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京都を肌で体感!リッツカールトン京都 ゲストアクティビティ
ザ・リッツ・カールトン京都のゲストアクティビティ
リッツカールトン京都では、宿泊者専用のゲストアクティビティが色々と用意されている。例えば、自転車を使って京都の観光スポットを巡ったり、ホテルスタッフと共にジョギングでホテル周辺を散策したり、着物を来て京都の町中を人力車で訪れたり。
ゲストが自分の肌で京都を体感し、もっとこの土地の文化に触れられるリッツカールトン京都の「ゲストアクティビティ」。実際に私達もこのアクティビティの一つである「京菓子作り」を体験し、京都に根付くその文化に触れてきたので、その詳細を実体験レポート / レビューしてみたいと思う。
リッツカールトン京都アクティビティのスケジュール
このリッツカールトン京都の主なアクティビティは、スケジュールに沿って定期的に行われているものと、ゲストのスケジュールに合わせて催行しているものがあり、また無料のものと有料のものが存在している。そのリッツカールトン京都のアクティビティのスケジュール(一部抜粋)は以下の通り。
ゲストアクティビティはすべて、前日の18時までにゲストサービスに電話などで予約が必要。また、有料アクティビティの場合、当日キャンセルは100%料金がかかるので注意しよう。
この他にも、ゲストアクティビティは豊富に取り揃えられている。なお、内容は予告なく変更となる場合があるので、最新の情報はリッツカールトン京都公式ページにて確認してほしい。
和菓子作りに挑戦!
さて、リッツカールトン京都の数あるアクティビティで、今回私達が挑戦するのは「和菓子作り」(3,500円 / 1人)。京都といえば、古くから京菓子作りが盛ん。私達も京都に住んでいるが、食べる機会はあっても作る機会はそうそう無い。一体どんな風に京菓子が作られているのか、また自分で作るとどうなるのか、実際に試したくなって申し込んでみた。なお、この京菓子作り体験は、制作だけでなく、自分で作った和菓子を抹茶と一緒にいただくことができる。作って食べるというフルコースな和菓子作り体験となっている。
老舗の京菓子「亀廣脇」さんの主人による指南
リッツカールトン京都 日本料理「水輝」へ行くと、私達は個室のテーブルへと案内される。そこで待っていたのは、今日、私達に和菓子作りを教えてくれる 老舗の京菓子「亀廣脇」さんの主人!
- 京菓子「亀廣脇 - かめひろわき」
- 京都・二条城の北にお店を構える老舗の和菓子店。昭和18年(1943年)に老舗・亀末廣(1804年創業)から暖簾わけされて創業。特に干菓子、お茶席菓子などが人気。上生菓子は予約販売のみとなっている。(詳細は「亀廣脇」公式ページを参照)
まさか、創業およそ80年の老舗京菓子の主人の方に教えてもらって和菓子作りを体験できるとは。リッツカールトン京都さんのアクティビティは本格的だ。
作る京菓子は3種類
今回私達が自分の手で作る和菓子は3種類。干菓子(落雁)1種類と、上生菓子(桜)1種類、そしてもなかと餡で作った団扇の和菓子1種類だ。すでにテーブルの上には、私達がチャレンジする和菓子のサンプルも置かれている。
京菓子作りの始まり
準備が整ったところで、いよいよ京菓子作りがはじまる。流れとしてはまず先生(亀廣脇・主人)がお手本を見せてくれて、それを私達が見様見真似でやっていく。
最初に作るのは団扇の形の和菓子の、団扇部分の模様付け。材料となる最中(もなか)はすでに用意されており、そこに砂糖で作られた色が付いたペーストで模様を入れていくんだけど、模様はすでに模様の型がくり抜かれた薄手のアクリル板が用意されており、団扇のもなかをそのアクリル板で挟んで、上からペーストを塗り入れていく。
柄入れにチャレンジ
私達も団扇の柄入れにチャレンジ。すでに柄がくり抜かれているので、特に難しくはない・・・と思ってたんだけど、柄に使う砂糖の塗料が結構クセのある粘着性を持ってたり、もなかも変に力を入れると破れてしまいそうになるなど、意外と難しい。ふたりとも真剣に作業を進めていく。
団扇のの柄入れ完了
そうして何とか出来上がった団扇の柄がこちら。柄の種類は、とんぼ、花火、山、そしてここリッツカールトンのロゴマーク。色は青と赤の2種類が用意されていて好きな色を使って柄を入れることができる。まぁまぁ上手にできたかな?
落雁の制作
団扇の模様はしばらく乾かすので置いておいて、続いて制作するのは「落雁」という干菓子。この落雁というのは、米粉などのでんぷん質の粉に、水飴や砂糖などを加えて着色した材料を、木型に押し入れて整形して固めるお菓子。お茶の席、お供え物でもよく見かける伝統の和菓子だ。
材料の配合などは、全て先生がやってくれるので、私達はその素材を木枠に押し入れて打ち出す作業を行う。
木枠に押し込む作業
この落雁の材料を木枠に押し込んでいく作業は、お手本では主人が簡単そうにやってのけるんだけど、素人の私達ではこれまたなかなか難しい。押し込む作業には結構な力が必要になり、またモタモタしていると材料が乾いてきてしまうので、手際よくこなしていかなくてはならないのだ。
何とか打ち出して網に乗せる
木枠に押し込む作業が終わったら、その木枠を叩いて材料と木枠を離して、最後に乾燥用網に乗せる。今回、落雁の木枠は2種類(雲の形、リッツカールトンのロゴ)用意されていたんだけど、私達は2人ともリッツカールトンのロゴを選択。リッツカールトンの柄の模様は細かいので、しっかり押し込まないと形が潰れてしまうんだけど・・・何とか、形を崩さずに打ち出しに成功して安堵するミヅキ。でもこうして自分で大変な作業をしながら作る京菓子って、面白いなぁ。
上生菓子作りに挑戦
団扇の柄入れ、落雁の作成が終わり、いよいよこのリッツカールトン京都の和菓子作りアクティビティのメインイベント「上生菓子作り」が始まる。
今回の上生菓子は、3色のあんこ(黒、生成り、ピンク)を練り合わせて、桜の形をしたおまんじゅうを作る。上生菓子の材料となる3色の餡はすでに用意してくれているので、私達はそれを練り合わせて成形していく作業を行う。
あんこの説明
上生菓子を作成するのに先立ち、素材となるあんこの説明も主人から聞くことが出来た。このあんこの作り方も、各お店によって色々と異なるそうで、例えば通常であれば白あんには白いんげん豆を使うことが多いのだが、亀廣脇さんでは白小豆を使うのだそうだ。
この亀廣脇さんのあんこは、素材本来の風味が生きていて、あっさりとした甘さが上品。オトナの餡こ、そんなキャッチフレーズがよく似合いそうな、本当に美味しいあんこだ。
ミヅキ、苦戦する(笑)
このあんこを使って上生菓子を作る工程は、かなり繊細な作業になる。あんこは変に力んで扱ってしまうと、形が簡単に崩れてしまう。こういう作業は主夫である私(モリオ)のほうが得意で、ミヅキは「ウァっ!」とか「あわっ!」とか言いながら苦戦している模様。作業中も私の作業をガン見してるし・・・いやいや、先生の手元を見て作業しろって(笑)。
上生菓子・桜の完成!
そうして四苦八苦しながら、なんとか桜の上生菓子が完成だ。ミヅキのは左で私のは右側。ミヅキのほうは力を入れすぎて下の黒いあんこが出てきてしまっているが(笑)、花びらのバランスはミヅキのほうが上手い気もする。なお、花の中央のふわふわっとした部分も、黄色い餡子を漉して作ったもの。
団扇を仕上げる
上生菓子が完成したところで、最後は団扇の最中(もなか)を餡子でつないで、竹串を刺して団扇を仕上げていく。このもなかの餡子で張り合わせる作業は、力を入れすぎてしまうと最中が破れてしまうので注意して作業を進めていく。
無事、うちわ完成!
これで団扇も無事完成。最後に記念写真も一枚撮ってもらう♪
和菓子の箱詰め作業
こうしてすべての京菓子作りが終わったら、上生菓子を除いたお菓子たちは、亀廣脇さんがこれまた事前に用意してくれていた金平糖(こんぺいとう)と合わせて箱詰めしてくれる。
自分で作った京菓子の詰め合わせ
これが、箱詰めしてもらった京菓子の詰め合わせ。自分で作った和菓子をこうして本格的に詰め合わせて箱に収めてくれるのって、本当に思い出深い体験だ。なお、落雁は干菓子なのでしばらく日持ちするが、団扇のほうは中に生菓子である餡子を挟んでいるため、そこまで日持ちしないので3日ぐらいで食べてしまう法が良いとのこと。食べるのなんだかもったいないけど。
上生菓子を抹茶とともに♪
和菓子作りの後は、自分たちが作った上生菓子・桜を抹茶と一緒にいただく。このリッツカールトン京都が誇るロックガーデンを見ながら、美味しい抹茶と京菓子をいただく時間で〆られるこの和菓子作り体験、ほんとうにおすすめだ。
おまけ:USBメモリと記念写真
このアクティビティは、リッツカールトン京都のスタッフがアクティビティを進行中、専用のスマホで写真を撮ってくれており、ホテルのチェックアウトの際にこうして記念写真とともに、その写真のデータが入ったUSBメモリをプレゼントしてくれる。
老舗の京菓子の主人に教えてもらって作る京菓子作り体験に加え、体験後の抹茶でのティータイム、さらにチェックアウトのときには、そのアクティビティの様子を収めたUSBメモリと記念写真もいただける・・・これ、一人3,500円で体験できるのってめっちゃ価値があると思う。
リッツカールトン京都で体験する京菓子作り
リッツカールトン京都で私達が体験した「和菓子作り」はいかがだっただろうか。この京菓子作りのアクティビティを申し込んだ時は、参加者みんなが集まってワイワイやる感じなのかなぁと思っていたんだけれど、先生としてやってきたのは老舗京菓子の主人で、さらにほぼマンツーマンでプライベートに教えてもらいながらの作業で進んでいき、最後は自分たちが一生懸命作った和菓子を、美味しい抹茶と一緒にいただけて、最後、この思い出の写真をUSBメモリに入れて記念写真と一緒に手渡してくれるとう、超豪華で思い出深い内容のアクティビティだった。
この京都の和菓子作り体験は、きっと普段の京都旅行では体験することが難しい、本当に思い出深いものになるので、リッツカールトン京都に滞在する機会があれば、ぜひ参加してみてほしいと思う。ではでは♪
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