台北の行列ができるルーロー飯 食堂「金峰魯肉飯」
台湾のソウルフード「魯肉飯(ルーロー飯)」は、台湾旅行に行ったら一度は食べておきたい台湾料理の一つだが、そのルーロー飯を看板料理にした人気の食堂「金峰魯肉飯 - Jinfeng Luroufan」が台湾台北の南門市場の隣にある。
金峰魯肉飯は開店すぐの朝から、夜中の閉店まで行列の絶えない超人気の魯肉飯店だが、このお店では一体どんなルーロー飯が食べられるのか、そして本当に美味しいのか、実際に台湾旅行に行った際に食べて確かめてきたので、詳細をレポートしてみたい。
金峰魯肉飯の行き方 / 営業時間など
金峰魯肉飯店の場所や行き方、営業時間などは以下の通り。
名称 | 金峰魯肉飯 / キンポウルーロー飯 |
読み方 | ジンフォンルーローファン |
営業時間 | 11:00 AM - 1:00 AM |
定休日 | 月曜日 |
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予算 | NT$100 - 200 / 1人 |
支払い | 現金のみ / クレジットカードなどは利用不可 |
所在地の地図 |
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行き方 | 地下鉄/MRT 淡水信義線(Tamsui-Xinyi Line / レッドライン)の中正紀念堂駅 下車後、2番出口から出て歩いて1、2分。 |
金峰魯肉飯のある場所は地下鉄レッドラインの中正記念堂駅を降りて、南門市場のある2番出口を地上に出たら、歩いてすぐの場所にある。大通りに面しているので非常にわかりやすい。
また中正記念堂の最寄りの地下鉄駅にあることから、中正記念堂へ観光に行くがてら立ち寄るのにも丁度よい立地になっている。
行列に並んで金峰魯肉飯に入る
私達が金峰魯肉飯に到着したのは、開店前の朝10時55分ごろであったが、お店の前にはすでにたくさんの人の行列が出来ていて、お店の中ではお客さんが食事を楽しんでいる姿が見えた。
もしかしたら、金峰魯肉飯は11時の開店前から準備ができたら適当に店を開けるスタイルの営業なのかもしれないなぁと思いつつ、私達もお店の前に出来た行列に並ぶことにする。
店前では忙しそうに食事を作る厨房とメニュー
金峰魯肉飯のお店の前からは、すぐ奥のお店の厨房が見えており、中では忙しそうに料理を作っているお店の人の姿が見える。そしてその店前には料金の書かれたメニューも並んでおり、私達は行列待ちのついでにお店のメニューを眺めて何を頼むかを吟味する。
しかし、メニューはすべて中国語で書かれているためよく分からない。でも、金峰魯肉飯の看板メニューの魯肉飯(ルーロー飯)は大60元(約300円)、中45元(約220円)、小35元(約170円)となっていて、どの料理も安い料金で食べられるのがよく分かる。
なお、こういうローカル志向の食堂というのは、海外旅行では注文の仕方や言葉の壁などの問題で海外からの旅行者にとっては無駄にハードルが高い分野。でも、この金峰魯肉飯は旅行者も簡単に注文することができるので安心だ(注文の仕方は後述)。
さて、私達の入店の順番になったのでお店の中に入っていこう。
金峰魯肉飯の店内の様子
お店の中に入り、私達はお店のおばちゃんに無愛想に指示された席へと座る。金峰魯肉飯は台湾では一般的な知らない人との相席スタイル。
私達は知らない人と向かい合わせや隣同士で食事をするというのは苦手ではあるけれど、台湾ではそんなことは言っていられない(笑)。
さて、金峰魯肉飯の店内の様子は上の360度写真の通り。細長い店舗には所狭しとテーブルが並び、昔ながらのこの雰囲気はまさしく台湾な風景だ。
伝票に書いて注文
またテーブル付近に置かれている伝票用紙に、鉛筆(テーブルに置かれている)で数を書き込んで、その伝票を忙しそうに動き回っている店員さんに手渡すことでも注文ができる…が、QRコードでネット注文するほうが分かりやすくて簡単だ。
金峰魯肉飯の食事
注文を完了すると「いつ作ったの!?」というぐらいの素早いスピードで料理がやってくる。
私達2人がこの金峰魯肉飯で食べてきたのは、ルーロー飯(大) 60元、(中)45元、排骨酥湯(骨付き豚バラ肉を揚げたもののスープ)65元、油豆腐(2切)20元の合計4品190元(約950円)。1人あたり500円以下での食事なのでかなり安い♪
では実際に行列のできる食堂「金峰魯肉飯」の食事を詳しく見てみよう。
ルーロー飯 / 魯肉飯
まずは看板メニューのルーロー飯から。ルーロー飯というのは白ご飯の上に甘く煮込んだ豚バラ肉汁を掛けたもの。イメージとしては豚の角煮をほぐしたものを汁気たっぷりご飯に掛けた感じの料理になるが、豚肉は台湾の五香粉(八角、山椒、クローブ、シナモンなどの入った中国料理を代表する混合香辛料)と一緒に煮込まれていて台湾料理独特の風味がある。
金峰魯肉飯のルーロー飯は、脂っこさや香辛料のクセもそんなに無く、味はあっさりとしていて優しい味付けになっていて、食べ始めは物足らないが、食べ進んでいくと口の中で味がしっかりしてくる。
私も食べ始めは「なんか物足りないなぁ」と思ってたが、食べていくと「…いや、これはこれで美味しいかも?」という印象に。ルーロー飯に添えられている大根の漬物も酸味があって美味しい。
排骨酥湯
続いてこちらは「排骨酥湯」。排骨酥とは骨付き豚バラ肉を油であげたもので、その豚バラ肉が入っているスープ料理になっている。具材にはその他に大根とパクチーも入っている。
味は薄めで、最初豚の臭みがフワッとくるが食べ進んでいくと慣れてきておいしくなる。しかし、骨付き豚バラ肉は砕けた骨片も一緒に入っていてちょっと食べにくいのが難点。別の具材のスープのほうが良かったかもしれない。
油豆腐
最後は油豆腐。要するに豆腐の厚揚げ料理だが、上に掛かっているソースがピリ辛になっていて美味しい。
台湾で豆腐料理を頼む際は「もしかして臭豆腐が使われているんじゃないだろうか」と身構えてしまうが、この金峰魯肉飯の油豆腐は(たぶん)普通の豆腐が使われていて嫌なニオイもなく美味しくいただくことができた。
食事が終わったら入口レジで会計
食事が終わったら伝票を持って入口のレジへ向かい、現金で料金を支払って利用完了。中国語が出来なくても問題なく食事ができるのはとてもありがたかった。ごちそうさまでした!
行列食堂「金峰魯肉飯」まとめ
台湾台北の行列ができるルーロー飯店「金峰魯肉飯」はいかがだっただろうか。
食事の味は人気店だけあって普通に美味しくいただくことができたが、相席必須だったり、店員のおばちゃんはしかめっ面で無愛想、さらに何かあると中国語でまくしたてられる感じ。日本のような気持ち良い接客は期待してはいけない。こういう環境があまり得意ではない人にとっては少々敬遠したくなる食堂なのかもしれないというのが正直な感想だ。
ただ、ここのお店のサービスは一般的な台湾のサービス水準で、もっとひどい環境や接客のお店も多いので、まぁこの人気の「金峰魯肉飯」で、台湾の外食文化に慣れていくというのもいいかもしれない。
台湾旅行に行って、台湾のソウルフード「ルーロー飯」の本場を味わってみたい人は、現金を持ってこの行列食堂「金峰魯肉飯」での食事を楽しんでみてほしいと思う。ではでは!
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