[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記54] 5日目・赤の宮殿、白の宮殿、中身が入れ替わった?母

歴史ある石塔

ジェノバの街中に佇んでいるとても古い歴史のある石塔。ヨーロッパの街並みは、こういった古い歴史が刻まれているものが多く、それがまた重厚な雰囲気を醸し出している。

サポーター大行進で大騒ぎ

バスを降りて少し歩き始めた時、突然、向こう側から何やら怪しい集団がこっちに向かってやってきた。大きな声で叫んだり、ピューピュー口笛を吹いたりしながら何かの歌を合唱している。（え？何？デモ？なんか怖い。）そう思った瞬間、父がサッと母の横に来た。（おぉ？父さん、母さんのこと、ちゃんと気にかけてるんやな。）とちょっと安心。実はそれまで、両親が二人仲良く連れ添って歩くシーンは全く見ることが無く、他の家のご夫婦の仲がよさそうな雰囲気を見ながら（なんで、うちの両親は二人仲良く歩かないんだろう？何で父さんは一人でスタスタ歩いて行ってしまうんだろう…。）と両親の距離感にちょっと寂しく思っていたんだけど、この突然現れた大騒ぎする集団のお陰で、父は一応母のことをちゃんと気にかけているんだという事が判明。それならそうと、普段からもっと母に　優しくすればいいのに…。

添乗員さん曰く、この集団はサッカーチームのサポーターで、昨日の試合でチームが勝ったからサポーターのみんなで騒ぎながら大行進しているらしい。結構、素行が悪かったりするので注意が必要らしい。奇声を上げたりしながら大騒ぎしていたので、私もちょっと身構えた。

タブレットで写真を撮りまくる母

集団が去った後は、またいつものようにさっさと先に歩いて行ってしまう父。母は、父が先さき歩いて行ってしまうのは慣れっこらしく、気にすることなく周りの風景の写真を撮りまくる。今回の旅行に来るまで、自分で写真を撮るという事をしたことがなかった母が、今では嬉々としてあちこちを撮影しまくっている。たまに変なところを押してしまって画面が動かなくなったり、カメラの画面がよくわからない画面になってしまったときはモリオの出番だ。「アンドロイドは使ったことが無いからよくわからないんですよねー」と言いながら、あちこち触ってなんとかカメラの画面に戻してくれる。

赤の宮殿

世界遺産となっているガリバルディ通りにある、赤い色が目立つ「Palazzo Rosso（赤の宮殿）」。この通りは16世紀から17世紀にかけて整備された「レ・ストラーデ・ヌオーベ」（新しい街路群）があり、当時の富裕貴族が建てたパラッツィ・デイ・ロッリの邸宅群と呼ばれる多くの宮殿が立ち並ぶ。1階の窓にはどの邸宅もとても頑丈な鉄格子が取り付けられている。

ちょっと自由時間

この世界遺産の街並みの中で自由時間。両親のお土産が買える場所があるかとちょっと探してみる。美術館になっているところもあって、工芸品みたいなものはあったけど、両親が探している名前と写真入りのお菓子は無し。やっぱり無いよねぇ～。

ストリートミュージシャン

観光客がたくさん訪れる場所だからか？ギターを引きながら歌を歌っているミュージシャンの女性。手持ちの小銭のユーロを渡して歌を歌ってもらう。去年マルタ島の観光中、ストリートパフォーマーの人が居た時に大きな札しか持ち合わせて無くて写真をとれなかったので、それからはできるだけ小さめのキャッシュも持つように心がけている。

乗ったように見えるかのぉ？

左上…お？なんか面白そうな乗り物がある！

右上…おい！かぁちゃん！これの後ろに立って写真じゃ！

左下…ミヅキ！早く写真とってくれー！

右下…どうじゃ？乗ったように見えるかのぉ？

ミヅキ「見えるわけないやん！」

母「ねー！！」

お土産がー！お土産が―！と言いながらも、結構楽しんでいる両親。

私が手を引かれてるん？

旅行5日目にもなると、海外旅行疲れが出てきてグッタリとしてくるのかと思いきや、日に日に元気になっていく母。歩き疲れて足取りが重くなってきた私とは対照的に、私の手をグイグイ引っ張りながら先に進む。あれ？私が手を引いてもらってる？母のこの体力は一体どこから湧いてくるんやろう？日本の自宅にいる母とは全くの別人だ。母の中身、誰かと入れ替わったんじゃないやろか？（汗）