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ホテルザ三井京都 鉄板焼ガストロノミー「都季」の極上フレンチ!
ホテルザ三井京都「都季」でフランス・アルザス地方の家庭料理を食べる
ホテルザ三井京都の高級フランスレストラン(ガストロノミー鉄板)「都季」での特別コースディナーにて、メインディッシュとして料理長 浅野氏が作ってくれたフランス・アルザス地方の家庭料理が最高すぎたので、そのディナーコースの一部始終を写真とともにシェアしたいと思う。
ホテルザ三井京都 高級フレンチの都季さんの利用は、私達は今回が2回目。実は私達はフォアグラやパテ料理があまり好みではなく、またミヅキも魚介類やきのこ類が苦手なのだが、高級フランス料理ではそういった料理が必ず出てくるもの・・・。でもせっかくのスペシャルディナーは好きなものだけをお腹いっぱい食べたい!というわけで、数日前の予約の際に「魚介類無しで、フォアグラやパテ、きのこ類も無しで」とワガママを伝えたところ、なんと!2回目のリピート利用ということもあってか、料理長の浅野さんが私達用に特別メニューを用意してくれたのだ。
そして、その特別メニューのメインディッシュには、浅野さんがフランスで培った料理方法の一つであるアルザス地方の家庭料理を高級フレンチに昇華させたスペシャル料理が登場。その料理とは一体どんなものなのか、この日のディナーの料理を順番に紹介していきながらお届けしたいと思う。
ホテルザ三井京都「都季」テーブル席
ホテルザ三井京都 ガストロノミー鉄板「都季」の中の様子がこちら。今回利用した座席は、こちらの大きめのテーブル席で、奥には鉄板焼きのカウンター席が見える。コロナの影響でゲストが少ない時期だったため、ホテルザ三井京都の自慢の日本庭園(中庭)が見えるとても良い席が用意されていた。ありがとうございます!
四季折々の自然も楽しめる日本庭園
このテーブル席から見ることができる、ホテルザ三井京都の日本庭園の風景がこちら。四季折々の京都の自然を楽しめる、優雅でありながらも自然の力強さも感じさせてくれる、表情豊かな中庭の風景が目の前に広がる。
都季 コースディナー特別メニュー
今回都季さんで用意されていたディナーコースメニューはこちら。
- 都季 - とある日の特別ディナー
- アミューズ
- クスクスと牛タン グリーンサラダ
- グリーンアスパラガス
- 鴨肉コンフィのディムスン
- 青森県産鴨肉(銀の鴨)オレンジ風味
- 国産黒毛和牛 ベッコフ風
- お口直し
- デザート
- 税サ込 28,000円
リクエスト通り、全て肉料理になっており、パテやフォアグラなどは一切使われていない。そしてメインディッシュの「国産黒毛和牛 ベッコフ風」というのが、フランスのアルザス地方の郷土料理をアレンジした料理となっている。
日本酒「月の桂 柳」
食事のお供に私が選んだ飲み物は、ここ京都の地酒。京都・伏見で作られている「月の桂 柳」(純米吟醸 / 1杯2,600円)。日本酒の爽やかな甘さと程よい辛口で、フランス料理との相性も抜群の純米吟醸だ。このホテルザ三井京都の都季さんでは、食事の際には日本酒をチョイスするのがおすすめかもしれない。
ミヅキは赤ワイン
ミヅキはグラスワインのCHANSON BOURGOGNE(シャンソン・ブルゴーニュ)のピノ・ノワールの赤ワイン(1杯2,200円)をチョイス。このワインはすっきりとクセのない味わいで、どんな料理にもよく合う美味しいワインだ。
アミューズ
最初にやってきた料理はアミューズ。このホテルザ三井京都ではレストランのカウンターなどに「カバザクラ」が使用されているのだが、その同じカバザクラの素材を使用した分厚いボードに乗って、繊細で可愛らしいアミューズの3品がやってきた。
食べるのがもったいない見た目のアミューズ
このアミューズは左から、パルミジャーノチーズサブレに乗せたクレソン、菜の花ピューレをパスタ生地で巻いてカリッと焼き上げたもの、そしてラディッシュを軽くフライしたもの。どれも食べるのがもったいないぐらい可愛らしいアミューズたち。お味も繊細で非常に美味。
クスクスと牛タン グリーンサラダ
続いて前菜料理として登場したのは、クスクスと牛タンを使ったグリーンサラダ。器の上にはルッコラのパウダーが振られ、外の苔のむした石のような趣になっていて、雰囲気的にはフランス料理というよりも日本食のような感じ。
またお味も絶品で、牛タンの旨味がしっかりと詰まったサラダ的な何か、といった料理となっている。パテの代わりに用意してくれた一品だと思うが、いやぁ、これは食べたことがない新鮮な味わい。こんなに美味いクスクスは初めてかも。
グリーンアスパラガス
続いての料理は香川県産のグリーンアスパラガスに燻製した卵黄ソースが掛かった一品。アスパラの上には18ヶ月熟成させた、世界三大ハムの一つであるプロシュット・ディ・パルマ(別名:パルマハム)が乗っている。シンプルだがとても贅沢な野菜料理だ。
鴨肉コンフィのディムスン
続いての料理は「鴨肉コンフィのディムスン」。コンフィとはフランス料理の調理法の一つで、食材を油脂に浸したあと、揚げるよりも低温でゆっくりと調理していく手法(なのだとか)。そしてディムスンとは「点心」の英語の言い方なのだが、この料理は鴨肉のキューブが中心に置かれ、その周りにはりんごとりんごのリキュールで作られたムースが満たされている一品。
鴨肉のキューブは鴨肉を細かくほぐしているのか非常に柔らかく、また角煮のような日本人にはたまらない甘辛い味付けになっており、さらにりんごのムースが鴨肉の重たさを爽やかにしてくれて、びっくりするぐらい美味しい料理になっていた。
山廃(やまはい)純米 玉川 - 無濾過生原酒
私が日本酒を飲んでいると、ミヅキも同じく日本酒を飲みたくなったようで、ワインに続いて2杯目に頼んだのがこちら、酵母無添加の”もと”から生まれた自然派志向の無濾過の日本酒「玉川」(1杯2,000円)。このお酒も京都の地酒で、京丹後市で作られている日本酒だ。
この日本酒はフルーティーにも感じる甘さがあり、まるで白ワインを飲んでいるかのような美味しさがクセになる味わい。これもまたガストロノミー鉄板・都季さんの料理に非常に合う一杯だ。
青森県産鴨肉 オレンジ風味
肉料理が続く。次の一品は、青森県産の鴨肉を使った料理。青森には「銀の鴨」と言われる高級ブランド鴨肉があるのだが、その鴨肉を使ったローストがこちら。
甘めのソースを添えて
こちらの鴨料理には甘めのソースを目の前で掛けてもらっていただく。付け添えには香川県産の旬なホワイトアスパラも添えられている。
日本酒がよく合う鴨肉料理
このほのかにオレンジの味わいが添えられた鴨肉のローストは、私達が飲んでいる日本酒との相性も抜群。鴨肉料理は2品続いてサーブされているが、どちらの料理も全く違う手法と味で調理されているので、同じ鴨肉を使っているとは思えない味のコントラストが楽しい。
小麦粉と水だけで作る高加水パン
付け添えには、小麦粉と水だけで作る高加水パン(水分量の多いパン / パン・ド・ロデヴ - フランスパンの一つ)に、スプレッドにはフランス・ブルターニュ地方の海藻入りバターが添えられている。このパンがまためちゃくちゃ美味しくて、普段つけ添えのパンを残しがちな私達も思わずお代わりを頼んでしまったぐらいだ。
それにしてもフランスパンにフランスのバター。京都の日本庭園を臨む場所で本場フランスの料理を楽しんでいるなんて、どれだけ贅沢なひとときなのだろう。
日本庭園のライトアップ
だんだんと外も暗くなっていき、ホテルザ三井京都の日本庭園の美しいライトアップが浮かび上がってくる。
国産黒毛和牛 ベッコフ風
いよいよ今回の都季さんのスペシャルディナーのメイン料理「国産黒毛和牛 ベッコフ風」がやってきた。ベッコフとは、フランスの北東部・アルザス地方(ドイツとスイスに国境を接するエリア)の郷土料理の一つ。
「ベッコフ」という言葉はもともと「パン屋さんの鍋」という意味合いを持ち、パン屋さんが、具材をリースリング種の白ワインでマリネして、残ったパンの生地を鍋の周りに巻きつけ、パンを焼き上げた後の予熱で調理したのが始まりのシチュー鍋料理なのだとか。そして今回のホテルザ三井京都 都季さんででてきたベッコフ鍋が上の写真のもの。この料理が出てきたときには、その個性的な見た目に衝撃を受けたが・・一体どんな料理なんだろう(ワクワク)。
料理長自ら盛り付けてくれる
このメインディッシュ「国産黒毛和牛 ベッコフ風」は、魚介類がダメ、フォアグラもダメな私達のために、フランスの老舗ホテル リッツのミシュラン2つ星のレストランで副料理長までつとめた、都季さんの料理長 浅野氏が考えてくれたメニューで、その料理長が自ら私達の器に料理を盛り付けてくれるというシチュエーション。いやぁ・・なんて贅沢なんだろう。
開いたベッコフ鍋がテーブルに
鍋をシーリングしていたパンが切られ、蓋が開いたベッコフ鍋が私達のテーブルにやってきた。なおこの鍋は、このホテルザ三井京都 都季さんがオリジナルで用意したタジン鍋とのこと。
京野菜のベッコフ
鍋の中には、ここ京都の京野菜が煮込まれている。フランス・アルザス地方のベッコフ鍋だけど、調理に使われている鍋は北アフリカ・マグリブ地域のタジン鍋、そして鍋の具材には日本の京野菜。ヨーロッパとアジア、アフリカの食文化が融合した、世界で活躍する料理長・浅野さんならではの一品だ。
最後に牛フィレ肉を添えて
ベッコフの野菜が盛りつけられ、上に奥の鉄板焼きブースで焼かれた牛フィレ肉のミディアムレアが乗せられ、上からマスタードも効いたベッコフのスープが掛けられ、最後に京野菜の水菜が添えられる。
そして気になるお味はこれがまた絶品で、アルザス地方の郷土料理を高級ガストロノミーにアレンジしただけあって、最高級レストランの上品な美味しさの中に、ほっこりとする懐かしさというか、心温まるエッセンスが詰まっており、普通の高級レストランではあまり感じたことがない「食に対する本能的な満足感」が充足し満ち足りる…そんな味わいの一品だった。
お口直しのシャーベット
極上のメインディッシュを食べ終え、デザートの前にお口直しのシャーベットがやってきた。このシャーベットはレモンとライムのシャーベットで、上にはメレンゲとしそが添えられた、スキッとするまさにお口直しの一品だ。
フロマージュ・ブランを使ったデザート
そして食事のフィナーレ、デザートにやってきたのはフレッシュチーズであるフロマージュ・ブランを使ったスイーツで、中には苺とストロベリーシャーベット、タイムを使ったクッキーが入っており、上には牛乳のチュールが添えられている。
甘さは控えめで、タイムのスパイシーな香りが大人な雰囲気の個性的なデザートでとても美味しくいただいた。ごちそうさまでした♪
コーヒーとお茶菓子
食事も終わり、最後にコーヒーとお茶菓子(宇治抹茶を使ったフィナンシェ)で今回のホテルザ三井京都 都季さんでのスペシャルディナーは終幕となった。
ホテルザ三井京都 都季 スペシャルディナー
ホテルザ三井京都 都季でのスペシャルディナーはいかがだっただろうか。今回のスペシャルディナーで掛かった費用は、飲み物代も合わせて2人で70,000円弱。一人35,000円ぐらいなので、さすが京都の最高級ホテル ホテルザ三井京都のガストロノミー鉄板・都季さんだけのことはあるが、それに見合うだけの極上の食事体験ができたのではないかと思う。
今回はお昼も合わせると3回目の都季の利用ということで、自分達の苦手な食材を伝えたことでこの特別なスペシャルディナーをいただくことができたが、こうしてホテルをしっかり利用していくことで、自分たちに合った自分たちだけのサービスや食事を楽しむことができる。高級ホテルステイの魅力はまさにこういう部分ではないかと思う。
なお、このホテルザ三井京都のレストラン「都季」では、マリオット・ボンヴォイのポイントは獲得できるが、エリート会員向けの割引は対象外となっているので、ディナー利用の際は一人の予算は3万円~4万円ほど見積もっておくのがおすすめだ。それでは、ホテルザ三井京都のガストロノミー鉄板 都季さんで、極上の京都体験を♪
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