飛行機の機内の服装の基本は「楽」なこと
まず飛行機に乗る時の服装で大事なことは「楽」なこと。海外旅行に行くときはワクワクするので、ついつい張り切っておしゃれな服を着て行こうとしてしまいがちになるが、海外旅行のフライトは、グアムで3時間ちょい、ハワイで8時間前後、東南アジアで6時間前後、中東、ヨーロッパやアメリカなどになると10時間を超えてくるなど、とにかく機内で過ごす時間が長くなる。そんな長時間フライトを、きっちりしたファッションのまま乗り続けるのは相当しんどい。そのため、飛行機に搭乗するときの基本の服装 / ファッションは「楽な格好」が大前提となる。
新婚旅行でハネムーンで海外旅行に行く際などは、しっかりおしゃれして行きたくなるとは思うが、これから長く一緒に生活するパートナーとの海外旅行。じっくり話し合って最低限のおしゃれに留めて、二人共楽な格好で空港に向かうといいだろう。
その海外旅行の国際線の飛行機の機内の服装は「楽な格好」を大前提に、今回のミヅキの海外旅行の出発の服装を見ていこう(写真上)。この服装は、残暑の残る「9月の日本」を出発→赤道直下の「常夏の国・シンガポール」で17時間の乗継(トランジット)を経て→夜の気温が10度を下回る「春先の西オーストラリア・パース」へ向かう海外旅行で実際にミヅキが出発時に着ていった服装だ。
この旅程は場所ごとに温度差があるためかなり難易度が高いが、こんなハードな旅行であっても、この服装はどんなシチュエーションであっても対応できるよう、様々な工夫が凝らされている。
上はTシャツ、下は腰部分のヒモで調整すればロングスカートにもミニスカートにもなるラフな巻きスカート、さらに腰部分には肌寒い時に羽織れるチェックのシャツ、手荷物には下半身が冷える時用に履ける薄手のスパッツが用意されている。つまり、その場のシチュエーションに合わせて「重ね着」の仕方を調整して、暑い時も寒い時も対応出来るようになっている。また、靴はバッシュータイプのスニーカーで旅先での歩きやすさも重視。ただし脱ぎ履きがしにくいため、機内用に100均で買えるような薄手の使い捨てスリッパも準備されている。
飛行機の機内では臨機応変に対応できるように準備
それでは、実際に国際線の飛行機に乗り込もう。飛行機の機内の温度は、その時のフライトや航空会社によって寒い時もあれば、暑い時もある。もしも寒いことだけを想定して、「重ね着」で調整できないセーターなどの服を選んでしまうと(日本が冬の時期に海外旅行に行くときにやってしまいがち)、もしも機内が想定以上に暑い場合、とんでもなく汗をかく事になる。実際に、私達も正月明けにエミレーツ航空に搭乗したときに失敗し、その機内ではミヅキはババシャツ1枚で過ごす羽目になってしまった(汗)。
旅行記
[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記19] 1日目・EK317便の席の広さとアメニティ&機内の設備
エミレーツ航空EK317便エコノミー席の電源やアメニティ、座席の広さなど機内設備を写真付きで詳しく紹介。英語がぜんぜんわからない両親も自分で機内食を注文!それよりも、機内が暑すぎて、ミヅキもモリオも下着1枚で過ごす羽目に、、、(汗)。
しかし、機内が暑いのを想定して乗り込むと、今度は寒い時にどうすることも出来ず、最悪風邪をひいてしまうことにもなりかねない。この飛行機の温度というのは、海外旅行のフライトでは上空1万メートル以上を飛んでいるので、外の気温は氷点下10℃を下回るため、それぞれの機内の暖房のさじ加減によって暑くもなれば寒くもなる・・・というわけだ。
また、フライトの時間によっても機内の気温は変化し、暑いと思って寝ていたら、起きたら異様に寒かった・・なんてこともしばしば。そのため、機内でも重ね着で調整できるように、ミヅキが腰に巻いていたチェックシャツのようなかさばらない羽織るものや、薄手のスパッツ(スカートを履いていると簡単にトイレで脱ぎ履きできる&スカートだけでは足元からスースー冷たい空気が入ってきて寒くなる)、靴下などを座席に用意しておくといいだろう。
ちなみに、海外セレブが飛行機に乗る時のファッションでボトム(下半身)がジャージやジョガーパンツを履いている場合があるけれど、それは「ビジネスクラスやファーストクラスに乗る場合に有効なファッション」だ。(ビジネスクラスやファーストクラスは座席をほぼ180度倒すことができるし、提供されるブランケットもエコノミークラスよりは大きめで肌掛け布団みたいなものだったりするので、首元から下はブランケットでカバーされてベッドで寝るのと同じ感覚で寝ることが出来るから寝姿とか気にする必要がない。なので、ファーストクラスやビジネスクラスの場合はジャージなんかの方が楽だったりもする)
しかし、普通にエコノミークラスに乗る場合は、ジャージやスパッツ、ジョガーパンツでの搭乗だと寝入ってしまった際に大股開きになったりした際、ひざ掛けを掛けていたとしても知らない間にめくれてしまい、、、かなり恥ずかしい寝姿になることがあり、意図せず周りの人の注目を浴びてしまうことも少なくない。そういうことを防ぐためにも丈が長めのスカートの下にスパッツを履くのがおすすめ。スカートの内側にスパッツを履いておくと、寝ているときに足が大股開きになってもスカートがカバーしてくれるし、内側にスパッツを履くことでスースー寒くなるのもカバーできる。機内で過ごす時間が長いほど、トイレに立つ機会も増え、他人に寝姿を見られる機会も増える。できるだけ自分をガードできるような服装がおすすめだ。
機内のブランケットについて
FSC(フルサービスキャリア)の国際線の場合、寒さ対策のために座席にはブランケット(ひざ掛け)が用意されている事が多い(短距離線の場合は無い場合もある)が、このブランケットはエコノミークラスの場合は機内の寒さをカバーするのにはもう一息な厚みしか無いため、本当に寒い時には不向き。もちろん、CAさんにリクエストすれば余分にブランケットを持ってきてくれたりもするが、それでも、袖を通したりは出来ないため、服に比べると保温効果はイマイチだ。
LCCの場合はウルトラライトダウンジャケットがあると安心
またエアアジアやスクートを利用してハワイに行く、、、といったLCC利用時の機内では、手荷物にコンパクトに折りたためるユニクロのウルトラライトダウンのようなものなどがあると心強い。フライトによっては寒くないこともあるが、大体LCCはフライトの中頃辺りから機内がかなり寒くなる。
エアアジアやスクートを始めとするLCCではブランケットは有料となるため、6時間以上の長距離フライトでLCC利用の際は、コンパクトに収納できるウルトラライトダウンジャケットや裏起毛のパーカーといった防寒対策は忘れずに持って行こう。
到着時の気温に合わせてスパッツも重宝する
そして乗り継ぎの待ち時間や長いフライトの末、海外旅行の目的地に辿り着くわけであるが、現地が真冬であるなら、コンパクトに収納できるウルトラライトダウンが大活躍するだろうし、また肌寒い程度であれば、スカートの下にスパッツを空港に到着してから履いたりすると、現地でのホテルまでの移動なども快適になるだろう。上の写真は、まだ肌寒い西オーストラリア・パースの空港に到着して、ミヅキが黒のスパッツをスカートの下に履いたところ。巻きスカートも長めに履いて寒さ対策は万全だ。
また日本が冬の時期にハワイに行く場合などは、日本ではスカートやパンツの下にスパッツを履いておいて、現地のハワイに行く前に、飛行機のトイレで脱いで夏仕様の服装になる、、、といった使い方もできるので、このスパッツは、国際線の飛行機の機内で用意しておくとかなり有効に使える。
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