従来のホテル無料宿泊(ポイント宿泊)
新しいマリオットのフレキシブルポイント制の前に、今現在のオフピーク、スタンダード、ピークという3つのピーク制のホテルの無料宿泊(ポイント宿泊 / フリーナイトアワード)をおさらいしておきたい。
現在(2022年3月28日まで)のホテルのポイント宿泊に必要なポイント数は以下のようになっている。
マリオット・ボンヴォイ フリーナイトアワード(ポイント宿泊)・チャート
ホテルカテゴリー
オフピークシーズン
レギュラーシーズン
ピークシーズン
1 5,000 7,500 10,000
2 10,000 12,500 15,000
3 15,000 17,500 20,000
4 20,000 25,000 30,000
5 30,000 35,000 40,000
6 40,000 50,000 60,000
7 50,000 60,000 70,000
8 70,000 85,000 100,000
※ マリオット・ボンヴォイでは、ポイントでホテルを5連泊予約すると、4泊分のポイント数で5泊できる「Stay 5, Pay 4」特典あり。
なお、「オフピーク」「スタンダード」「ピーク」は期間などはとくに決まっておらず、ホテルの稼働率が高くなると「ピーク」に、通常の混み具合だと「スタンダード」、閑散期は「オフピーク」に流動的に変動する3ピーク制のポイント宿泊制度となっている。
新しいフレキシブルポイント制での必要ポイント数
しかし、マリオットの新しいフレキシブルポイント制というのは、この1~8で区分けされていたホテルカテゴリーの枠を取り払ってしまおうというもの。つまり今までは、ポイント宿泊に必要なポイント数はホテルカテゴリーのみで決定していたのが、その枠組が無くなってしまうので、無料宿泊のためにどのぐらいポイントが必要なのかは実際に予約の検索をしてみないとわからなくなる。
例えば今までだとカテゴリー8の憧れのホテルに3泊したいと思ったら、カテゴリー8のホテルの1泊に必要なポイント数は最大10万ポイントだったので、30万ポイントを用意すれば3泊できていたものが、新しいフレキシブルポイント制になってしまうと…一体何ポイント貯めれば良いのか検討が付かなくなる というわけだ。
ただ、マリオットの公式アナウンスでは「the amount of Marriott Bonvoy Points needed to redeem a Stay will be more flexible and will more closely align with Hotel Rates - based on availability, seasonality, etc. / ポイント宿泊に必要なポイント数は、より柔軟に、そしてホテル稼働状況や季節性に基づき、よりそのときの宿泊料金に近いもの になる」と言っているので、必要ポイントはその時の宿泊料金の価値と同じぐらいになるはずだ。
しかーしここで問題がある。それはマリオットがMarriott Bonvoy 1ポイントをいくらぐらいの価値があると考えているのか ということだ。例えば1ポイント1円と考えるなら、1泊10万円必要な宿泊では必要ポイント数は10万ポイントぐらいになり、1ポイント0.5円と考えているなら1泊10万円だと20万ポイントが必要(汗)となってくる。
「じゃあ実際にフレキシブルポイント制が始まらないとわからないじゃないか」
というのが実際のところではあるのだが、私はマリオットが発表した下の約200のホテルの事前告知「Hotels With Minimum Redemption Rate Adjustments / 必要最低ポイント数の調整(増加)があるホテル」を見て、多分マリオットは1ポイントあたり1円前後を想定しているのではないかという推測をしている。
必要ポイント数が上がるホテルの事前告知
そのマリオットが公表した「Hotels With Minimum Redemption Rate Adjustments 」は、世界中の約200のホテルにおいて無料宿泊に必要なポイント数が上がるという事前告知となっている。この事前告知は、今まで3月にマリオットが定例的に行ってきたホテルカテゴリーの変更告知と同じ位置付けのアナウンスで、つまり本文のリストに含まれているホテルは、実質ホテルランクが上がりますよ、ということだ。
例えば、ここ京都にあるリッツカールトン京都、ホテルザ三井京都、翠嵐というもともとカテゴリー8だったラグジュアリーホテルも事前告知の必要ポイント数が20,000ポイントアップするホテルリストに含まれているのだが、これはつまり、今までカテゴリー8だったので必要ポイント数は70,000~100,000ポイントだったけど、2022年3月末からは90,000~120,000ポイントぐらいになりますよ。。という告知にほかならない。
これは、マリオットはフレキシブルポイント制でホテルカテゴリーは撤廃しますと言ってはいるけれど、私が予想するに、、、ホテルカテゴリーは見えないだけで実際には残っていて+今までカテゴリーの最高は8だったけど、更にその上のカテゴリーが生まれているということなんではないか…と思っている。
でもカテゴリーは実質無くなっているので、上のカテゴリーを内部的に作ったとしても告知する必要もなく、今までよりもより自由にホテルの無料宿泊に必要なポイント数を設定できるというわけだ。
そして、ここに私がマリオットが1ポイント1円ぐらいを想定しているのではないかという根拠がある。それは、例えばリッツカールトン京都の場合、1泊するのに掛かる宿泊費はザクッとだいたい9万円~12万円ぐらいとなっている。そして予告通知でポイント宿泊に必要なポイント数は今より2万ポイント上がって1泊90,000~120,000ポイントとなるわけだから、そのまま素直に見れば1ポイント1円となってくるわけだ。
なお、マリオットがポイントが上がると告知しているホテルの中には、私達に馴染みのあるホテルもいくつかあるので、適当にピックアップしておきたいと思う。なお、ポイント数の上昇は5,000ポイント、10,000ポイント、20,000ポイント、30,000ポイントと4つの上げ幅に分かれて告知されているので参考まで。
必要ポイント数が上がるホテル / 一部抜粋
ホテル名 ポイント上昇幅 必要ポイント数(推測)
リッツカールトン京都 20,000 90,000~120,000
翠嵐 20,000 90,000~120,000
ホテルザ三井京都 20,000 90,000~120,000
ル・メリディアン モルディブ 20,000 50,000~60,000
アル・マハ・デザートリゾート 20,000 90,000~120,000
リッツカールトン日光 30,000 80,000~100,000
The Ritz-Carlton Ras Al Khaimah, Al Wadi Desert 30,000 80,000~100,000
Mystique, a Luxury Collection Hotel, Santorini 20,000 90,000~120,000
Aegon Mykonos, Autograph Collection 10,000 50,000~70,000
上記ホテルは私達が行ったことがあるホテル、行きたいホテル、これから行くホテルなどが含まれているが、まぁどのホテルも実質ホテルカテゴリーが1~2上がったと考えるとしっくりくる。それにしても、京都の高級ホテルはどこも軒並み上がるわけね・・・。
結論:ポイント宿泊したいホテルは3月28日までに予約しよう!
。。。とまぁ、マリオット・ボンヴォイの新しいポイント宿泊の「フレキシブルポイント制」はこんな感じになっている。ただ、ぶっちゃけて言うと、このフレキシブルポイント制の導入により、ホテルの無料宿泊に必要なポイント数は全体的に上がることが予想される。
このフレキシブルポイント制に合わせて、ポイントサーティフィケイトのトップオフ制度(カード更新特典や年間チョイス特典で獲得できる無料宿泊特典に、自分の持っているポイントを最大15,000ポイント足して無料宿泊を予約できる制度 / 例:50,000ポイントまでの無料宿泊ならポイントを足して最大65,000ポイントまでの無料宿泊にアップグレード可能)も導入されるのも、どう考えてもポイント宿泊に必要なポイント数は上がることによる対策だと思っている。
そのため、今現時点でマリオット・ボンヴォイ・ポイントを使って、ホテルのポイント宿泊を考えている人は、ポイント宿泊のキャンセルポリシーは数日前まで無料(リゾートは1ヶ月前まで)+もしも予約したものより安いポイント数が出たらその時点で取り直せばいいだけなので、3月28日までにとりあえずは押さえておく ことをおすすめしたいと思う。
私達もとりあえず、行けるかどうかは怪しいけれど、ハワイとモルディブのホテルを押さえておいた(笑)。2022年3月29日はどんなことになるのかわからないけれど、どんなことになっても良いように、最善を尽くしておきたいと思う。