マレーシア旅行 -

中国系マレーシア人の旧正月料理「Yee Sang / 魚生」 イーサン

目次

  1. 旧正月料理「Yee Sang / イーサン」
  2. 本来のイーサンの食べ方

旧正月料理「Yee Sang / イーサン」

旧正月料理「Yee Sang / 魚生」 イーサン

マレーシアやシンガポールの旧正月に食されている、日本で言うところのおせち料理のような伝統料理「Yee Sang / イーサン」のことを、マレーシアに旧正月に旅行に行っていて知ったので、その概要をまとめてみました。

Yee Sang(イーサン)とは、中国語では「魚生」と書くのですが、マレーシアとシンガポールの中国系文化で、旧正月に食べられる縁起物の料理のことを指します。

料理の内容は、大根やにんじん、生姜、カブなどの千切り野菜に、ピーナッツ、ごま、くらげ、餃子の皮、生魚などを混ぜ合わせて甘酸っぱいドレッシングをかけて食べる、海鮮サラダのようなヘルシーな料理となっています。

※ 具材については地域などによって様々で、特に決まりは無いようです。

旧正月料理「Yee Sang / 魚生」 イーサン

今回私達がこのYee Sangに出会ったのは、旧正月当日のホテルのラウンジにて。いつものようにタダ酒をもらって食事を楽しもうとラウンジのダイニングにいくと、色とりどりの千切り野菜が置かれているのが目に留まりました。

スタッフに聞いてみると、これはマレーシア人が旧正月に食べるYee Sang(イーサン)という料理だという。

スタッフが私のために盛り付けてくれたので、それを食べてみると、これがすごくさっぱりとしたサラダのような美味しさでした。


本来のイーサンの食べ方

旧正月料理「Yee Sang / 魚生」 イーサン

私達はイーサンをお皿に盛り付けて上品に食べましたが、本来のイーサンの食べ方は違います。

本来のイーサンの食べ方は、大きなテーブルにイーサンの食材となる、野菜や生魚を置いて、食べる家族がみんなが箸を持って囲み、それを「ローヘイ(撈起)」(「大漁」という言葉で「儲かる」という意味がある)という掛け声を言いながら、食材を高く持ち上げて豪快に混ぜていただくそうです。

食材を持ち上げる高さが高いほど縁起が良い、ということで豪快に食材が持ち上げられて混ぜられていくので、テーブルの上はどんでもなく散らかるそうですが、それがまた縁起が良くて好ましいのだそうです。

ちなみにこの旧正月料理「イーサン」は、発祥はマレーシアともシンガポールとも言われており諸説あるようですが、そういう細かいことはさておき、異国の縁起物の文化というのは知ると楽しくなってきますね。もしも旧正月にマレーシアやシンガポール旅行に行ったときにイーサンに出会ったら、ぜひ食べてみてくださいね😊