ホテルザ三井京都のエントランス:梶井宮門
ホテルザ三井京都は、大通りである堀川通の一本東の筋にある油小路通(北側一通)に入り口があり、その入口からホテル敷地内に入ると、ゲストを迎える「梶井宮(かじいみや)門」があらわれる。
梶井宮とは「京都の奥座敷」とも呼ばれる大原の天台宗寺院、現在の三千院を指し、この門はその寺院が河原町今出川に移設された際、その門として1698年に建造された歴史的な建造物である。その後、寺院は大原に移設となりこの門も大原へと移ることになったが、時が流れた1935年、当時の三井総領家・油小路邸の門として受け継ぎ今に至るのだとか。
そんな300年以上もの歴史を刻む「梶井宮門」は、このラグジュアリーホテルであるホテルザ三井京都の風格をさらに高める存在としてゲストを迎え入れてくれる。なお、この梶井宮門の歴史などについては、ホテルの宿泊者が参加できる無料アクティビティ「アンバサダーと巡るHOTEL THE MITSUI KYOTOアートツアー」でも教えてもらえるので興味がある人はゲストサービスに問い合わせてみよう。
駐車場はバレーパーキング
ホテルザ三井京都では、車を門前まで乗り付けると、ベルスタッフの人が車を預かってくれるバレーパーキング制の駐車場システムとなっている。料金はホテル宿泊無しの場合は、1時間1,200円(レストラン8,000円以上利用で2時間無料)、ホテル宿泊の場合は1日4,000円となっている。
ホテルザ三井京都の前庭
ホテルザ三井京都のエントランス、梶井宮門をくぐると目の前には松の木などが植えられたホテルの前庭があらわれる。
庭には貴重な石が並ぶ
この前庭には、現在は入手不可能な貴重な石も並べられている。この石はもともと茶室の躙口の役石の一つである「刀掛石」(刀を置く石)として使われていたものを使用しているのだとか。なお、この庭の地面には苔も生えているが、まだ若いため苔の生え方は浅い。きっと数年後には見事な苔の様を見せてくれるに違いない。
ホテルザ三井京都の中へ
それでは、ホテルザ三井京都のホテル館内へと入っていこう。ホテル・ザ・ミツイ・キョウトは、京都国際ホテル跡地を建物をイチから建て替えて作られたホテルとなっており、ホテルの高さは4階までと低階層。これはこの周辺地域が条例により高い建物が建てられないことにも起因するが、建物が低い分、スモールラグジュアリー感を高める見た目のホテルとなっている。
ホテルザ三井京都 - レセプション
入り口は2重扉となっており、中に入るとホテルザ三井京都のレセプションロビーがあらわれ、中央には陶器で作られた現代美術のアート作品が展示されている。
入口から見て右側(写真では左側)のソファが置かれたスペースがレセプションカウンターとなっている。
コンシェルジュデスク
レセプションの向かい側にはコンシェルジュデスクも用意されており、近隣の観光案内やレストラン、タクシーなどの手配といった旅行に関するお手伝いなどを行ってくれる。
ホテルザ三井京都 - ロビーラウンジ
レセプションエリアの奥には、自慢の中庭の日本庭園を一望できるロビーラウンジが用意されている。このホテルザ三井京都ではホテルの内側と、中庭の日本庭園が一体となるように「庭屋一如(ていおくいちにょ)」をコンセプトにデザインされていて、このロビーのガラスはすべて開放することも可能となっている。
風の動きを感じる天井オブジェ
またロビーラウンジの天井には、風の動きを表現したようなアートオブジェも飾られている。このオブジェは外の太陽の光が入り込むのも計算されて作られているそうで、時間帯によってはその光がこのオブジェに反射して美しい様をみることができるのだとか。
ホテルザ三井京都 - ライブラリー
ロビーラウンジの奥には、京都に関する本などが置かれた「ライブラリー」も設置されている。またスペース内にはMacも置かれているので、インターネットを利用したりすることも可能となっている。
ライブラリーにもアートオブジェ
ライブラリーの壁にも、京都らしい和紙を使ったアーティストのアートオブジェが飾られている。
ホテルザ三井京都 - 茶居
ロビーラウンジの隣には、茶聖・千利休を祖とする三千家の一つ「武者小路千家」の第15代家元後嗣、千宗屋氏の監修のもと作られた自慢の茶居が置かれている。
お抹茶のふるまい
このホテルザ三井京都の茶居では、その武者小路千家より手ほどきを受けたアンバサダーによる立礼式のお点前が披露される。この「お抹茶のふるまい」は午後に開催され、宿泊のゲストは+950円 / 1人で体験することができる(要予約)。
茶筒が飾られた茶居
このホテルザ三井京都の茶居は、壁は格子状で中が見える仕様となっており、その格子の枠には銅製の茶筒も飾られている。こんな感じで規則正しく茶筒が飾られているのを見ると、なんだか現代アートのようなデザインに見えてくる。
漆塗りのアート作品
こちらは中庭へとつながる通路の角に置かれた漆塗りのアート作品。このホテルザ三井京都の中庭から空を見上げた風景からインスパイアされて作られた作品なのだそうだ。表面の模様は静かな海の波紋のようにも見える。
客室通路のオブジェ
こちらは各客室の通路に置かれたオブジェで、雲と月をイメージして作られた作品なのだそうだ。各階にそれぞれ異なるものが置かれているのだが、このホテルザ三井京都では自分の泊まっている階層とサーマルスプリング(温泉プール)などがあるB1Fしかエレベーターで行けないので、全部の作品を見ることはできない。
中庭とレストランへ繋がる通路
ロビーラウンジをレストランのある方へと進むとあらわれる通路。左手には中庭がガラス越しに見え、この通路の奥からは中庭に出ることもできる。なお、この通路はかなりフォトジェニックな風景となっているが、これは京都の大人気観光地である「伏見稲荷」の千本鳥居をモチーフにデザインされたもの。しかし、赤色にしてしまうとそのまんまになるので、あえて色はつけていないのだそうだ。
ホテルザ三井京都 - 中庭 / 日本庭園
ホテルザ三井京都の一番の顔といえるのが、この中庭に作られた日本庭園だろう。広さは約1,300m2 。この日本庭園は、ホテルの建物がグルっと囲うように作られており、外から切り離された非現実的な京都の世界観が再現されている。
このホテルザ三井京都の庭園には、松などの他、紅葉、枝垂れ桜なども植えられており、四季折々の京都らしい箱庭の情景を見せてくれる。
四季の間
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日本庭園の奥には、かつての三井総領家の邸宅の一部を総檜造で再現した「四季の間」という別館が用意されている。お茶会や食事会の開催や、2つのレストランの別館としても使用可能となっている。
地下1階の多目的フロア
さて、ホテルザ三井京都の地下1階には、このホテルの地下で掘られた温泉を使ったサーマルスプリング(温泉プール)や、貸し切り温泉施設、スパ、フィットネスジムなどの施設が用意されている。地下1Fへはエレベーターで部屋のカードキーをかざしてアクセス可能となっている。
地下にも伏見稲荷モチーフの回廊
地下のスパやサーマルスプリングへ通じる通路も、レストランへの通路にあった、あの伏見稲荷の千本鳥居をモチーフにした回廊が置かれていてとても幻想的だ。
サーマルスプリング
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ホテルザ三井京都の施設の中でも一番人気といえる施設がこちらの「サーマルスプリング」。この施設は、敷地内の地下約1,000m から湧き上がるミネラル豊富な天然温泉水を活用した温泉施設となっており、水着を着て利用する外国スタイルの温泉設備だ。男女とも同じサーマルスプリングを利用。水の温度は普通のお風呂から少しぬるいぐらいのお湯加減だ。利用は16歳以上となっているが、10時~16時までの間は4歳以上16歳未満でも利用可能。
なお、水着は自分で持ってきても良いが、スパの受付でも湯浴み着として無料で貸し出しを行っている(男性:トランクスタイプ / 女性:上下セパレート)。
女性の湯浴み着は下腹部が見えるので、嫌な人は自分で水着を持っていくほうがいいだろう。
サーマルスプリング
利用時間 16歳以上 7:00 - 23:00
4歳~16歳未満 10:00 - 16:00
最終受付 22:30
フィットネスジム
サーマルスプリングSPAエリア内には、24時間利用可能なフィットネスジムも完備している。利用は宿泊のゲスト専用で、16歳以上が利用可能となっている。ホテルステイは太りやすいので、ここで汗を流して体を絞って健康的なホテルステイを楽しもう♪
ホテルザ三井京都のまとめ
京都の二条城の向かいに新しく生まれた最高級ホテル「ホテルザ三井京都 - HOTEL THE MITSUI KYOTO」は、スモールラグジュアリーな雰囲気たっぷりの、京都の昔と今を融合させたような世界観の素敵なホテルだ。真新しいホテルなので客室などのハード面も良く、またスタッフのホスピタリティもしっかりとしていて、最高級ホテルにふさわしい滞在を堪能できたのではないかと思う。また、こんな京都のど真ん中に位置するホテルなのに天然温泉が湧いてて、更に宿泊者は誰でも利用できるのもポイントが高い。
立地的には二条城の目の前ということで、レストランや京料理のお店も数多くあり、住宅街のすぐ側なので、食に困ることも無い。ただ、京都の繁華街へ行くには歩くと遠いので、中心部の河原町などに出かける際は、タクシーを利用するのをおすすめしたいと思う。
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