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リッツカールトン沖縄 泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー
リッツカールトン沖縄のアクティビティ「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」に参加!
リッツカールトン沖縄では、ヨガプラクティスや沖縄体験など、日替わりの宿泊者向けアクティビティが用意されている。参加料金は無料のものと有料のものがあるが、今回私達は1人8,500円で参加できる「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」を体験。
このアクティビティプランには、リッツカールトン沖縄の近所にあるヘリオス酒造さんでの泡盛工場見学と、その日の夜、オールデイダイニング「グスク」でのディナー(泡盛3種付き)が含まれており、お昼に泡盛が作られている現場を見て、夜にその泡盛を実際にいただくという、観光 / 体験と食事がセットになったメモリアルなアクティビティとなっている。また、工場見学でも試飲しながら泡盛を始めとする商品を購入出来たりもする。
ということで、今回はそのリッツカールトン沖縄「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」の詳細を、実際の写真と一緒に紹介していきたいと思う。
泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー
リッツカールトン沖縄のマンスリーアクティビティの概要がわかったところで、いよいよ今回の特集記事のメインアクティビティ「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」の実際の様子を公開したいと思う。このアクティビティはお昼15時から酒蔵見学が始まり、その後ホテルに戻って、その日の夜にディナーという半日使ったアクティビティとなる。
なお、余談ではあるが、酒造見学先のヘリオス酒造さんは、独自で1日3回程度の酒造見学(無料)を行っているので、工場見学だけであれば、直接自分で予約を入れて行くこともできる。
酒蔵見学@ヘリオス酒造
まずはアクティビティ前半にあたる酒蔵見学@ヘリオス酒造から。
自分でヘリオス酒造さんへ
リッツカールトン沖縄のアクティビティー「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」当日。レンタカーやタクシーを使って、自分でヘリオス酒造さんの工場へと足を運ぶ。場所はリッツカールトン沖縄から車で5分程度(詳細は上の地図を参照)。レンタカーを使うのが一番便利ではあるが、その場合、運転手は試飲に参加することができなくなるので注意しよう。みんな飲みたい場合は、迷わずタクシーでのアクセスをおすすめしたい。
ヘリオス酒造さんの酒蔵に到着
車のナビを頼りに、ヘリオス酒造さんの酒蔵に到着。工場の敷地には駐車場スペースがあるので、そこに車を置いて、ヘリオス酒造の工場内の店舗へと入っていく
商品が並ぶ店内
お店の中の様子。ゲスト用のベンチとヘリオス酒造の商品が沢山並んだ棚が置かれた店内で、まずは受付に居るスタッフの人に予約している旨を伝える。
運転手は飲酒できない
受け付けの際、運転手の人にはこうして目印となるタグが手渡される。この酒造見学では最後に試飲しながら商品を購入したりできる時間が設けられており、その時に誤って運転手の人がお酒を飲まないようにするためのものとなる。もちろん今日の運転手は私(モリオ)。ミヅキには私の分まで頑張って色々と試飲してもらうことにしよう。
酒造見学開始
そうして時間の15:00になると、酒造見学が開始となる。まずは泡盛の起源や、どのようにこのヘリオス酒造さんで泡盛が作られているのかなどの説明を受ける。
興味深いお酒造り
この泡盛については、13世紀初頭に西アジアで発達した酒の蒸留技術が、タイを経由して琉球へ伝わったとされており、原料であるインディカ米と沖縄独自の黒麹菌を発酵させ、蒸留工程を経て泡盛原酒が作られていくのだとか。
酒造の素材も手にとって見れる楽しさ
また、泡盛と呼ぶことができるお酒には基準が設けられていて、作り方はもちろん、アルコール度数44度を超えないもの、色が基準を満たすものなど、様々な基準をクリアしなくては泡盛とは呼べないのだそうだ。まぁ、このあたりの泡盛造りについての詳細は、実際に酒蔵見学に来て知るのが楽しいと思うのでこれ以上は割愛しておくが、説明の最中には、実際に使われている黒麹や、泡盛酵母などの見本も見たりすることができて、なんだかどんどん泡盛のことが好きになっていってしまう(笑)。
ビデオを使ってのヘリオス酒造の紹介
スタッフによる説明を受けたあとは、プロジェクターを通して、ビデオでヘリオス酒造さんの紹介を見ることになる。
普通、泡盛は甕(かめ)やステンレスタンクで寝かせてお酒を作るのだが、ヘリオス酒造さんはもともと太陽醸造という名前で、さとうきびを原料としたラム酒を作っていた歴史があり、そのラム酒の製造手法を泡盛酒造に取り入れ、樽(たる)で寝かせて泡盛を製造している。もちろんヘリオス酒造さんでは甕仕込みやステンレスタンク仕込みの泡盛も作っているが、このヘリオス酒造さんの樽仕込の泡盛は「くら」という名前の商品名になっており、現在、この酒造会社の看板商品として人気の銘柄の泡盛になっている。
酒蔵へ
ビデオ鑑賞が終わると、いよいよ実際に泡盛が眠っている酒蔵へ移動となる。今写真奥に見えているのがそのヘリオス酒造さんの酒蔵。建物の壁に張り付いている黒いものは泡盛製造に欠かせない「黒麹(くろこうじ)」だ。
酒蔵入り口には甕(かめ)が並ぶ
酒蔵の入り口には、泡盛を仕込むための大小様々な甕(かめ)も置かれている。小さい甕(かめ)は、大きさ的には500mlのペットボトルぐらいの大きさなのだが、説明してくれているスタッフのおっちゃん曰く、昔は海路で泡盛を運んでいた時に海賊に出くわすこともあったそうなのだが、そんなときはこの小さな甕(かめ)に火薬を詰めて爆弾代わりに投げて武器にしたりもしていたんだとか。
さて、ここから先の酒蔵は一部を除いて撮影は一切禁止となっているため、実際に中の様子を写真でお伝えすることは出来ないが、この酒蔵の中には、樽で寝かされた泡盛がずらーーーっと並び、出荷の時を静かに待っている。そして酒蔵の中には、ブランデーのようなお酒のいい香りが立ち込めており、お酒が弱い人だと息をしてるだけでも酔ってしまいそうな、そんな濃密なお酒の空気感で満たされている。
100年古酒の前で
そんな撮影禁止の酒蔵なのだが、1箇所だけ撮影が許されているものがある。それがこれ。ヘリオス酒造さんが2000年に仕込みをはじめた「100年古酒」だ。実際にこの泡盛古酒を飲めるのは、なんと80年後の2100年。今オギャーっと生まれてきた子どもたちでも飲めるかどうか…といった未来のプレミアム泡盛古酒(クース)となる。
どうして、この100年古酒を仕込んだのかというと、昔は100年を超える年月寝かされた古酒もたくさん残っていたのだそうだが、第二次世界大戦でこの沖縄が戦場となりそれが全て消えてしまったのだとか。そして現在、これ以上悲惨な戦争が起こらず平和な時代が続くようにという願いを込めて、この100年古酒の壮大な酒造りが始まったのだ。寿命的に私達がこの古酒を飲めないのは残念だけれど、その楽しみは後の世代の子供達に託したいと思う。
お待ちかねの試飲タイム!
非常に興味深い酒蔵見学のあとは、お待ちかねの試飲&ショッピングタイムだ!私はこのあと車を運転しないといけないので飲めないのが残念だが・・・その分ミヅキに頑張って色々飲んでもらうことにしよう(羨ましい・・・)。
ちなみに、ヘリオス酒造さんでの商品購入は、商品代金が8,000円以上で送料無料で配送してくれるので非常に便利。お酒は液体なので自分で飛行機で持って帰るのは、割れるのを気にしたり、かなり面倒くさいし重量もかさばるので、ここは8,000円以上購入して、無料で自宅まで届けてもらうようにしよう。また支払いは現金のほか、クレジットカードも利用可能。
定番商品の数々
店頭には、先程酒蔵で見た樽仕込み泡盛の「蔵(くら)」、甕仕込み泡盛「主(ぬーし)」、そしてステンレスタンク仕込みの泡盛「轟(とどろき)」といったヘリオス酒造さんの看板商品の泡盛達がズラッと並んでいるが、もちろんこれらも試飲可能。
蔵(くら)は樽仕込なので洋酒のようなまろやかさがあり、甕仕込みの主(ぬーし)は土器で熟成されているためかまろやかな味わい、そしてステンレスタンクで仕込まれた轟はお酒のアルコールの存在感が際立つ直球な味わい・・と、どれもそれぞれの個性が際立つ泡盛となっている。
もろみ酢
またお酒でだけでなく、泡盛造りの工程でできるもろみを使って作られたもろみ酢や、そのもろみ酢に黒糖を加えた黒糖醪酢、そして女性を意識したコラーゲン入りのもろみ酢など、健康に良さそうなアイテムも用意されている。よし、毎日の健康を考えてこの黒糖もろみ酢、2本ぐらい買っとこう。
ハブ酒も置いてある!
お店の奥の方には、ハブが泡盛に漬けこまれたハブ酒や、ウミヘビをラム酒で漬け込んだウミヘビ酒なんかも置かれている。かなりグロい感じではあるが・・・ミヅキは勇敢にもウミヘビを漬け込んだラム酒を試飲。
ミヅキ:「あれ?これ全然臭み無いよ!むしろ美味しい!」
モリオ:「うぉ・・まじで?」
ミヅキ:「うん。これ買って帰ろう!」
モリオ:「このデカイやつ?(汗)10万超えてるやん!」
ミヅキ:「違う違うwこの小さい瓶のやつ。」
モリオ:「これも高いんちゃうん?・・あれ?500mlで1,700円ぐらいなんや!よし、買おう。」
こんな感じで、ちょっと変わったお酒も試飲して購入することができる。
高級古酒は有料試飲できる
通常のお酒類は上のように無料で試飲して購入することができるのだが、一部の高級古酒については有料試飲が可能となっている。有料と言ってもお値段は20ml(ワンショット弱)で200円〜300円。でもどれもアルコール度数40%超えているものばかりなので酔っ払ってくる(らしい / ミヅキ談)。
預かり古酒
また、このヘリオス酒造さんでは「預かり古酒」というロマンのあるサービスも行っている。これは、これから仕込んで寝かせる泡盛のラベルにお客さんがメッセージを書いてそのお酒を庫入れし、3年後、もしくは5年後に、出来上がった泡盛古酒を自宅まで届けてくれるというもの。
例えば、15歳になる子供と一緒に訪れて「成人したら一緒に飲もう!」なんてメッセージを添えて庫入れし、5年後の子供が成人になってお酒が飲めるようになった時に、この沖縄旅行の思い出の泡盛が自宅に届いて一緒に飲める・・・という感じになるわけだ。酒蔵見学の時の100年古酒といい、この預かり古酒サービスといい、ほんとヘリオスさんはお酒造りに愛があるね。
ヘリオス酒造見学終了!
こうして色々と泡盛古酒のくら、黒糖入り泡盛仕込みの梅酒、もろみ酢、ウミヘビ入りラム酒なんかを購入してヘリオス酒造見学が終了!少しほろ酔い加減のミヅキを乗せてホテルへと戻ることになる。それにしても、この工場見学を通して泡盛のこと好きになってしまったかもしれないなぁ。
泡盛3種類
今回のディナーでいただくのは以下の3つの泡盛・古酒。
お昼に見てきたヘリオス酒造さんの泡盛を、実際に夕食時にいただくというのはなんとも贅沢なディナーだ。今回、私達は、「くら」はロックで、「かねやま」と「ぬーし」は水割りでいただくことにした。
泡盛はロックで飲むとそのお酒の味がよく分かるのであるが、アルコール度数も高いためすぐに酔っ払ってしまうのが難点。気軽に無理なく楽しむなら、水割りの選択肢が一番おすすめ。ちなみに沖縄の地元の人は、泡盛は水割りで飲むのが主流なのだそうだ。
沖縄の珍味
料理の最初にでてきたのは、沖縄珍味の盛り合わせ。ジーマミー豆腐、島豆腐と海ぶどうのサラダ、沖縄もずく、豆腐よう(豆腐を発酵させたチーズのような味わいの発酵食品)、ドゥルワカシー、ゴーヤの漬物、いんげんの豚肉巻きと、沖縄らしい数々の料理が美しく並べられている。この沖縄珍味の盛り合わせは本当に美味しくて、泡盛の味にもよく合う。
刺し身の三種盛り
続いて私の前にやってきたのは刺し身の三種盛り。魚は、マグロ、アカマチ(沖縄の三大高級魚の一つ)、シマアジの3種類。私は基本的に青魚は苦手なのだが、このグスクのペアリングディナーででてきたシマアジの刺し身は臭みもなく歯ごたえもあって非常に美味しかった。きっとかなり新鮮なものを使っているのだろう。
マクブの煮物
ミヅキのお刺身料理の代わりに用意されたのは、アカマチと同じく沖縄三大高級魚の一つであるマクブの鍋もの。優しく心温まるような味付けは絶品だ。
やんばる鶏のグリル
お魚料理のあとはお肉のメインディッシュ。私のメインのお肉料理は沖縄県産のやんばる鶏肉のグリル。つけ添えの薬味には、沖縄の塩、わさび2種類。お肉にはこんなシンプルな味付けがよく合う。
ラフテー
ミヅキのメインディッシュは沖縄の定番豚肉料理「ラフテー」(豚の角煮)。沖縄の豚は非常に美味しい。そしてこのラフテーはしっかりと煮付けられていて、口に入れるととろけるような柔らかさが本当に美味い。
ジューシーとあおさの味噌汁
メインのあとには、沖縄の炊き込みご飯「ジューシー」とアオサが入ったお味噌汁。ジューシーの上にはイクラも乗っていて彩りも美しい。このアオサが入ったお味噌汁って美味しいんだよなぁ。
紅芋のプリン
そしてお腹いっぱいになったあとの食後のデザートには「紅芋のプリン」が用意されていて、またコーヒーか紅茶の飲み物もいただけた。(ミヅキがヘリオス酒造さんでの試飲会で古酒を色々頂いた後そのままこのディナーで古酒をいただき、ディナーに付いている古酒の3杯目を断ったので、もしかしたらさんぴん茶をコーヒーに変更してくれたのかもしれない。スタッフさんが確かそのようなことを言ってくれていたような)
この紅芋プリンは、お芋ならではのモサモサ感も食感に残っていて、お芋好きのミヅキも大満足。
こうして、泡盛酒造見学から始まり、泡盛3種類にこれだけの沖縄づくしのコースメニューで「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」は締めくくられた。沖縄を思う存分堪能できる贅沢なディナーで大満足。うぅ・・・それにしても酔っ払ってしまったなぁ。
リッツカールトン沖縄の「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」
リッツカールトン沖縄のスペシャルアクティビティ「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」は、泡盛が製造されている酒蔵を訪ね、ホテルに戻ってからは最高の沖縄料理とともに、その目で見てきた泡盛をいただくという、とても贅沢なアクティビティ内容だった。
1人8,500円の費用は掛かるけれど、リッツカールトン沖縄でコースディナーを食べようと思うと、飲み物抜きでもこのぐらいのお値段がかかってくるので、この観光とディナーと泡盛3種がセットになった「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」は、コスト面でも非常にお得で、さらに沖縄旅行の楽しい思い出にもなる、ほんとにオススメのアクティビティだと思う。
また、私達は今回のヘリオス酒造さんの酒蔵見学と、リッツカールトン沖縄・グスクでのディナーを通して、毎日の晩酌にビールをやめて泡盛古酒にしてしまうほど、この沖縄の泡盛に惚れ込んでしまった。沖縄の歴史とその中で培われてきた泡盛という地酒。
このリッツカールトン沖縄の「泡盛酒造見学と泡盛ペアリングディナー」は、機会があればぜひ参加してほしい。でも、泡盛キツイの3杯も飲むと酔っ払ってしまうので、お酒が弱い人は注意してね♪ ではでは。
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