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ロイヤルハワイアンホテル 無料参加できるヒストリックツアー!
ロイヤルハワイアン・ヒストリックツアー
ロイヤル ハワイアン ホテル が主催するアクティビティ「ロイヤルハワイアン・ヒストリックツアー(日本語)」に参加してきたので、その様子を詳しくレポートしていきたいと思う。このアクティビティは、週に2回ほど開催されていて、ロイヤルハワイアン宿泊者は無料で参加することができる。
ヒストリックツアーのスケジュールについては、ロイヤルハワイアンの公式サイト をチェックしてもらうとして、今回はそのヒストリックツアーの様子を、写真と、そしてロイヤルハワイアンの歴史と一緒に紹介していきたいと思う。
ロイヤルハワイアンの歴史
ロイヤル ハワイアン ホテルが開業したのは1927年。当時、豪華クルーズ客船をハワイに就航させていた「マトソンライン / Matson Navigation Company」が、約400万ドル(現在の約1.2億ドルぐらい?)を掛けて建設したのが、このロイヤル ハワイアン ホテルだ。当時のハワイには1901年に開業したモアナホテル(現在のモアナサーフライダー)があり、規模としては、モアナに次ぐ2番目のリゾートホテルであったが、そのロイヤルハワイアンピンクの個性的な色合いは「太平洋のピンク・パレス」としてすぐに脚光を浴び、超豪華リゾートとして富と名声を得ることになった。
このロイヤルハワイアンピンクの色の歴史。それは「マトソンライン」を創設したウィリアム・マトソンの友人夫妻であるキモ・ワイルダーとサラが、ヨーロッパ旅行に行った際、ポルトガルのリスボンのパステルカラーの町並みに魅了され、自分たちの家(現在のシェラトン・ワイキキにあった)をダークグリーンからピンクに塗り替えたのがきっかけとなり、その後、ロイヤルハワイアンを建設することになるビリー・ロス(ウィリアム・マトソンの婿)が、ホテル建設の際にワイルダー夫妻に「あなたたちの家と同じ色のホテルを建設したい」と申し入れ、このピンクカラーをまとったロイヤルハワイアンホテルが誕生することとなったのだとか。
そうして、このロイヤル ハワイアン ホテルは「太平洋のピンクパレス」として現在も受け継がれており、このピンクカラーを保つために、5年〜7年に一度、定期的に色が塗り直されている。
時間になったらヒストリックツアー開始!
時間になったところで、ヒストリックツアーが開催される。参加人数は私達を含めて10人前後。日本語のヒストリックツアーなので、参加者は全員日本人となっている。今回のツアーをナビゲートしてくれるのは、ロイヤルハワイアンの日本人スタッフのリサさん。では付いていこう!
アーケードレベルへ
ロイヤルハワイアン・ヒストリックツアーで最初に訪れたのは、ロイヤルハワイアンホテルの地下のようなエリアである「アーケードレベル」。
数々の歴史ある物が展示されている
このアーケードレベルの片隅には、このようにロイヤルハワイアンホテルの歴史を刻んだ、数々のアイテムが展示されている。ホテルの館内ではあるが、この空間はどこかミュージアムのような雰囲気になっている。
当時のディナーで使われた食器など
このガラスボックスの中に入っているのは、ロイヤルハワイアンホテル開業当時にディナーなどで使われていた食器など。リサさんの話曰く、当時のロイヤルハワイアンホテルを訪れていたのは超セレブな面々で、ディナー1回で100万円前後するような、そんな超豪華な晩餐が取り仕切られていたのだとか。
ロイヤルハワイアンの全盛期へ
開業後間もなく、1930年代に入る頃、ロイヤルハワイアンホテルには、数々のセレブや、著名なアーティスト、俳優などが訪れる全盛期へと突入。この写真は、詳細は不明なのだそうだが、車にポーズを決めて乗り込む女性の姿が映し出されており、その風貌により一説ではこの女性たちは女優ではないかと言われているとか。
スペンサー・トレイシー
こちらは、1930年代前後に活躍した米俳優「スペンサー・トレイシー」が、現地の子供が持ってきたココナッツの実にサインを書いているワンシーン。こんな感じで数々の著名な有名人のロイヤルハワイアンでの写真がここにはズラ〜ッと並べられてる。
ロイヤルハワイアン地上階へ
アーケードレベルを抜けて私達はロイヤルハワイアンの地上階レベルへと戻ってきた。それにしても、数々の歴史物が、普通に何気なく展示されているロイヤルハワイアンの館内は、まるでハワイの歴史ミュージアムの中にいるかのような感じだ。
フォトジェニックな階段
こちらは、地上階のメインレセプションの近くにある、上階へと上がる階段。開業当時は客室へと繋がるメイン通路として活用されていたようであるが、今はこの先は登っても何も無い。でも、とても雰囲気がある設備として、開業当時のまま、この階段は残されているのだそうだ。
なお、この階段は非常にフォトジェニックな風景なので、ロイヤルハワイアンで結婚式を挙げる人が、ドレス姿でこの階段を使って写真を撮ったりもしているそうだ。もちろん、勝手に登って写真を撮るのもOK。
Bather's Elevator
ロイヤルハワイアンのビーチ側の奥の一角には、ひっそりと佇むエレベーターも置かれている。これは「Bather's Elevator / 浴者のエレベーター」と呼ばれるエレベーターで、各客室に繋がっているエレベーターで、このエレベーターを使えば、メインロビーを通らずにビーチへと足を運ぶことができるように設置されている。
昔は、水着姿で公共の場をウロウロするのは恥ずかしいこと、マナー違反とされていたので、こうして人目を避けて水着姿でビーチへとアクセスできる設備は重宝されていたのだとか。現在も客室エレベーターとして普通に機能している。
中庭にも数件の店舗
このココナッツ・グローブに面した場所には、ミューズ・バイ・リモや、マリエ・オーガニクスといった、いくつかの店舗が入っている。その店舗の中に「Newt at the Royal / ニュート・アット・ザ・ロイヤル」というパナマハットの帽子屋さんがあるのだが、ここでは、パナマハットの発祥地エクアドル・モンテクリスティ産の本物の最高級の手作りパナマハットが売られている。価格帯は600ドル前後からと、決して安くはないが、一生モノのパナマハットを手に入れることができる、知る人ぞ知るお店となっている。
皇太子時代のお写真
退位された上皇陛下が皇太子時代に美智子さまと新婚旅行でハワイを訪れた際、このニュート・アット・ザ・ロイヤルでパナマハットを購入された記録もあり、その時の写真が店舗のショーウィンドウにも飾られている。このロイヤルハワイアンという場所は、日本人にとっても非常に馴染み深い場所であるということが分かる。
再び館内へ
ココナッツ・グローブの歴史を聞いた私達は、再びロイヤルハワイアンの館内へと戻る。いよいよもうすぐロイヤルハワイアン・ヒストリックツアーも大詰めだ。
モナークルーム / MONARCH ROOM
モナークルームは、ワイキキ・ビーチのすぐ前に位置する唯一の屋内外宴会施設で、普段は結婚式披露宴や会議などで利用されているが、開業当時はロイヤルハワイアンホテルの舞踏会などでも使用されていたスペースなのだとか。
当時のドレス衣装
その昔のモナークルームでの出来事を思い浮かべるような、当時のドレス衣装もモナークルーム近くには展示されている。その当時は、超セレブなゲスト達で賑わっていたこのロイヤルハワイアンホテル。ここに到着してから、ドレスを仕立てたりしてモナークルームでのパーティーに参加したりしていたのだそうだ。
モナークルームの内装
モナークルームの内装 / インテリアは、エレガントな王朝風のリージェンシー・ルームとなっている。天井にはシャンデリアの他、照明設備なども整っている。
舞台も設置されている
このモナークルームの中央には、舞台設備も用意されている。少しレトロな雰囲気が心地よい。
窓の向こうにはダイヤモンドヘッド
このモナークルームはガラス張りとなっており、ガラス窓の向こうには、賑やかなワイキキビーチ、そしてその向こうにはダイヤモンドヘッドを臨む、とても贅沢なシチュエーションとなっている。
当時のメニューなど
また、モナークルームの入り口手前には、当時のディナーメニューなども展示されている。これを眺めながら、開業当時のロイヤルハワイアンに思いを寄せるのもロマンチックだ。
ヒストリックツアーのお土産
こうして、約1時間ほどに渡るロイヤルハワイアン・ヒストリックツアーが幕を閉じた。最後には、ロイヤルハワイアンの写真が付いたポストカードのお土産もいただくことができた。
このロイヤル ハワイアン ホテル は1927年に開業し、そこから約1世紀ほどの年月を経ても、こうして旅行者を向かい入れる、高級リゾートとして世界にその名を響かせるホテルとして君臨している。ピンク・パレスのホテルが培ってきた長い歴史は、宿泊するゲストに、このロイヤルハワイアンに泊まらないと体験できない、唯一無二のハワイ体験を提供してくれるはずだ。
ロイヤルハワイアンに宿泊した際は、ぜひこのヒストリックツアーにも参加して、このピンク・パレスの歴史を知って、その滞在をもっと充実させてほしいと思う。それでは、ロイヤルハワイアンホテルで、忘れられないハワイ旅行を♪
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