嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車を実体験レポート!
京都の大人気観光鉄道「嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車」に乗って、紅葉シーズンの嵐山から亀岡まで旅してきたので、その車窓からの風景や、トロッコ列車の予約 / 購入方法、そして超人気の車両「リッチ号」への乗車方法などをできるだけ詳しくレポートしてみたいと思う。なお、紅葉シーズンなどの超繁忙期には、乗車券は予め予約しておかないとトロッコ列車に乗るのはかなり厳しいので、もしもこの時期にトロッコ列車に乗って観光をしたい場合は、この嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車のレポートをよく読んで、トロッコ列車の乗り方を予習しておいてほしいと思う。では行ってみよう!
トロッコ列車の駅「トロッコ嵐山」の場所
私達がトロッコ列車に乗ったのは、11月も下旬の嵐山は超ピークシーズンとなっている時期で、トロッコ嵐山駅からトロッコ亀岡駅まで乗車するのだが、その私達の出発駅、嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車の駅「トロッコ嵐山」の場所は、嵐山の野宮神社から、竹林の小径を西に抜けた先にある。
野宮神社界隈はとても人が多く、歩くと10分〜20分程度はかかるので、時間には余裕を持って向かいたいところだ。道は一本道なので迷うことはない。それにしても、この竹林のトンネルはいつ見てもキレイだなぁ。
トロッコ嵐山駅に到着!
途中、お寺や神社に寄りつつ嵐山の観光をしながら、私達はトロッコ嵐山駅に到着した。この昭和な世界観の駅の看板が目印だ。
トロッコ列車の切符購入方法
さてここで、嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車の切符予約方法と購入方法を紹介しておきたい。通常であれば、当日にこのトロッコ嵐山、もしくはトロッコ嵯峨嵐山駅にて購入すればいいのだが、春や秋の繁忙期シーズンになると、すでに予約でいっぱいになってしまっている。当日券も少しは用意されてはいるものの、駅の営業開始が8時30分なのに対し、朝7時ごろから当日の切符を求めて旅行者が並び始めるので、その当日券を手に入れるのは至難の業。そのため、私達のように紅葉シーズンに確実にトロッコ列車に乗車したい場合は、かならず事前に予約しておくのをおすすめしたい。
ちなみに、ここで紹介する方法は、トロッコ列車のみにのる方法だ。トロッコ列車に乗ったら到着するのは保津峡と亀岡。せっかくトロッコ列車に乗るのであれば、ぜひ帰りは「保津川下り」で嵐山まで帰りたいところだ。その場合はトロッコ列車と保津川下りがセットになったミニツアーも販売されているので、そちらから予約した方が簡単だ。トロッコ列車も保津川下りも両方楽しみたい人は下のベルトラが色んなバリエーションのツアーを出しているのでぜひチェックしてみよう。並ばずスムーズに乗れるのでおすすめだ。
トロッコ列車と保津川下りなどのオプショナルツアーはこちらから
さて、それではこのトロッコ列車の予約方法を。トロッコ列車のみに乗る場合の予約方法は、嵯峨野観光鉄道のホームページの予約案内からJR西日本予約サイト(e5489)へアクセスし、希望の日程と時間帯、そして始点と終点を選んで予約していく。予約に際してはJR西日本予約サイト(e5489)のアカウントが必要となるので前もって会員登録しておこう。
予約期間は出発日の1ヶ月前午前10時から(団体予約は1年前から)となっているので、乗る日程が決まっている場合は、予約開始になったらできるだけ早く予約申込をしておこう。なお、乗車料金は全席指定で、どこから乗っても片道一律、大人(12歳以上)880円 / 子供(1歳以上12歳未満)440円 / 1歳未満 無料 [第一種身体障がい者・知的障がい者割引(本人・介助者共)大人 440円 / 子供 220円]. となっているが、子供は保護者などが連れ添っている場合は、1人目は無料となり、2人目以降は子供料金が発生する。
必ず乗車券を事前にJR窓口で受け取っておこう!
予約が完了したからといって安心してはいけない。必ず、事前に【JRみどりの窓口 / 券売機】にて切符を発券して受け取っておくのをお忘れなく。実は予約はJRの予約システムを使って行われているのだが、この嵯峨野観光トロッコ列車は、JRではないので、当日トロッコ駅での発券を行うことができないのだ。なので、かならず、当日乗車するまでに【JRのみどりの券売機 / 窓口】にて、チケットを受け取っておくのをお忘れなく。
トロッコ列車の駅には出店も
さて、トロッコ列車の嵐山駅の中へと進もう。駅の敷地内には、京都観光の気分を盛り上げてくれるちょっとした団子の出店も出ていたりするので、小腹が空いてる人はどうぞ♪
トロッコ嵐山駅の駅の構内へ
嵐山の駅の構内へ入ってきた私達。ちょうど亀岡からやってきたトロッコ列車が到着したようで、狭い駅舎内は人でごった返している。
トロッコ列車のザ・リッチ号の乗車券は当日のみ
さて、この嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車には、窓が付いておらず、外の景色をよりキレイに楽しめる特別車両「ザ・リッチ号」という車両が備わっている。このリッチ号の切符は当日券のみとなっており、繁忙期のリッチ号乗車券をゲットするには朝早くから、このトロッコ嵐山駅 / もしくは始点のトロッコ嵯峨野駅に行って並んで購入する必要がある。
また、私達のように事前予約のチケットを持っている場合は、当日購入と同じように朝早くから並んで、手持ちの乗車券とリッチ号の乗車券を交換してもらうことも可能だ。
今日のトロッコ列車の空席情報
私達も駅の案内カウンターにて、ザ・リッチ号の乗車券が余っていないかを確認する・・・が、こんなお昼も回ったような時間帯で残っている切符はあるわけが無い(汗)。また、今日のチケットは、写真をご覧の通り、最終の17時13分発を除いてすべて満席。こんな感じなので、絶対に事前予約はしておいたほうが良いだろう。
トロッコ列車の座席マップ
トロッコ嵐山駅のターミナルへと扉の上には、トロッコ列車の座席マップが用意されている。私達が乗車するのは2号車だが、その私達の車両はこのトロッコ嵐山駅ではトンネルの中に停車するようだ。
なお、座席は全席指定とはなっているが、予約の際に自分で好きな席を選ぶことはできないので、どの車両になるかは「運」となる。また、トロッコ嵐山駅〜トロッコ亀岡駅(終点)までの乗車時間は約20分。それほど長くはない。
トロッコ列車の到着まで駅で休憩
では、自分たちのトロッコ列車がやってくるまで駅の構内で休憩♪ 私達は出発の30分前ぐらいに駅に到着したけれど、全席指定になっているので、10分〜15分前ぐらいにやってきても十分時間はある。
トロッコ列車への扉が開く
もうすぐトロッコ列車がやってくる時間帯。私達のトロッコ列車の出発時刻は13時05分。その5分ほど前になると、トロッコ列車のターミナルへの扉が開く。ここで、切符を車掌さんに見せてターミナルへ歩いていく。
トロッコ嵐山駅のターミナル
扉を抜けて階段を降りるといよいよトロッコ嵐山駅のターミナルへとたどり着く。トロッコ列車自体がかなり小さな列車になっているので、駅のホームもかなり小さい。とても長閑な風景が広がる。
トロッコ列車の1、2号車はトンネルの中
また5号車(ザ・リッチ号)と3、4号車はターミナルからそのまま搭乗することができるが、2号車と1号車はトンネルの中に停車するので、3号車から乗り込んで車内を前に歩いて移動する必要がある。それにしても、このトンネルレトロで雰囲気あるよなぁ。
乗客の半分以上は外国人
さて、このトロッコ列車の乗客は、今日(11月20日)が平日のため、その多くは中国系の外国人が多い。なお、週末になると日本人観光客の姿も多くなってくるそうだ。
トロッコ列車がやってきた!
待つこと数分で、いよいよ嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車がやってきた!この嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車は、廃止されていたJR西日本 山陰本線嵯峨駅 - 馬堀駅間の旧線を、観光用の路線として再整備して1991年に開設したもの。平均速度は約25km/hでかなりゆっくりと走るので、京都の四季折々の自然の景色を眺めるのには最適な列車となている。ただし、12月30日〜2月末日までは休線となるので注意しよう。
トロッコ列車の中
トロッコ列車の中の様子。さすが、満席となっているので人でいっぱいだ。それにしても超レトロな雰囲気の車内は、昭和で時間が止まったような、なんとも言えない懐かしさにあふれている。
トロッコ列車で亀岡にGO!
そうして私達を乗せた嵯峨野観光トロッコ列車は、いよいよ亀岡に向けて出発だ!私達の乗り込んだ2号車はトンネルの中なので、車両の中は非常に薄暗いが、これはこれで雰囲気があって良いね。ワクワクしてきたぞー!
トンネルを抜ける
トロッ列車は走り出してしばらくすると、トンネルを抜け、車窓からは外の光が差し込んでくる。
トロッコ列車の座席はどちら側がおすすめ?
そのトロッコ列車の車窓の向こうには、だんだんと色付き始めた紅葉と、その向こうには保津川が見える。トンネルを抜けて一気に眺めが開けたので、乗客は思わず立ち上がって窓からの景色を写真に収める。
座席については、私達は進行方向に向かって右側に座っており、美しい景色を堪能できるのは逆側の左側の席となっていたので私達も立ち上がって写真を撮っていると、車掌さんの「今は左側の景色が美しいですが、次は右側が美しくなるので右側の人も安心してくださいねー。」というアナウンス。
車掌さんの言う通り、線路が進んでいくに連れ、景色の見やすさは左側から右側へ、そしてまた左側へと移り変わり、どちら側の座席に座ってもよく見えるので安心しよう。
紅葉の色付きはあと一息
今回乗車したのは11月20日だったが、今年の京都は全体的に暖かい日が多かったため、紅葉が進むのもちょっと遅め。紅葉の一番良い見頃を狙って乗車したい場合は、11月の最終週ぐらいがおすすめかも知れない。もちろん、毎年気候が異なるので、あくまで推測ではあるが。でも、今年(2019年)は12月始めの方でも紅葉は綺麗に楽しめるだろうなぁ。
保津川下りの舞台
私達を乗せたトロッコ列車は鉄橋に差し掛かる。下を流れるのはこのトロッコ列車の終着駅である亀岡を出発し嵐山に流れ着く保津川下りの舞台。実は、私達もこのトロッコ列車で亀岡に向かい、保津川を下って嵐山まで戻る予定となっている。
中間駅 トロッコ保津峡
トロッコ列車は、山間の中間駅「トロッコ保津峡」に一時停車となる。この駅は、1936年に開設された山の中の旅客駅で、第2回近畿の駅百選選定駅にも選ばれた風情ある駅となっている。駅の向こうには鉄橋が1本掛けられており、春と秋のシーズンにはハイキング客も多く訪れる場所となっている。
トロッコ列車は保津峡駅を出発
しばらくの停車の後、トロッコ列車は保津峡駅を出発。車窓からは保津川と鉄橋、そして深い赤に染まったもみじの木が通り過ぎてゆく。
2018年の台風21号の爪痕
保津峡を離れて次に車窓にあらわれたのは、杉の木が倒された山肌。これは、まだ記憶に新しい2018年の台風21号の爪痕。そういや、あの台風が来た時は京都市内も大停電になったり、関空が閉鎖されたり大変だったよなぁ・・・。このあたりは人の生活圏ではないので、復旧作業は後回しになっているのだとか。
紅葉時期のトロッコ列車
トロッコ列車は、どんどんと亀岡に向けて紅葉する山間を抜けていく。この色付き始めた紅葉の色と、保津川のエメラルドブルーの色のコントラストは本当に美しいが、実はこの保津川の独特の色は、単に上流の方で橋を掛ける工事をしているため濁っているのだとか(笑)。
JR 山陰本線の鉄橋
トロッコ列車は、JR山陰本線の鉄橋の下を走ってゆく。この山陰本線は、京都駅から中国地方の日本海沿岸を経由し、最終的には山口県下関市まで伸びている路線となっている。
トロッコ列車の記念写真
さて、私達がトロッコ列車からの風景を楽しんでいる中、トロッコ列車の写真スタッフは、乗客のグループごとの写真を撮って回っている。これは、後ほど写真を出力して乗客に販売するサービスとなっており、お値段は1枚1,200円。観光地の記念写真としては高くないので、記念に買っていくのも楽しい。
購入したトロッコ列車の記念写真
そのトロッコ列車の実際の記念写真がこちら。写真の大きさはサービス版程度の小さなサイズだが、その写真を専用のシートに挟んでくれる。写真撮影の際は日付が入ったボートと一緒に撮ってくれるので、写真でいつトロッコ列車に乗ったのかが分かるようにもなっている。
もうすぐ終着駅
こうして私達を乗せたトロッコ列車は、もうすぐ終着駅のトロッコ亀岡駅へとたどり着く。20分という短い時間ではあるが、こうして京都の絶景を見ながら列車の旅を楽しめるのだから、片道880円は価値がある。
トロッコ亀岡駅に到着
私達のトロッコ列車は終着駅であるトロッコ亀岡駅に到着。ターミナルには、折返しの列車に乗り込もうと待っている人の列ができあがっている。それにしても、列車内もターミナルもすごいたくさんの人でごった返してるなぁ・・・。どんだけ人気なんだ、このトロッコ列車は(汗)。
ザ・リッチ号を写真に収めようと思ったけど・・・
最後にターミナルに降りて、乗ることができなかったザ・リッチ号(5号車)の写真だけ撮っておこうと試みたんだけど・・・人が多すぎて前に進めない(笑)。一応、写真に写っている奥の赤と黄色のカラーリングの車両がザ・リッチ号となっている。リッチ号は寒くなってくると風もそのまま入ってくるので、もしも乗る場合は、暖かい服装で乗車しよう。
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