エアアジア A330-300 エコノミークラス搭乗記 / レビュー
こんにちは、モリオです。今回の飛行機の搭乗記 / レビューはエアアジアX A330-300 エコノミークラスです。
コロナ前はかなりの頻度で利用していたエアアジアでしたが、コロナでエアアジアXが事業再編になって人気のハワイ線も取りやめになるなど、かなりの紆余曲折があって以来、すっかり利用しなくなってました。
しかし今回、マレーシアに旅行に行く際に久しぶりにエアアジアX 関西(KIX)発、マレーシア・クアラルンプール(KLIA2)行きの飛行機を利用してきたので、その詳細をレポートしてみたいと思います。
エアアジア自体は、15年連続でワールド・ベストLCC(スカイトラックス社)を獲得しているサービスにも定評のある格安航空会社で、日本発の東南アジアツアーでも頻繁に利用されている航空会社の一つ。
しかし日本では路線撤退や日本法人だったエアアジア・ジャパンがコロナで破産するなど悪いニュースが多く、人気が無いのも事実。そこで今回は、そんなエアアジアの中距離路線 D7 533便、大阪関西(KIX)→マレーシア・クアラルンプール(KLIA2)の約7時間フライトをレポート。エアアジアを使うかどうしようか悩んでいる人は参考にどうぞ。
エアアジアの搭乗順序はゾーン制
フライト当日、久しぶりのエアアジア搭乗。飛行機へと登場する順序はゾーン制になっていて、チケットに表示されているゾーン番号を使って案内があるので、それに従って飛行機へと向かいます。
なお、具体的な搭乗の順番は、まずは体の不自由な人や小さなお子さん連れの人、次にゾーン1のゲスト [プレミアムフラットベット(エアアジアのビジネスクラス)利用者+ホットシート(非常口席などの高めの有料席)利用者+優先搭乗権保持者(ファストパス / 有料2,500円ほど)] 、続いてゾーン2 [後ろの座席の搭乗者]、最後に乗客全員…という感じです。
A330-300の機内へ
エアアジアX A330-300の機内へ。入口にはエアアジアおなじみの真っ赤なスーツに身を包んだCAさんが出迎えてくれます。ちなみにエアアジアでは日本発着の便では日本人、もしくは日本語ができるCAさんが1~2名搭乗していますが、人数は多くないので、基本的には機内では英語でのやり取りになります。
私達は一番うしろの窓側の座席を取っているので、ズンズンと後ろへと進んでいきます。黒のテカテカした革シートに赤いヘッドレストはズラッと並ぶ機内の風景は、おなじみのエアアジアの機内です。
エアアジア A330-300 座席マップ / 座席表
エアアジアX A330-300の座席マップ(座席表)です。スクロールして飛行機の機内全体の座席配列を確認できます。
一番前はプレミアムフラットベッド席、つまりエアアジアのビジネスクラス席、その後ろエリアにはエコノミークラス・クワイエットゾーン(10歳以上限定 / グリーンの座席)、そしてその後ろにエコノミークラス席が3-3-3の配列で並びます。
エアアジアA300の中距離線の座席マップの一番の特徴は、なんといっても最後方の窓側に数列用意されたツインシート(2人席)です。
最近の飛行機はLCC、レガシーキャリア(フルサービスキャリア)に関係なく2人席の用意は最後尾の窓側列だけでほとんど空いていないのですが、エアアジアは比較的多めに用意されていて座席指定料金が他のスタンダード席に比べて1,000円ほど高いだけなので、早めに予約しておけば楽に押さえることが出来ます。
エコノミークラスは3人席が基本
では実際にエアアジア機内のエコノミークラスの各座席について、もう少し詳しく解説していきたいと思います。
まずは普通のスタンダード席。座席配列は3-3-3と3人席が基本となっています。3人旅行の場合は、どの席に座っても快適ですが、1人で搭乗する場合は真ん中の3人席の通路側がいつでも席を立てるのでおすすめです。
非常口席
エアアジアの非常口席はホットシート席となっていてフットスペースが非常に広いので快適ですが、座席指定は7,000円前後(スタンダードシート指定の3倍ほど)掛かります。また、肘掛け下には電源コンセントも付いているようなので、電子機器の充電もできそうです(未確認)。
しかし、この一番前の座席は荷物を前席の下に置けない、肘掛けが固定されていて上げることが出来ない、窓側の非常口席は緊急時に備えて英語が理解できないといけない条件があるなど、不便な側面もあるので注意しましょう。
後ろの窓側2人席
そして後ろの数列分の窓側は2人席(ツインシート)が設けられています。このツインシートは他人が隣に乗ってこないので、カップルや夫婦旅、友達同士など、2人旅のときは非常におすすめです。
私達も今回のフライトではこの2人席の一番後ろ席に搭乗します。
フットスペース
私(男性 / 170cm / 中肉中背)が座ったときのフットスペースがこちら。男性でもANAやJALの飛行機のエコノミークラスが狭く感じなければ、このエアアジアの座席も狭くは感じないと思います。
リクライニング機能
エコノミークラスの座席にはリクライニング機能もついていますが、シートの傾き加減は浅め。上の写真はめいいっぱいリクライニングを倒したところですが、そこまで座席は下がらないのが分かります。
背もたれにヘッドレスト
背もたれには高さと角度を調整できるヘッドレストを装備しています。ただし、安定感はそこまで高くないので、ガッツリ寝たいときは別でネックピローを用意しましょう。
折りたたみ式のテーブル
座席前には折りたたみ式のテーブルが付いていますが、エンターテイメント用の個人モニターはありません。機内で寝ずに暇をつぶしたい場合は、スマホやタブレットにオフラインでできるゲームや、映画をダウンロードしておきましょう。
ウィンドウ
窓側のウィンドウは、手動でブラインドを下げるタイプになっています。
読書灯とアサインランプ
天井部分には各座席の読書灯とアサインランプが備わります。CAさんを呼ぶときのボタンも天井に付いています。
通路側の肘掛け
席と席を隔てる肘掛けは、用途に合わせて上げ下げすることができますが、通路側の肘掛けは固定されていて通常は上げ下げできませんが、肘掛けの付け根裏あたりに金具のストッパーがあり、そちらを引いてかれ動かせば肘掛けを挙げることも可能となっています。
といっても、通路側の肘掛けは座っているときは無いと不安定になるので、あまり上げる場面は少ないとは思いますが参考まで。
飛行機は空の上へ
乗客も席に座り、機内安全のデモンストレーションがCAさんによって行われたあと、飛行機は滑走路へと向かいます。今回のエアアジア D7 533便のフライトの搭乗率は約7割ほど。日本人の搭乗者よりも外国人の搭乗者の割合がかなり多いですね。
ではマレーシア・クアラルンプールに向けていよいよ出発です😀
エアアジアX フライト中の機内の様子
飛行機が飛び立ち、安定航路に入ったときのエアアジア機内の様子がこちら。機内は至って平和でとても静かです。
ちなみにエアアジアでもなんでもそうなのですが、飛行機の機内がうるさくなったりするのは人気路線で搭乗率も高めの時が多いです。LCCだから客層が悪いとかそういうことは無いので、LCCに慣れてなくて怖いと思っている人は安心してください。
エアアジアの機内食サービス
フライトが安定航路に入りシートベルトサインも消えてしばらくすると、飛行機の機内では機内食サービスが始まります。
サービスはすでに予約をしているゲストから順番に始まり、その後、一般販売が機内前方から始まります。
機内食の予算目安
エアアジア機内食のサービスはLCCなので有料です。メニューは座席のポケットに入っていますが、種類はマレーシア料理やインド料理系のものが多いです。
予算はだいたい1食23MYR(マレーシアリンギット / 約800円)前後とLCC機内食としては安めの価格設定なっています。支払いはクレジットカード(VISA / MASTER)、もしくは現金(マレーシアリンギット / ドル)。予約せずに機内販売を利用する場合は、VISAかMASTERのクレジットカードを用意しておきましょう。
なお、ネットやアプリで機内食を事前予約しておくと、飲み物付きでもう少し安くで購入することが出来るので、機内食は絶対食べたい人は、事前予約しておくのがおすすめです。
※ 飲み物や軽食、スイーツなどのメニューは事前予約できません。
エアアジアの機内食
ではお待ちかね、私達が機内で注文したエアアジアの機内食と味のレビューを紹介したいと思います。
エアアジアの機内食は「Santan - サンタン」(マレー語でココナッツミルクの意味)と呼ばれる機内食シリーズを展開していて、個性のあるマレーシアテイストの機内食が楽しめます。
ただし、メニュー写真の見た目とはずいぶん異なる内容なので、メニューの画像はあくまで参考程度に注文しましょう😐
ローストチキンのブラックペッパーソース
こちらはミヅキが注文したローストチキンのブラックペッパーソース(23MYR / 約800円)。ローストチキンとポテトにブラックペッパーソースが付いた内容の食事内容となっていますが、味はミヅキの評価は中の下ぐらい。チキン料理は機内食だとパサパサするので、食感もあまりよろしくないとのこと。
パク・ナセルのナシレマ
私が注文したのはパク・ナセルのナシレマ(22MYR / 約770円)。このナシレマはエアアジアの機内食の看板メニューになっており、2017年以来100万食以上を売り上げているのだとか。
サンバルやチキンルンダン(chicken rendang / マレーシア定番のチキン煮込み料理)がグチャッとしていて見た目は悪いですが、味は辛いのと東南アジア系料理が苦手でなければ私は結構いけると思います。実際、私は普通に美味しくいただきました。
ちなみにネーミングにある「パク・ナセル」の意味はよく分かりませんが、どうも人名っぽいので、ナシレマで有名なPak Nasserという人のナシレマを再現したもの(?)ではないかと勝手に想像。
デザートにチェンドル
食事を終えた私は、デザートにチェンドル(10MYR / 約350円)を注文。チェンドルとはココナッツミルク、米粉を使ったゼリー状の緑の麺、小豆、氷などを混ぜた東南アジアでは定番のスイーツです。
上の写真で私が手に持っているのがそのチェンドルです。たっぷりのココナッツミルクに謎の米粉麺、小豆が入っていて、さっぱりとした甘さが美味しい一品でした。
ちなみにミヅキはこのチェンドルがエアアジアで一番好きな機内食かもと言ってました。
タイガービール3本
飛行機の機内と言えば、やっぱりビールは外せません。というわけでデザートのあとに、私達はタイガービール3本を注文。
「えっ!?注文は普通2本だろ!」
と突っ込みたくなりますが、実はエアアジアは機内食のビールは1本15RM(約525円)ですが、3本だと40RM(約1,400円)と1本あたりがちょっと安くなるので、敢えて3本注文しました。
マレーシア・クアラルンプール到着
こうして約7時間のフライトの後、私達はマレーシア・クアラルンプール国際空港に到着しました。フライトは何もトラブルもなく非常に快適に過ごすことが出来ました。お疲れ様でした👍
エアアジア A330-300 エコノミークラス搭乗記・まとめ
エアアジア A330-300 のエコノミークラス搭乗記まとめ。わたしたちは約4年ぶりにエアアジアのフライトを利用しましたが、内容的には安定していてフライト満足度はレガシーキャリアに匹敵するのではないかという評価です。
運営的な面では、私達はエアアジアにはコロナのときにひどい目にあったので、いまだ1年後とかのフライトを予約する気にはなれませんが、~3ヶ月後ぐらいの安いフライトを見つけたときはまた乗ってみようと思います。
ちなみに最近のエアアジアはフライトが近いほど航空券が安い傾向があるので、お得なエアアジアのフライトを見つけたいときは1ヶ月以内とかの直近のフライトを探してみるのをおすすめしたいと思います。ではでは!
もっと見る
人気の記事