通訳機「ポケトーク / Pocketalk」
74言語に対応し、実際の会話を聞き取って通訳してくれる、夢のAI通訳 / 翻訳機「 ポケトーク / Pocketalk 」。先日、よく海外旅行に出かけている私達のもとに、ポケトークを作っているメーカー「ソースネクスト」さんより、実際の海外旅行で使ってみてほしいとお話があり、発売当初から気になっていた私達は、この通訳機「ポケトーク」を借りて本当の海外旅行で使用してみることにした。
今回お借りしたのはポケトークは、タッチパネル式の2.4インチ液晶ディスプレイ、世界中の100カ国以上で使えるeSIM(3G、4G回線対応)とWiFi、Bluetoothまで備えた、最新の「W」シリーズ。まず、海外旅行に持っていく前に、この通訳機「ポケトーク」のスペックを調査してみたので紹介していきたいと思う。
ポケトークの基本的な使い方
まず最初に、このポケトークの基本的な使い方を見てみよう。その使い方は至ってシンプルで、予め2つの言語を選んでおいて、ポケトーク本体に付いているボタンを押してしゃべるだけ。喋り終わったら、ボタンを離せば、ネットクラウド上のAIが通訳をしてくれ、ポケトーク本体のスピーカーからは翻訳された言葉が発せられる。
本体には2つボタンがあるのだが、それぞれに言語をセットしておいて、翻訳してほしい元の言葉のボタンを押すことで翻訳が行われる。例えば、上の写真は左のボタンに「日本語」、右のボタンに「アメリカ英語」をセットした状態のポケトークの画面。ここで、私が日本語側のボタンを押しながら「こんにちは」と言ってボタンを離せば、ポケトークが自動的に英語で「Hello」と言ってくれる、というわけだ。
音が鳴ってから喋ること
さて、ここでボタンを押す際の注意事項が一つある。それは、ボタンを押して「ピピッ」と音が鳴ってから喋り始める必要があることだ。ボタンを押してから音が鳴るまでは約1秒ほど。大した時間ではない。
ポケトークの実力をテレビで検証
では、このポケトークはどれぐらいの通訳の実力があるのか、実際にBBCの英語ニュースを聞かせてみることにした。実験方法は、少しだけテレビの音量を上げて、ポケトーク本体の英語のボタンを押して、テレビのスピーカーにポケトークを近づけるだけ。
このポケトークにはノイズキャンセル機能(人混みなどの騒がしい場所で会話を聞き取る機能)が付いているため、タイミングによってはテレビの音をノイズと判断することもあったが、ある程度音をしっかり聞き取らせると、ちゃんとテレビの音を会話として認識し、聞き取りを開始。ポケトークの画面にはスラスラと英文が表示され、ボタンを離せばちゃんと日本語で通訳が行われた。
通訳の内容は少し怪しい部分もあるが、意味はある程度分かる感じに翻訳されていた。また聞き取らせたのはかなり長いコメントだったのだが、それでもポケトークは、ちゃんと最後まで英語を日本語に翻訳して私に聞かせてくれた。この実力であれば、日常の会話であれば全然問題なく通訳してくれるはずだ。
海外旅行先での実際の会話で使えるか?
さて、ポケトークの使い方、そして翻訳の実力を上で見てきたが、実際の海外旅行先の現地の人との会話の場面で本当に使えるかどうか、今までの海外旅行の経験も照らし合わせて考えてみると、一つの困難があることが分かる。それは「喋る相手にポケトークを介した会話を理解してもらう必要がある 」ということだ。
ポケトークを使った会話をする場合、以下のような手順を経る必要がある。
喋る前にボタンを押す
音が鳴ったら日本語で喋る
ポケトークが通訳して喋る
会話する相手が聞き取る
再びポケトークのボタンを押す
音が鳴ってから喋ってもらう
ボタンを離して日本語通訳を聞く
・・・以下ループ
そのため、もしも喋る相手側の言葉が全然分からない状態で、このポケトークだけを頼りにコミュニケーションをしようとするなら、会話の前に「この翻訳機を使わせてください」という事と「音が鳴ったら喋ってください」と言う事を、喋る相手側に伝える必要がある。
もちろん、伝える言葉はポケトークが喋ってくれるが、言葉が分からない状態で相手に何かを伝えるというのは、最初は勇気が要ることだろうし、何よりこれをいきなり取り出して会話するのは、慣れない間はちょっと恥ずかしい・・・かも(笑)。でも、言葉の通じない海外旅行先では、このポケトークは、かなり心強い通訳ツールになってくれるはずだ。
会話の補助ツールとして活躍しそう
このポケトークの使い方は、全然言葉が分からない場合は、ポケトークの通訳に頼った会話をするしか無いが、少し意味が分かったり聞き取れる言語で会話をする場合は、会話の補助ツールとして活用させることもできる。
例えば相手が何かを喋って、それに対して返事をしようとする時、どうやって言えばいいか分からない場面というのも、海外旅行先ではよくあるシチュエーションだ。例えば「ピピッと音が鳴ったら喋ってください」と英語で言おうとした時、とっさにどう言えばいいか分からなくても、このポケトークに喋れば「please talk when it sounds.」と、サラッとシンプルな英語に通訳してくれる。
またホテルのチェックインの時なんかに「チェックインを遅らせたらお部屋のアップグレードは利用できますか?」というややこしい英語のリクエストなんかも、ポケトークに喋れば「Can I upgrade my room if I delay check-in ?」と、すごく簡単な英語にして返してくれるのだ。
外国の言葉を勉強していても、実際の場面になってみると、どんな風に喋れば良いのかはとっさには思いつきにくいもの。そんな時にこのポケトークに喋ってやれば、一瞬でスマートな言葉に翻訳してくれる。このポケトークは、私的には会話の補助ツールとしても活躍してくれるアイテムなのではないかと感じている。
ポケトーク W の機能いろいろ
翻訳 / 通訳ツールとしてのポケトークの機能を見てきたところで、この最新機種であるPOCKETALK W(ポケトーク W)の最新機能をもう少し詳しく見ていきたいと思う。
WIFI&現地SIMに対応
ポケトークはインターネットクラウド技術を使ったAI通訳ツールのため、使用の際には必ずインターネット接続が必要。そのため、このポケトークWには、最新のWIFI(802.11a/b/n/g、2.4GHz/5GHz帯)、さらに現地のSIMが挿せるnano SIM スロット×1を備えている。
100カ国以上で使えるeSIM内蔵モデルも
pocketalk.jp
このポケトークWは、eSIM内蔵の「グローバル通信タイプ / 税別29,880円」と、自分でWiFi環境を用意する「スタンダードタイプ / 税別24,880円」(SIM無し / nanoSIMを挿すことは可能)の2タイプがあるのだが、そのグローバル通信タイプのポケトークWには、世界中100カ国以上で2年間追加費用無しで利用できるeSIMが内蔵されている。
海外旅行先の現地でネット環境を確保するのは、現地のプリペイドSIMカードを手に入れたり、事前にWiFiをレンタルしたりと、なかなか骨の折れる作業となるが、eSIM内蔵モデルのポケトークWなら、そんな煩わしい問題は無く、現地に到着してすぐに利用できるので非常に便利だ。
ポケトーク内蔵のeSIMの容量は100MB / 1日(15時間翻訳した情報量に相当)。2年後も1年+5,000円で延長利用も可能となっている。利用可能な国は以下の通り。
※ 各国の時勢の影響や通信環境の状況によって利用不可の場合もあり。またグアム・サイパンではeSIMは利用不可となっているので注意。
スマホやPCと連携可能
このポケトークWは、外部機器との連携も強化されており、POCKETALKセンターを介してスマホやPCから翻訳履歴などを閲覧、管理可能となっている。翻訳された内容を振り返って、言語の学習などに役立てることもできる。スマホからの接続方法は、ポケトーク本体の「メニュー」>「POCKETALKセンター」より2次元バーコードをスキャンして専用URLにアクセス。※ 連携にはPOCKETALKセンターのID(無料)が必要
ポケトークW その他の機能&仕様
その他、ポケトークWは本体にストラップが取付可能であったり、高性能なノイズキャンセリング機能搭載デュアルマイクが装備されていたり、言語の変更がマイクで可能であったり、USB-Cの充電で約240時間の待受が可能であったりと様々な機能が備わっている。ポケトークWの仕様の詳細については以下の通り。
更に詳しいポケトークWの詳細については、 POCKETALK(ポケトーク)公式サイト を参照してほしい。
ポケトークWを海外旅行へ持っていく!
74言語に対応したクラウドAIの通訳機「ポケトーク」の使い方、そしてスペック的な詳細に関しては以下の通りだ。ポケトークの中身はアンドロイドOSが組み込まれているが、翻訳機能以外は一切排除しているので、使い方はいたってシンプル、そして軽量だ。直感的に操作できるのも、通訳機として欠かせないポイントの一つだろう。
今回のポケトーク特集を執筆するに当たり、この通訳機の持っている機能についてはほぼ把握できたと思うので、次は来る夏のハワイ旅行で実際にこのポケトークを持っていって、いろいろと使ってみた使用感、本当に現地で使えるのかなど、リアルなレビューをお届けしたいと思う。
ポケトークについてもっと詳しく知りたい人は、下のバナーから専用サイトにアクセスして、詳細をチェックしてみてほしいと思う。それでは!
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