マリオット・ボンヴォイ・アメックスカード特典「レストラン割引」が使えない?
マリオット上級会員のマリオット系列ホテルのレストラン割引キャンペーンは2022年6月30日を持って終了となりました。代わりにレストラン割引特典は、マリオット・ボンヴォイ・アメックスカードに引き継がれました(
詳細はこちら)。
マリオット・ボンヴォイ・アメックスカードには、Marriott Bonvoy - マリオット・ボンヴォイ・ロイヤルティプログラムに加盟のホテル直営レストラン利用で食事代金が15%オフになるという特典 / ベネフィットが存在する。正確にはマリオット・ボンヴォイ・アメックスカードを作ると、Marriott Bonvoy ゴールドエリート会員になるので、そのゴールドエリート会員の特典として食事代ディスカウント特典(15%)が受けられるというものであるが、実はこのSPGアメックス「レストラン割引」特典は、使えない場面があるのだ。
私達は、日本国内旅行だけでなく海外旅行も多く出かけているが、その海外旅行の場面でレストラン割引が使えないというシチュエーションによく遭遇する。
例えば、前の旅行のハワイでも、マイタイバーで「マリオット会員向けのディスカウントはありますか?」と聞くと、店員さんは「え?何ですかそれ?」と言わんばかりの少し困惑した表情を返してきた。最近のドバイ旅行のホテルのレストランでも「チタンエリート会員なんですが割引サービスはありますか?」と聞くと、ハワイのときと同様、スタッフは少し難しい顔をしながら「当レストランでのご利用代金はポイント加算されますよ!」と返答してくれた。
普通、こんなお得なレストラン割引(一般会員・シルバー会員10%オフ、ゴールド会員15%オフ、プラチナ会員以上20%オフ)は、マリオット会員なら必ず利用するはず。でもマリオットのレストランスタッフは「そんな話聞いたことが無い」といった表情を浮かべるのだ。どうしてそういう場面に遭遇するのか、私もだいぶ悩んだが、ようやくその答えを見つけたので、この記事にて情報をシェアしておきたいと思う。
マリオット・ボンヴォイ・エリート会員向け「レストラン割引」の規約確認
では、このマリオット・ボンヴォイのレストラン割引の規約を確認してみたいと思う。そのレストラン割引のディスカウント率と諸条件 / 規約は以下の通り。
マリオット / SPG 飲食限定特典
Marriott Bonvoy 飲食特典の規約(主要項目を抜粋)
- 飲食代に対して、1USDあたり10ポイントのマリオット・ボンヴォイ・ポイントを獲得。ただし宿泊を伴わない飲食に対しては10ドル以上の利用金額が割引対象となる。
- 部屋付け / ルームチャージの場合も、レストランにて精算時、もしくはチェック時にマリオット会員証(アプリ)を提示し申告すること。
- 支払いを部屋付け / ルームチャージする場合は、エリートボーナス(SPGアメックスのゴールドエリート会員の場合は25%アップ)を獲得できる。
- ホテルに宿泊していない場合は、エリートボーナスは獲得できない。
- 本特典はアジア太平洋地域のMarriott Bonvoyに参加しているホテル内またはホテルに隣接したレストランで有効。ホテルブランドには以下が含まれる。
- ザ・リッツ・カールトン
- セントレジス
- エディション・ホテル
- ラグジュアリーコレクション
- Wホテル
- JWマリオット
- マリオット・ホテル
- シェラトン
- デルタ・ホテル
- ルメリディアン
- ウェスティンホテル
- オートグラフ コレクション ホテル
- ルネッサンス・ホテル
- トリビュートポートフォリオ
- コートヤード・バイ・マリオット
- フォーポイント
- フェアフィールド・バイ・マリオット
- アロフトホテル
- 参加レストランは、通知や予告の有無にかかわらず随時変更される。またホテル内レストランであっても割引特典対象外のレストランもあるため各自確認を行うように。
- この割引は以下の項目には適用されない。
- 朝食
- 季節メニュー
- お祝い用商品
- テイクアウト
- 配達
- ミニバー
- ルームサービス
- 個室でのプライベートダイニング
- 団体およびイベント契約
- 屋外のケータリング
- すべての10名以上でのレストラン予約
- ホテルによりクリスマスなど割引特典除外日が設定される場合がある。
- 割引は飲食代に対してのディスカウントとなり、税金やサービス料については割引前の料金をもとに計算される。
- より詳しい規約に関してはマリオット公式サイトを参照。
大事なところをピンク字で書き記しておいたが・・・そう、対象となっているレストランはアジア太平洋地域のマリオット・ボンヴォイ提携のホテルの直営レストランなのだ。アジア太平洋地域は、アジア諸国をはじめ、オーストラリア、ニュージーランド、モルディブ、グアム、ニューカレドニアといった地域は含まれているが、私がスタッフに聞いて意外な顔をされたハワイやドバイは含まれていないのだ。そのため、このレストラン割引制度なんて知る由も無く「このゲストは一体何を言ってるんだろう?」という感じになってしまうのだ。
また、このレストラン割引は、対象ホテルであっても、朝食、ルームサービス、ミニバーにも適用されないので注意したいところ。
ただまぁ、このマリオットのレストラン割引が、アジア太平洋地域のホテルにしか適応されないことを知っておけば、不慣れな海外ホテルで、レストラン利用時に「あれ?割引無いのかな?」と心配する必要は無くなるというわけだ。