旅行記 - 1月6日

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー

目次

  1. 5分で着替えてダッシュ!
  2. コルセットを外した母
  3. 日本語メニューはコピーした紙?
  4. 父、キレる!
  5. 父と同じくらいの歳のおじさんが助け舟
  6. ポタージュスープ
  7. モッツァレラチーズのサラダ
  8. みんな笑顔が戻ってきた
  9. カットフルーツ
  10. チョコレートムースのケーキ
  11. カシスのシャーベット

5分で着替えてダッシュ!

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー

両親の部屋から小走りで自分の部屋に戻った私たち。スーツケースからディナー用の服を引っ張り出して大急ぎで着替え。とにかく時間が無いから何をどう着るとか考える余裕がない!私は手っ取り早くすぐに着られるロングのドレスを頭からかぶり、首にネックレスをひっかける。髪の毛はセットする時間もないからそのまま。モリオもシャツを羽織ってズボン履いて蝶ネクタイ持ってオシマイ。

モリオ:「もう、時間やぞ!何でこんなに時間が無いんや!」
ミヅキ:「父さんたちのところに寄る時間があるからじゃない?父さんたちの部屋、遠すぎるんよ!」
モリオ:「それだけじゃないやろ。たぶん、ファーストシーティングやから時間が無いんやわ。」
ミヅキ:「そうか!去年はセカンドシーティングだったから21時頃からのスタートでゆっくり時間があったんよね。」
モリオ:「こんなバタバタ嫌やわ。今回は父ちゃんらが一緒やからファーストシーティングやけど、今度からは絶対ファーストシーティングは嫌やからな!」
ミヅキ:「わかってるよ!私だってファーストシーティングは嫌やわ!でも今回は仕方ないやん!」
モリオ:「仕方ないのはわかってるわ!グチ言うてるだけや!」

時間を決められてバタバタするのが嫌いなモリオは相当イライラしている。私だってこんなバタバタするのは大嫌い。でも、今回は両親のための旅行なんだからガマン、ガマン。

ミヅキ:「まぁ、次のカーニバルクルーズは絶対にセカンドシーティングにしようね!」
モリオ:「そうやな、まぁ今回は父ちゃんたちのための旅行やからな。オレらが楽しむのは次のロサンゼルスの旅行までガマンやな。」
ミヅキ:「うんうん。ロスのチケット、買っといてホンマ良かったわ(笑)」

ヨシ!今回の旅行は両親のためにしっかり動いて、自分たちの楽しみは3月までお預けだ。

『時間が無い』と文句を言いながらもたった5分で支度をした私たちは靴を手に持って裸足で走る。目指すは両親の部屋だ!


コルセットを外した母

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー

両親の部屋に裸足でダッシュして、そこからは母の手を引いてメインレストランの「Villa Verde(ヴィラ ヴェルデ)」に向かう。

母:「どう?これで大丈夫?」
ミヅキ:「うん!すごい!バッチリよ♪すごいオシャレやん!」
母:「実はね、母さん、今、コルセット外してるんよ!」
ミヅキ:「えぇ?コルセット外して歩けるの?」
母:「うううん、ホントは無理なんやけど、骨盤ベルト2重にしてコルセットの代わりにしてるんよ。」
ミヅキ:「エエ?そんなんで大丈夫なん?」
母:「うーん、大丈夫かはわからんけど、ディナーの間だけやし、ずっと座ってるから大丈夫やと思うんよ。だって、母さんこの服着たかったんやけど、コルセットしてたら着れんのやもん。」

クルーズ船のディナータイムを心待ちにしていた母の意気込みはスゴイ。空港の保安検査で怪しい小部屋に連行されても外さなかったコルセットをディナータイムのオシャレのために外すのだ!よくわからんけど、とにかくスゴイ意気込みだけは伝わってくる。とりあえず、しっかりと腕を支えながらゆっくり歩いてなんとかレストランまで辿り着いた。

添乗員さん:「クルーズカードに座席が書いてあります。ご家族は同じテーブルになっていますか?」
モリオ:「あ!バラバラになってますね。両親と私たちのテーブルが別になってます。」
添乗員さん:「わかりました。それでは、他の方にお願いして席を変更していただきますのでちょっと待ってくださいね。」

添乗員さんが声かけをしてくれて、他の方が席を交代してくれる。ありがとうございます。


日本語メニューはコピーした紙?

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー

席につくと、ウェイターさんがメニューを持ってきてくれた。

モリオ:「あれ?メニューってこんなペラペラの紙やったっけ?」
ミヅキ:「うううん、ちゃんとしたパンフレットって言うか本みたいになっとったよ?」
モリオ:「そうやんなぁ。もしかしてスプレンディダは日本語メニューはコピーした紙なんやろうか?」

去年、プレチオーサのセカンドシーティングの時は日本語メニューもきちんとレストランのメニューのように固さのあるものだったんだけど、今回はそのメニューをコピーしたようなペラペラの紙だった。ちょっと残念。

[初めての冬の地中海クルーズ旅行記45] レストランでコースディナー 旅行記 [初めての冬の地中海クルーズ旅行記45] レストランでコースディナー メインレストランでは毎晩コース料理のディナーを食べられる。このコースディナーの代金もクルーズ代に入っている。はじめてなので、メニューを撮ってみた。MSCクルーズではこんな感じで日本人には日本語のメニューを出してくれる。英語が読めなくても大丈夫。

父、キレる!

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー

同じテーブルには私たち4人と、兵庫県にお住いの50代のご夫婦、うちの両親と同じくらいの年齢のご夫婦の合計8人が座ることになった。それぞれ飲み物を頼み自己紹介なんかをしているとパンが運ばれてきた。好きなパンを選んでお皿に置き、バターを塗って食べようとふと父の方を見たら…メイン料理用の長いナイフでバターを塗っている。

ミヅキ:「あ!父さん、それ、お肉とかメインの料理を食べるときのナイフよ。バターはこの小さいやつで塗ったらいいよ。」
父:「ん?ワシのとこにはそんなもん無いぞ?」

どうやら父の席にバターナイフを置き忘れており、バターナイフが無いようだ。

モリオ:「え?無いですか?そしたら、ボクの使ってください。どうぞ。」
父:「ええ。いらん。ワシはこの長いやつでエエんじゃ!それはモリオが使え!」
モリオ:「いや、ボク、お昼食べ過ぎて今はまだお腹減って無いからパンも取ってないんですよ。だからこのバターナイフ使わないんで大丈夫なんです。どうぞ、お父さん使ってください。」
ミヅキ:「父さん、モリオが使わんからどうぞって言ってるんやから、モリオの使ったらいいやん。」
母:「お父さん、モリオ君がせっかくかしてくれるって言ってるんやから、そんな大きいナイフで塗らんと、小さいバターナイフで塗ったら?」
父:「やかましい!!!!(うるさい!!!!)うるさいんじゃーーー!!!ワシのとこにバターのナイフが無いんが悪いんじゃ!お前らギャーギャー言うな!ワシのとこに無いやろうが!置き忘れとるんがいかんのじゃー!」

ゲ!ヤバい!ピンチ!!!こんなゴージャスなディナーの席でキレるとかヤメテ~。なんとか止めないと。

ミヅキ:「お父さん、誰もお父さんが悪いとか言ってないんよ。ただ、バターナイフの方が短くて塗りやすいけん(塗りやすいから)モリオが自分のをかしてくれるって言っとるだけやん。」
父:「ギャカましぃーーー!(ええーい、だまれー!)ワシはこれでエエんじゃー!」
母:「ミヅキちゃん、もういいよ。お父さんはこうやって言い出したら、もう何言っても聞かんけん。。。モリオ君、ごめんね。」
モリオ:「。。。いえ、大丈夫です。。。」

。。。。。シーーーーーーン。。。。。

あ~あ、サイアク。。。せっかくのディナーが、、、。テーブルに座ってるみんなが気まずい雰囲気。


父と同じくらいの歳のおじさんが助け舟

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー
おじさん:「まぁまぁ、お父さんもみんなに言われたら引っ込みがつかないからね。」
父:「ワシのところにバターのナイフが無いですけんねぇ、ほら。レストランが間違えてるでしょ?ワシは間違えてないんですよ。」
おじさん:「うんうん。別にどうでもいいんですよ。若い人も親切心でお父さんに使ってくれって言っただけですから。まぁ、お父さん、もう何でもいいじゃないですか、さぁ、乾杯しましょう♪」
父:「え?そうですか?それじゃぁまぁ(苦笑)」

同じくらいの年齢の人に「間違ってるとか間違ってないとかどうでもいい」と言われて「確かにそうかも」と思ったのかどうかはわからないが、父は機嫌を直して食事を始める。

モリオはなんとか場の雰囲気を良くしようと「すみません、お騒がせして。」とテーブルのみんなに謝りつつ、50代のご夫婦に話を振ってご夫婦おすすめのミャンマー旅行の話に花を咲かせ始めた。一瞬凍りついたテーブルに笑顔が戻ってきた。モリオ、グッジョブ。

モリオと父は同じ性格をしている。父がキレたという事はモリオもキレる寸前。一発触発の状態という事だ。しょーもないことでキレる父にモリオの怒りが爆発したらどうしよう…とハラハラしたけど、モリオは「今回は引率者」という立場をわきまえていたからか?なんとか感情より理性が勝った模様。これは相当我慢してるやろな。後でた~っぷりグチ聞かされそう(苦笑)。

はぁぁ、、、。しかし、バターナイフごときでこんな大騒ぎになるとは…。うちの父、かなりワンマンでこんなこと日常茶飯事だから、旅行中に何度かはキレることもあるだろうと心構えはしてたけど、まさかクルーズ船のディナーの席でキレるとは、、、恐るべし(汗)。


ポタージュスープ

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モッツァレラチーズのサラダ

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みんな笑顔が戻ってきた

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー

メインが運ばれてくる頃には気まずい雰囲気もすっかり無くなり、みんな料理の写真を撮ったり談笑しながら楽しく食事。でも、この事件があったせいで、結局ディナーのときの服の写真を撮るのを忘れてしまった。母は黒のパンツスーツに前面がレース使いの白いベストを着用。私は去年のクルーズのガラディナーの時に来ていたロングドレスのウエスト部分をベルトでたくし上げて、ミディアム寸のツーピース風にして着用している。


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[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー

カットフルーツ

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チョコレートムースのケーキ

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー

カシスのシャーベット

[初海外の両親を連れて冬の地中海クルーズ旅行記39] 3日目・父キレる!ヤバい!ピンチのディナー