやつも難しいし、慣れるまでは食事をする機会も本当に少なくなるので、ダイエット目的や体質改善、美容目的でグルテンフリーダイエットを実践しようと思う場合は、食生活から小麦を省く大変さを踏まえた上で実行に移す決意をしよう。
なお、グルテンフリーダイエットは実践してから、だいたい2週間~3週間ほどで体が軽くなったり、体調が良くなったりの効果が現れ始め、3ヶ月ぐらい経つと身体からグルテンの成分が抜け出ると言われているので、大体「3ヶ月」を目安にグルテンフリーにチャレンジしてみるのがおすすめだ。
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