[初めての冬の地中海クルーズ旅行記37] 神様っているんだ!?幻想的なチヴィタ・ディ・バーニョレージョ

車で行けるのはここまで

車で移動できるのはここまで。この駐車場でマイクロバスを降りて、あとは歩いて向かう。

スゴイ霧で周りの景色は何も見えない（涙）

とにかくスゴイ霧が立ち込めていて周りの景色というか、、、数メートル先に何があるのかさえ見えないくらいの濃い霧。「足に不安がある人はここで景色を見ながら待機」ということだけど、これじゃぁ、何にも見えない。。。

ここから細く急な階段を下って行く

このBARの横にある小さな扉をくぐると人が一人通れるだけの小さくて細い階段が下に向かって伸びている。その階段を滑らないように少しずつ下りていく。結構急な階段で段数もかなりある。（足腰が不安なお年寄りにはちょっとキツイだろうな。大丈夫かなぁ…）なんて思っていたら、何のことはない。ツアーの年配の方々はとっても元気でみんなこの階段を事も無げにスタスタと下りている。

も、もしかして、、、普段から運動不足な私がしんどいだけ？（汗）

階段を下まで降りると広い道路になる

階段を下まで下りると、しばらく平坦な道が続く。霧雨のような感じだからみんな傘を差したりレインコートを着たり。私は「チヴィタ・ディ・バーニョレージョ」が山の上だという事をすっかり忘れてて傘もレインコートもダウンのベストもトランクに入れてバスに預けてしまって大失敗。　

みんなの温かさが身にしみる…

ストールを頭から被ってやりすごそうと思ってたらツアーの中のご夫婦が「うちの傘を１本使って」と傘を貸してくれる。他にも２～３組のご夫婦が同じようなことを言って良くしてくれた。なんて優しい人たちなんだ。

結局、モリオがダウンを私に貸してくれて、私のストールをモリオが首に巻いていくことに。こんな場所に来るのに防寒着を忘れてくるなんて、、、ホント、どうかしてるわ。

ここが「チヴィタ・ディ・バーニョレージョ」？

添乗員さん「ここから先の細い橋を渡っていくと『チヴィタ・ディ・バーニョレージョ』です」

みんな「あ～、でもほとんど何も見えないね～。残念」

添乗員さん「私、宗教家ではないですけど神様っていると思うんですよ～。日頃の行いを見ててお天気にしてくれないですかねぇ～。お天気だと、ここから『チヴィタ・ディ・バーニョレージョ』がクッキリ見えてすごく壮大な景色なんですけどねぇ。今日はちょっと残念ですね～。」

みんな「ほんとに残念。お天気だったらなぁ～。でもまぁ、これはこれで幻想的でいいよねぇ。」

あ!? なんか見えてきた？

そんなことを言っていたら、なんかちょっと霧が薄くなってきた？なんか見えてきた。

うわ！見えた！

あれよあれよと言う間に、10秒ほどで霧がサーーーっと晴れてきた。うそ！何コレ！マジ？

神様って本当に居るんだ!?

あっという間に霧が晴れて、更に太陽まで見えてきて日が差し始めた。ウソでしょ?

さっきまでのあの濃い霧はなんだったの？

みんな「添乗員さん、何かした？（笑）」

添乗員さん「してませんって！って言うか、こんなことが出来たら私、スゴ過ぎます（笑）」

みんな「ホント、凄すぎですよ～（笑）。やっぱ、神様ですかねぇ～。」

添乗員さん「私、何度もここは来てますが、こんなことは初めてです！本当に驚きました！」

みんな「いやぁ～、太陽まで出てきたよ。これは神様が居るって思っちゃうわ～（笑）。」

霧がサーーっと晴れて、数秒前までの景色とは全く違う世界が目の前に広がっている。こんな事がタイミングよくあるなんて信じられないけど、実際に目の前に突然道が現れるなんて、、、なんか神がかってる。私も宗教家じゃないけど、神様って居るんだ!?