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航空代金(約10万円)は返ってこないけど…新型コロナで予定のプーケット旅行を全てキャンセル【新型コロナウイルス】
新型コロナウイルスの影響でプーケット旅行をキャンセル
新型コロナウイルス(COVID-19)が国内外で感染拡大を続けている中、直近に迫ったタイ・プーケット旅行を悩んだ挙げ句にキャンセルすることになった。
現在タイと日本間の渡航に関しては、2020年2月時点で、入国が制限される事項は無いのだが、日本各地で報告される新型コロナウイルスの感染報告を受け、タイでは新型コロナウイルス(COVID-19)感染国である中国、香港、マカオ、台湾、日本、シンガポールからの渡航者に対し「検疫の強化」が実施されており、入国時に疑わしい発熱などの症状がある場合(37.5℃以上の発熱があり、咳、鼻水などの症状)は、タイ国内の病院においてウイルスの検査を受けることになる。
今の所、発熱などの症状は全く無いのだが、たまに旅行先で風邪をもらったりすることもある私達。また、そろそろ花粉の季節になるが、私(モリオ)は花粉症の時期には飛行機に乗っているとひどい花粉症の症状があらわれ、鼻水がひどくなる傾向にあるため、いくら発熱が無くてもひどい鼻水の症状があれば、入国審査の際に引っかかってしまう可能性も非常に高い。
さらに、万が一、旅行先のプーケットで疲れが出て発熱などの症状が出てしまえば、なかなか大変な事態に発展しそうで怖い。もちろん、本当に新型コロナウィルスに感染する可能性だってあるし、いろんなリスクを考えた時、やはり今回のプーケット旅行はちょっと危険度が高いなぁということになったのだ。
私は決まっている予定を変更するのは嫌いなので、2月はじめ頃から既に旅行のキャンセルを考えはじめていたミヅキと意見が対立。何度も激論を交わし、夫婦喧嘩しながら話し合った結果、約10万円の飛行機代金は返ってこないが、今回の旅行は取りやめることに決定した。
私達のプーケットの災難はてるみくらぶ事件から
プーケット旅行を取りやめるにあたって、私達の旅行は個人旅行なので、予約していたホテル(Marriott Bonvoy 系列ホテル)と飛行機(ノックスクートとエアアジア)をキャンセルする必要があるが、そのお話は後述することにして、、、実は、私達はプーケット旅行に関してはいつも運が悪い状況に直面するのだ。
初めてのプーケット旅行でのトラブルは2017年。あの破産した「てるみくらぶ」でプーケットのツアーを予約した際に起こった。このプーケットツアーはてるみくらぶが「2017年初売りの目玉ツアー」として企画し、2016年の年末に売出していたもので、2017年にちなんで「2人分の旅行代金が201,700円ポッキリでキャセイパシフィック航空のビジネスクラスを使ってプーケット旅行に行ける」というものだったのだが、ご存知の通り、てるみくらぶは2017年3月27日に自己破産申請をして消滅。
この時は運良く、決済していたのがクレジットカードで、決済の異議申し立てを行うことで、なんとか旅行代金を取り返すことができたが・・・いや、それでも、この経験はかなりしんどい思い出となった。
度重なるフライトスケジュールの変更
なので、「次こそは乾季のプーケットに行き、いい思い出を作ろう!」と、ベストシーズンのプーケット旅行計画をした私達。飛行機はノックスクートのセールを使って大阪⇔タイ・バンコクの航空券をゲット(返金不可)。続いてバンコクからは、いつものエアアジアを使って国内線でバンコク⇔プーケットを予約(返金不可)したんだけど・・・ここでも新たなトラブルに見舞われた。
そのトラブルとはノックスクートの「度重なるフライトスケジュールの変更」だった。1回目、2回目のスケジュール変更は、単に飛行機の時間が20分ほど遅れたり、進んだりするもので大したことは無かったのだが、3回目のスケジュール変更では、なんと!飛行機の日程が1日変わっていたのだ。
タイの国内ではエアアジアとの乗り継ぎもあるので、飛行機の日程がズレるのは最悪の事態。この時、変更に伴うオプションには「フライトの変更」「キャンセルで返金」の2つがあったのだが、エアアジアの国内線も返金は不可なので、私達はフライト変更を選択して、このトラブルを収めたのだが・・・。
そう、ここにきて新型コロナウイルスの感染拡大が起こってしまったのだ。まぁ、タイへの入国が閉ざされているわけではないので、無理に行こうと思えば行けるのだけれど、アレルギー性鼻炎で鼻水を垂らした日本人の私がタイの入国審査に進んでしまったら・・・なかなかの高確率で、病院の検査に回されることは想像に容易いだろう。
また、現在、日本人が中国人旅行者を見て警戒するように、タイ人が日本人を含む東アジア人を見れば警戒するのは間違いないし、普段は何でもなくても、この状況下ではどんなことが起こるか予測できない状況だ。日本でももう新型コロナウイルスはあちこちに散らばっているので、日本で感染してしまうことも考えられるが、万が一新型コロナウイルスに感染するとしても、日本の中で感染するのと、全然勝手が分からない海外で感染するのとでは訳が違う。
・・・・と、そういういろんな事を考えて、悩んで悩んで、二人で考えて、飛行機のお金(全部で10万円ぐらい掛かったかなぁ・・)はもったいないけれども今回のプーケット旅行は全てキャンセルすることにした。
プーケット旅行の各予約のキャンセル
プーケット旅行のキャンセルが決まったら、続いて行うのは、ホテルなどの予約キャンセルの手続きだ。
ホテルのキャンセルは簡単♪
まずはホテルのキャンセルから。今回のプーケット旅行では、バンコクでの乗り継ぎのための宿泊も合わせて、ロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズ、プーケット・マリオット・リゾート&スパ・メルリンビーチ、JW マリオット プーケット リゾート&スパ の3つのMarriott Bonvoy - マリオット・ボンヴォイ・ホテルを会員割引価格で予約していたが、予約のキャンセルポリシーは「宿泊の2日前までキャンセル無料」だったので、マリオット本サイトからサクッと簡単にキャンセルできた。
ノックスクートの航空券はキャンセル不可
続いて航空券のキャンセルを試みる。今回のプーケット旅行で利用予定だった航空券(すべてLCC)は、ノックスクートの国際線 日本・大阪(KIX)⇔タイ・バンコク・ドンムアン(DMK)の往復航空券と、エアアジアの国内線 バンコク・ドンムアン(DMK)⇔タイ・プーケット(HKT)の2つ。追加の受託手荷物やら、座席指定やらで結局2人で合計10万円ほど掛かった航空券となっている。
まずノックスクートの公式ページでフライト状況を確認してみる。この新型コロナウイルスの問題では、各航空会社がフライトによって特別対策を取っており、ノックスクートでも「タイ⇔日本路線は特別にキャンセル受け付けますよ〜(勝手な希望)」ってやってないかなぁ?・・・とチェックしてみると、英語サイトの方で、日本、中国、台湾路線にて以下の対策が取られていた。
- 日本路線について
- 該当するフライト(2020年2月28日〜2020年3月31日)に対して、フライト変更を変更手数料無しで受け付ける。変更に際して運賃の差額が発生する場合は追加料金が必要であり、変更後のフライト期間は以下である必要がある。
- 成田 NRT → ドンムアン DMK / ドンムアン DMK → 成田 NRT
- 変更後の対象フライト:2020年6月20日まで
- 関西 KIX → ドンムアン DMK
- 変更後の対象フライト:2020年5月6日まで
- 新千歳 CTS → ドンムアン DMK / ドンムアン DMK → 新千歳 CTS
- 変更後の対象フライト:2020年4月26日まで
- 中国、台湾路線について
- 対象のフライトに対して、支払い方法による返金(100%返金)、バウチャーでの返金(中国路線のみ対象 / 120%返金 / 有効期限12ヶ月)、およびフライト変更を変更手数料無しで受け付ける。詳細はノックスクート・公式サイト(英語)を参照。
つまり、中国、台湾路線はキャンセルによる返金対応を行っているが、日本路線に関してはキャンセル規定は設けられておらず、フライトの変更のみ受け付けるということになっているわけだ。(2020年2月22日現在)
日本語ページからのリンクに注意
また、今後改善される可能性もあるが、上の日本路線に関する変更受付の案内は英語ページからのリンクにのみ掲載されており、ノックスクートの日本語ページからのコロナウィルスの対応案内ページには中国路線にしか触れられていない。わざとなのか、間違えているのかは定かではないが、、、私達の中でのノックスクートの信用度はちょっと低い。
変更はコールセンターで受け付けだが・・?
さて、私達のように該当するノックスクートの航空券を持っている人は「変更できるんなら変更しよう!」と思う人も居ると思うので、その問い合わせ先も紹介しておきたい。ノックスクートの日本での問い合わせ先は「03-4589-9464」(スクートもノックスクートも問い合わせ番号が同じ)。自動音声案内に従って操作していけば、最終的にはオペレーターに繋がるが、日本語の対応時間は午前9時〜午後9時までで、対応してくれるスタッフは日本語が話せる外国人となるため、微妙な日本語のニュアンスは伝わりにくいので注意。また電話も、保留音が流れてからスタッフに繋がるまで10分〜20分ぐらい平均で掛かる上、10分以上待って保留音の後、いきなり無音になって応答がなくなることもしばしば。電話代も根気も必要となる。
私も、実際電話して、なんとか払い戻しができないか問い合わせるのを試みたが、5回ほどトライして毎回15〜20分近く待って、実際に電話が通じたのは2回。また、結果はもちろん「払い戻しは不可」との返答しか得られなかった。また「ノーショー(当日、連絡なしで飛行機に乗らないこと)でも問題ないの?」と聞くと「問題ありません」とのことだったので、キャンセルしたい時はもちろん返金は無いけれど当日乗らないだけで良いようだ。
エアアジアのキャンセル返金も不可
ノックスクートの返金が不可能なのを確認したところで、最後にエアアジアのキャンセル、返金ができないのかチェックしてみることにする。
エアアジアでは、トップページにはコロナウイルスに関する案内リンクは用意されていないが、ニュースを集めたエアアジアの特設サイトに新型コロナウイルスに関する対応が掲示されていた。
※ ただし、該当フライトであったとしても、アカウントクレジット(エアアジアのポイント)に差し戻しする処理や返金処理は、全てAIチャット経由で行う必要があり、電話で問い合わせたりすることはできない。
まぁ、しかし、なにはともあれ、私達が持っているタイ国内のフライトは、ただの国内線なので返金対象でも変更優遇対象でもないことは確か。予約管理のところにも予約キャンセルの項目も無いようなので、乗れない場合は単に乗らないだけ(ノーショー)にする他、やりようがなさそうだ。
エアアジアのAIチャットについて
さて、このエアアジアのAIチャットについてだが、実際に色々とやってみたが、日本語の文章がよくわからず使い勝手は非常に悪い。なので、もしも英語が可能であればチャットの言語設定(チャットウインドウの下で設定可能)を英語にしたほうがわかりやすいかもしれない。
また、フライトの変更については、どうも自分の予約管理から行わなくてはならないようであるが、クレジットアカウント(エアアジアのポイント)への払い戻し、空港使用料などの払い戻しはこのAIチャット経由でしか受け付けていない模様。ちなみに今回の新型コロナウィルス騒動でクレジットアカウントへポイントの差し戻しを希望の場合は、チャット欄に「Covid-19」>「Thai AirAsiaX フライト」>「クレジット口座」と進んでいくと、手続きが進めていけるようなので参考までに。
それにしても、エアアジアも東京のサポート電話を閉鎖してから、何かあった時の使い勝手は悪くなってしまったなぁ。。。
今回の新型コロナウイルス騒動での教訓
まだまだ終わりが全然見えない今回の新型コロナウイルス(Covid-19)騒動。半年前の段階では、まさか半年後にこんなに世界を巻き込んだ疾患問題が起こるとは想像できなかったが、今回のコロナウイルス問題での教訓は「払い戻し不可の航空券は、何かあった時はチケットを捨てる覚悟で購入すること」と「フライトスケジュール変更の多いLCC同士の旅程を組み合わせない」ということだ。
結局、今回のノックスクートのフライトとエアアジアのフライトを合わせたら、普通にセール時のレガシーキャリアぐらいの値段になっちゃってるし(汗)。
10万円は大金だ。体調など悪くない状態なのにこの旅行を中止するべきなのか、決行すべきなのか最後まで悩んだけれど、結局中止することに決めたポイントは、、、【もしも、航空券代金が全て返ってくると仮定して・・・お金に実害が無いとして、今このプーケット旅行に「行くべき」か「行かないべきか」を考えてみた】のだ。その答えはどう考えても「今は行かないべき」。結局、航空券を全て捨てることにはなったけれど、この決断は正しかったと後々思えると信じている。それにしても・・・今回の新型コロナ。やばいよなぁ・・・。
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