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タイ国際航空 B789 ビジネスクラス バンコク⇔オークランド / 搭乗記
タイ国際航空 B787-9(B789)ビジネスクラス
タイ国際航空の主力機材の一つ、ボーイング B787-9(B789)のビジネスクラス / ロイヤルシルククラスに、タイ・バンコク⇔ニュージーランド・オークランド(往路:TG491便 / 復路:TG492便)で搭乗してきたので、その時の機内の様子や座席、設備、アメニティ、そして機内食などを実体験レポート!今回利用した便は、片道約12時間のロングフライトではあるが、果たしてその乗り心地やいかに?できるだけ詳しくお伝えしていきたいと思う。
B787-9(B789)ビジネスクラスの座席
タイ国際航空のB787-9(B789)ビジネスクラス / ロイヤルシルククラスの座席を詳しく見ていこう。写真は窓際の一人席のビジネスクラス席。斜めに窓の方を向いているため、他の乗客などが気にならないプライベート感たっぷりの設定になっている。
ちなみに座席幅は約21インチ。同じくタイ国際航空のA350-900(A359)のビジネスクラス席の幅とほぼ同じになっており、座り心地にこれといった差は無く快適だ。
中央の2席シート
中央の2席がこちら。斜めにハの字になっているので、隣との距離感は結構あるので、もしも他人が隣りに座ったとしてもそれほど気になることは無いだろう。カップルや夫婦で隣同士に座る際は若干距離が遠い気もするが、まぁ程よく離れているので喧嘩する機会は少なくなるだろう(笑)。
座席のリクライニング
座席のリクライニングも詳しく見ていきたい。座席シートは写真のコントローラー端末の横にあるコントロールボタンで設定可能。細かく設定も可能ではあるが、パネル下のボタンで「アップライト」「リラックス」「フルフラット」に大きく調整も可能。
座席:アップライトポジション
まずはアップライトポジション、つまり離着陸の際に使用する、座席のリクライニングを元の位置に戻した際のボジションだ。斜め配置の座席だけに前の壁との距離も広い。
座席:リラックスポジション
続いて読書や映画、ゲームをしたりするときに最適なリラックスポジションがこちら。私はこのポジションだと腰が痛くなってくる(笑)ので、映画を見るときは、これとフルフラットの中間ぐらいのポジションで腰にクッションを敷くスタイルが一番好き。
座席:フルフラットポジション
そして就寝時にぐっすり眠れるフルフラットベットのポジション。このボーイングB787-9(B789)は新しい機材なので、ライフラットではなく、ちゃんとフルフラットになる座席が採用されている。またクッションも枕に加え、抱きまくらのような細長い棒状のクッションも用意されているので、かなり快適に眠ることができる。
タイ国際航空 B787-9(B789)ビジネスクラスの座席の設備
ビジネスクラス席のリクライニングまでみてきたところで、次は座席に備わっている設備系統を見ていきたい。
個人モニター
個人モニターは斜めに付いているが、ボタンを押すとちゃんと見やすいポジションに展開される。そこそこの大きさのある個人モニターでもちろんタッチパネル式となっている。
メインテーブル
機内食などで利用するメインテーブルはサイドテーブルからの引き出し式。そんなに大きくはないが木目調でいい感じだ♪
天井照明と送風機
天井には手元でON/OFFできる照明(読書灯)と、回すと風が送られてくる送風機が備わっている。機内温度は結構温いので、暑いと感じる場合はこの送風機を使うといいだろう。
モニター付きコントローラーと電源
手元のコントローラーはタッチパネル式液晶モニター付きで引き出して使用可能。個人エンターテイメントの操作などをするのに便利。日本語にも対応している。またコントローラーの収納スペースの横には、ヘッドホンジャックと、USB電源ポートが1つ付いている。欲を言えば、USB電源はもう一つあると嬉しいところだ。
その他の設備
その他、サイドテーブル下にはマルチ電源タップがあったり、座席横にはゴミ袋を入れていくのにも便利な小型収納ボックス、そして押し出し式の肘掛けなども付いている。
ビジネスクラスのアメニティ
タイ国際航空のB787-9(B789)の座席に置かれているアメニティ類もチェックしていこう。アメニティは、必要なものが一式入ったビジネスクラス用アメニティポーチ、スリッパ、枕、長細い棒状のマルチクッション、ブランケット(毛布ぐらいの大きさ)、ヘッドホンが付いている。
AKGのヘッドホン
座席用のヘッドホンには、オーストリア・ウィーンの音響のプロフェッショナルメーカー「AKG」のヘッドホンが採用されている。ノイズキャンセリングも優秀で音質も非常に良い。こちらは持って帰れないので注意。着陸前には回収となる。
アメニティポーチの中身
アメニティポーチは、往路(TG491便 / 写真上)では「Mandarina Duck」というイタリアのブランドのものが、復路(TG492便 / 写真下)はワニのロゴマークでお馴染みのラコステ(LACOSTE)のものが用意されていた。このタイ国際航空さんのビジネスクラスのアメニティポーチはかなり種類があるようなので、その時によって、どのブランドのポーチが用意されているかは分からない。アメニティポーチの中身は、ハンドブラシ、歯磨きセット、マウスウォッシュ、リップバーム、保湿クリーム。
ビジネスクラスのトイレもチェック
ビジネスクラスのエリアの前方にあるトイレもついでにチェックしておこう。トイレはタイらしく蘭の花によるデコレーションが施されている。また鏡には化粧する時に便利な拡大鏡、そしておむつ替え台なども設置されている。清掃もフライト中常に行われており、常にきれいな状態が保たれていた。
機内サービスと機内食
さて、機内ではタイ国際航空さんのかわいらしい非常用設備案内ビデオが流れ始め、いよいよ12時間に渡る長時間フライトが始まる。それではお待ちかね、気になるタイ国際航空さんのビジネスクラス / ロイヤルシルククラスの機内サービスと機内食を見ていこう!
搭乗後のおしぼりサービス
まずは搭乗後に配られるおしぼりサービス。おしぼりにはほのかなアロマの香りが添えられていて、タイのフラッグシップキャリアらしい、エキゾチックな気分が盛り上がる。
ウェルカムドリンク
おしぼりの後はウェルカムドリンクサービス。お水やジュース、紅茶、シャンパンなどから好きなものを一つ選んでいただこう。私達はもちろんシャンパン(ヴーヴ・クリコ)をいただきます♪
離陸後のスナックタイム
離陸後、安定航路に入りシートベルトサインが消えた後にやってくるディナー前のスナックタイム。ここでは離陸前にCAさんに「離陸後のスナックタイムでのお飲み物は何にいたしますか?」と聴かれるので、自分の好きな飲物をメニューから選んで伝えるとこの時に持ってきてくれる。
私達のフライトではワインはシャンパン1種、赤ワイン3種、白ワイン2種、ロゼワイン1種が用意されていたほか、ビールやスピリッツ、モクテル(ノンアルコールカクテル)なども準備されていた。写真の下の2つはタイ国際航空さんが用意しているタイらしいノンアルコールドリンクのタマリンドティー(左)とViolet Bliss。どちらもスッキリおいしいので、機会があればぜひ。
TG491便 ビジネスクラスの機内食タイム!
スナックタイムの後は機内食のディナータイム。まずはバンコク→オークランド(TG491便 / バンコク 18:45発)の機内食を見ていこう。私達は、往路(TG491便)、復路(TG492便)の両方で、ネットから事前の特別機内食メニューを注文していたので、メインディッシュには周りの人とは違う機内食がやってくるのだ♪ この事前機内食サービスは、やってくる料理はどれも通常の機内食よりもこだわっていて美味しい気がするので、タイ国際航空さんのビジネスクラスに乗る際はぜひ利用してみてほしと思う。(タイ国際航空の事前機内食の注文詳細はこちら / 一部フライトではリクエスト不可能)
TG491便 ビジネスクラスの機内食:前菜
前菜としてサーブされたのはこちら、イベリコ豚のハムとエビ、トマト、モッツァレラチーズ、ミントのサラダ。そしてパンの盛り合わせ。パンは直接CAさんがバスケットを持ってきてくれるので、そこからチョイス。見た目はまぁ、そこそこな感じではあるが、お味は美味しい。
TG491便 ビジネスクラスの機内食:メインディッシュ1
続いてメインディッシュ。私達が機内食の事前予約サービスで頼んでおいたものの一つがこちら、私(モリオ)のマッサマンカレー(タイカレー)。かなりしっかりとした辛さが楽しめる一皿で、付け添えに置かれている(多分)唐辛子が漬け込まれたナンプラーがこれまた辛い。辛いのが好きな人にはバッチリのメニューだ。カレーに入っているお肉も美味しかった♪ 見た目もお味もまさにタイ料理だね!
TG491便 ビジネスクラスの機内食:メインディッシュ2
ミヅキがメインディッシュで事前予約していたのがこちら、ビーフステーキ。機内食で出てくる、この手のゴロっとしたビーフはパサパサしていて固いというのが定説ではあるが・・・このビーフステーキは焼き加減もよく柔らかくて非常に美味。まさか、こんなステーキを空の上でいただけるとは。タイ航空さんの機内食のレベルは、昔に比べて相当上がっている。
TG491便 ビジネスクラスの機内食:チーズプレート
メインディッシュの後はチーズプレート。このチーズプレートに載っている、ナッツやフルーツが入ったチーズなんだが、これがまた美味い。私はコーヒーを頼んだが、赤ワインなどを頼むとより一層美味しくいただけそうだ。
TG491便 ビジネスクラスの機内食:デザート
デザートは、ココナッツミルクに入ったクジャクヤシ(Toddy Palm)と銀杏、そしてNYチーズケーキと梨のコンポートの2種類からチョイス。どちらも美味しくいただけた。ごちそうさまでした!
TG491便 ビジネスクラスの機内食:食後のチョコレート
デザートの後は一口サイズのチョコレートが配られて〆。すべて完食しようとするととんでもないボリュームになる、充実の機内食メニューだった。でも、今回のTG491便のフライトは約12時間。ここから就寝タイムがあり、再び朝食タイムの機内食が提供されるのだ。ほとんど体を動かさない飛行機の中。お腹・・・ちゃんと減るかな(汗)。
食後に配られるWIFIクーポン
食事の後は、この20MBの容量のWIFIクーポンが配られる。このクーポンコードを使えば、この機内からインターネットを使用することが可能。20MBだとインスタなら4投稿ぐらいはできそう。なお、クーポンはこのフライトだけでなく、タイ国際航空のA350-900(A359)、B787-9(B789)の機材なら期間内ならいつでも利用可能だ。
ミヅキは爆睡
さて、食事も食べ終わってお腹いっぱいになったところで、ミヅキは完全に爆睡モード。私は眠くないので、最新映画でも見ながら時間を潰すことにしよう。
TG491便 ビジネスクラスの機内食:お腹が空いた時
さて、私が映画を見ていると、何やらCAさんがパンの入ったバスケットを持ってきた。その中には美味しそうなアップルパイが。お一つタマリンドティーと一緒にいただく。なお、このフライトではこのベーカリーセレクションの他、タイ名物のパッタイ(麺料理)、そしてカオパット(タイのフライドライス)もいつでも頼める。大量にご飯が食べたい人はCAさんに頼んでみるといいだろう。
TG491便 ビジネスクラスの機内食2回目:朝食1
着陸4時間ほど前になり機内の照明が付いて、2回目の機内食タイムになった。この2回目の機内食は事前予約は無いので、メニューに載ってあるものからチョイスしていただく。私はタイの雑炊をチョイス。付け添えには、タイ風卵焼き、パンの盛り合わせ、そしてヨーグルト、フルーツが並ぶ。雑炊に入っているエビがこれまたデカい。そしてプリプリで美味しい。
TG491便 ビジネスクラスの機内食2回目:朝食2
ミヅキが朝食で頼んだのはコンチネンタルブレックファスト。私のメニューから雑炊を引いたセレクトになっている。ちなみにフルーツのお皿に入っている丸い物体は、スイカやパパイヤなどの果肉を丸くくり抜いたフルーツの盛り合わせ。可愛らしくて食べやすい。ごちそうさまでした。
TG492便(復路)ビジネスクラスの機内食タイム
TG491便(B787-9 / バンコク→オークランド)のビジネスクラス機内食のお次は、帰りの便、TG492便(B787-9 / オークランド→バンコク)のビジネスクラス機内食。このフライトはお昼の14時過ぎにオークランドを出て、夜の20時過ぎにバンコクに到着する便で、1回目の食事はランチ、2回目は軽食ディナーが用意される。こちらでも私達は事前予約の機内食をオーダー。果たしてどんな料理がやってくるかな?
TG492便 ビジネスクラスの機内食:前菜
前菜で出てきたのは、スモークサーモンのわさびパンナコッタ添え。それにパンの盛り合わせ。このフライトはニュージーランド発なので、ニュージーランド産のサーモンが使われてるのかな?
TG492便 ビジネスクラスの機内食:メインディッシュ1
続いてメインディッシュ。ミヅキが頼んだメインディッシュはこちら、またビーフステーキw 往路もビーフステーキで復路もビーフステーキ。どんだけ牛好きなん?と突っ込みたくなるほどのセレクトだが・・・この牛肉ステーキ。往路のステーキよりも更に美味い。焼き加減も絶妙なミディアムレア。香ばしくて非常に美味。ニュージーランドは滞在中もお肉とか美味しかったけど、ニュージーランド発のタイ航空さんの機内食のビーフも最高だ。
TG492便 ビジネスクラスの機内食:メインディッシュ2
私(モリオ)が事前予約していたのはこちら、ラムのステーキ。お前も肉かよ!という感じだが、そう、ニュージーランドといえばラム肉だ。このラムステーキも焼き加減バッチリで非常に美味。ラム独特のクセもなく非常に美味しく頂いた。
なお、今回の通常のビジネスクラス機内食でのメインディッシュは、タイカレー、ローストチキン、そして魚料理の3種からセレクト可能だったが、私達のようなステーキはチョイス不可だった。
タイビールで一息
メインディッシュを食べ終わったところで、タイを代表するビール「シンハービール」をいただく。タイ国際航空では、CAさんのサービスは日系の航空会社ほど頻繁ではないので、飲み物のおかわりが欲しい時は自分で進んで頼むようにしよう。
TG492便 ビジネスクラスの機内食:チーズの盛り合わせ
今回のビジネスクラスの機内食でもチーズの盛り合わせが用意されていた。チーズには、私が苦手なブルーチーズが載っていたので食べられなかったが、好きな人にはたまらないだろう。
TG492便 ビジネスクラスの機内食:デザート1
そして最後にデザート。私(モリオ)が頼んだのは、キャラメルムース。見た目以上に東南アジア風のスイーツに仕上がっていた。
TG492便 ビジネスクラスの機内食:デザート2
ミヅキのデザートは、カスタードクリームの上にかぼちゃがのっているスイーツ。程よくもっさりとした食感がミヅキにはヒットだったようで、気がついたときには完食していて味見させてもらえなかったw
TG492便 ビジネスクラスの機内食:食後のチップス
デザートが終わると、往路同様20MBのWIFIクーポンカードと、このタイのチップス、そしてお水が配られて1回目の機内食は〆。なお、このフライトでは間食用にグリルポーク、ライスヌードルスープ、チキンサンドバゲットなども用意されていた。
食後の就寝タイム
TG492便のフライトも約12時間ほどあるので、ここで機内の電気は落とされてしばしの就寝タイム。私はもちろんせっかくのビジネスクラスを堪能するため、ここは寝ずに最新映画を何本か見て過ごす。なお、個人モニターのエンターテイメントには日本語吹き替えの映画も数多く入っている。
TG492便 ビジネスクラスの機内食(2回目):フライドライス
着陸5時間ほど前。最初の機内食から4時間〜5時間ほどで2回目の機内食タイムがやってくる。こちらの2回目の機内食は事前予約は出来ず、用意されているメニューの中から選ぶようになっている。ミヅキが頼んだのはチキンフライドライス。付け添えには、フルーツ、そしてカスタードクリームのデザートがワンプレートでやってくる。このフライドライスもまた美味い。できればもう少しお腹が減ったところで食べたいぐらいだ(笑)。
TG492便 ビジネスクラスの機内食(2回目):エビのパスタ
私が頼んだのは海老のパスタ。エビがまたとんでもなくデカい。パスタは正直そこまで美味しくないが、このデカいエビはプリプリでスパイシーで美味い。ごちそうさまでした!
TG492便 ビジネスクラスの機内食(2回目):食後のミント
食事の後にはCAさんがタイのミントタブレットを配ってくれる。このミントはかなり強力で、お口直しにはちょうどよい清涼感だった。
タイ国際航空 B787-9(B789)ビジネスクラス体験!
タイ国際航空 B787-9(B789)ビジネスクラス / ロイヤルシルククラスは、座席もばっちりフルフラットで、モニターも大きく、そして機内食も美味しくて、言うこと無いぐらい快適なロングフライトを楽しむことが出来た。タイとニュージーランドを結ぶ、タイ国際航空さんの本気の長距離路線のビジネスクラス。乗る機会があれば、ぜひ乗ってみてほしいと思う。もちろん、事前にネットでの機内食オーダーをお忘れなく♪ それではタイ国際航空さんで快適な空の旅を!
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