[LAからメキシコクルーズ＆ディズニーランド旅行記48] ワイナリー「SANTO TOMAS」

エンセナダの街並み

エンセナダの街並みをワイナリーに向けて進んでゆく。今回訪れるワイナリーは「Santo Tomas」というワインブランド。メキシコワインというのは日本ではあまり馴染みがなく、売っているところも殆ど無い。メキシコワインというのは一体どんな味なのか？かなり興味津々だ。

ワイナリーに到着

程なくして私達のバスは目的地に到着。ワイナリーにはサンドイッチなどを提供しているレストランも併設しており、個人でここを訪れた際にはお腹が減っていても安心だ。今回はツアーのためレストランは利用していない。

価格にビックリ！

さてワイナリーに入ると、ワインを販売しているカウンターとその後ろにはワインの販売価格の表示がある。価格表示をしているということは、高いか安いかは別として、良心的なお店であるという証だ。しかし、値段を見てビックリ。。。。＄442とか＄771とか書いてあるじゃないか。。。え？ワイン一本5万円？7万円？は？ミヅキも価格にビビっている。これは記念に買って帰ったり出来ないやん。。。一瞬そう思ったが、実はこれ「メキシコペソ」の単位。つまり＄1＝6円ぐらいの計算になるので、＄400なら2400円ぐらい。＄700なら4200円ぐらいの計算になる、、、って＄700超えてたら5000円以上ってことでやっぱり高いｗ

試飲会の始まり

そして私たちは奥のワインバースペースへ。壁にはこのSANTO TOMASのブドウ農場の写真が飾られている。手前にグラスが5つ用意されているということは、私達4人と、添乗員のイルマさんも試飲するようだｗ スタッフ側の人も一緒に楽しむスタイルというのは、日本だと「自分たちがお金貰ってるのになんでガイドがお客と一緒に楽しんでるんや！」とかクレームが飛んできそうなものだｗ ただこういうゆるい感じで、みんないっしょに楽しもう！という姿勢は、私達的にはむしろ大歓迎。楽しくなりそうで嬉しいシチュエーションだ。

SANTO TOMASの紹介から

まずはワイナリーの渋いお兄ちゃんがワイナリーの紹介を始める。詳細まではうまく聞き取れなかったが、たしかブドウはアメリカ・カルフォルニア産のものとメキシコで取れたものをミックスしてるとか、、、言ってたような？ またワインの飲み方も教えてくれる。まずワインが注がれたら、体温が伝わらないようにグラスの底を持って、中のワインをグラスで転がし香りを広げる。続いてグラスに鼻を近づけ香りを楽しむ。そして口に少量含み、前歯の歯茎ぐらいのところにワインを集め擦りこむように口の中を動かして味わいを広げ、最後に飲む。普段こんな小洒落た飲み方なんてしないもんだから、ちょっと恥ずかしいが、ここは思い切ってやってみよう。

まずは白ワインから

最初に出てきたワインがこちらの白ワイン。試飲というからほんのちょっとだけしかグラスには注がないのかと思いきや、真新しいボトルを開け、更にみんなのグラスに量をしっかり入れてくる。こんなに飲んでいいの？

早速、さっき教わった方法でワインを飲んでみる。するとワイナリーのお兄ちゃんが、すかさず「中に入っている香りの素材が何なのか分かる？」と聞いてくる。確かにブドウ以外の味がしないでもないが、、、すると、ベンガルオッチャンが「マンゴー？」と答える。「正解」とお兄ちゃんの返事。うぉ、オッチャン、ワインの味分かるんやね！冗談ばっかり言って笑っているオッチャンがいきなり紳士に見えた瞬間だ。

肩の力を抜いて。。。

私がワインを飲んでいるところをミヅキが撮っていたのだが、やはり慣れていないので肩に力が入ってぎこちないｗ もっとクールにワインが飲めるように、日本に帰ったら練習しなきゃ（汗）。さて、ゲストのグラスが開くと、すかさずバーテンお兄ちゃんは、またワインを注ぐ。惜しみもなく試飲させてくれるなんて、ほんとにこれ一人30ドルぐらいの安いツアーなのか？ さっきのマルガリータに、このワインも加わり、みんな酔っ払ってきているのか、自然とみんなの笑い声がワイナリーを包む。

飲んだことのない甘さの白ワイン

さて次に出てきたのが、この細長いワイン「San Ciela」。これは食前酒によく合うワインらしい。早速飲んでみる。すると、口の中で今まで飲んだことのない甘い白ワインの味が広がる。私（モリオ）はあまり白ワイン好きじゃないし、甘いワインも好きではないはずなんだけど、、、このワインは、なんだろう、、非常に美味しい。思わずおかわりしてしまった。これもブドウの他に色んなフレーバーが入っていて、たしかパインとかも入ってるって言ってたような、、、もうこの辺りから軽く酔っ払いモードになっていて、正確に覚えていない。でも、このワインは日本にあったら迷わず買うワインだ。お兄ちゃんに日本には輸出してないのか聞いてみたところ、「NO」の返事。メキシコ国内はもちろん、アメリカ、あとはヨーロッパの方には輸出しているが日本には送っていないらしい。つまりこのワインは、私たちはここでしか手にはいらないわけだ。

チーズとパンとオリーブオイル

またこのワイナリーはオリーブオイルも生産しており、続いて出てきたのは、そのオリーブオイルの味を楽しむための、パンとチーズ、そしてSANTO TOMASのオリーブオイルがサーブされた。このオリーブオイルがまた美味しい。私が試したことのあるエキストラバージンオリーブオイルは、どれもオリーブの青さというか、独特の風味が立っていてあまり好きじゃなかったんだが、このオリーブオイルはそのオリーブの風味がうまくオイルの中に溶け込んでいてまろやかになっている感じ。ペニーオバちゃんはこのオリーブを付けたパンを「美味しい美味しい」と言いながらバクバク食べていた。ほんと、美味い。

赤ワインの登場

オリーブオイルの後に出てきたのがこの赤ワイン。これはトマトベースの料理やメキシコのスパイシーな料理によく合う赤ワインだとか。飲み心地は程よくドライで本当に食事と一緒に飲むと美味しそうなワインだ。

ペニーオバちゃんのお気に入り

ペニーオバちゃんはあまりお酒を飲まないのかと思っていたのだが、気が付くと、この赤ワインのボトルを持って試飲しながら熱心にワインの説明を聞いている。どうやらオバちゃんはこのワインに心を奪われたようだ。

個性的な赤ワイン

試飲会は続く。次にお兄ちゃんがニヤニヤしながら出してきたワインもかなり変わり種の赤ワイン。何でもチョコレートによく合うワインなのだとか。その赤ワインのボトルは、お兄ちゃんの華麗な手さばきによっていとも簡単にコルクが抜き取られ、私達のワイングラスに注がれる。ミヅキは「えー！まだ出てくるん？もう、酔っぱらったわ～～♪」と言いながら喜んでグラスを差し出している。

飲んだことのない赤ワイン

この「SOLERA TINTO」とネーミングされた赤ワインを飲んでみてビックリ。非常にコクのある濃密な甘さのある味わいが口の中に広がる。。。これは一体。。。本当に赤ワインなのか？と思うような味。なんとこの赤ワインのアロマに使われているのは、シナモン、そしてバナナ。ワインにバナナだと?ｗそんな組み合わせで、こんな面白い味が出せるのか。ワインってすごく奥深い。

チョコレートも配られる

チョコレートによく合うワイン、ということでちゃんとチョコレートも配ってくれる。このチョコレートを口に入れて、一緒にSOLERA TINTOのワインを飲む。。。。酔っ払っているからヤバいぐらい美味しいと感じるのか、それとも本当に美味しいのかは分からないが、とにかくヤバいぐらい美味しい。ほんとにチョコレートによく合う。写真は酔っ払っているせいかブレてるが。。。この赤ワインは、ワインというよりはリキュール酒に近い味わいだが、飲んだ後のスッキリ感はやっぱりワイン。いやぁ、メキシコのワインってめっちゃ興味深い。

バーのような雰囲気に

みんなでワインを楽しんで、喋って笑って、、、いつの間にかこのバーカウンタースペースは、本当のバーのような雰囲気になっている。オッチャンもイルマさんに色々と聞いてたり、ペニーオバちゃんもワイン飲みながらオリーブオイルのパンを摘んだり、ミヅキも「うわーなにこれ美味しい」とか言いながら、さっきのチョコレートとワインをおかわりしてるしｗ

お兄ちゃんありがとうございました！

そうして40分～50分ぐらいに及ぶワイナリーでのテイスティングタイムが終わる。このワイナリーのお兄ちゃんも進行がとても上手いし、どんどんワイン提供してくれるし、ほんと楽しい時間をありがとうございました！

もちろん買って帰る

そしてもちろん帰り際にはショッピングカウンターで、さっき飲んだワインを買って帰る。あんな美味しいワインで、しかも日本で買えないのなら、買って帰るしか無い。買わなかったら後悔するレベルだ。ということで私たちは甘い白ワイン「San Ciela」と、チョコレートによく合う「SOLERA TINTO」、そしてここのワインによく合うチョコレートを購入。全部で427.04ペソ、大体2600円ぐらい。安い！白ワインが1000円弱で、赤ワインが1300円ぐらい、チョコが300円ぐらいだったと思う。後ろに書かれている高めのワインじゃなく、ハウスワインぐらいのお買い得なものを紹介してくれていたとは良心的だ。うーん、もう1本ずつ買って帰っときゃよかったかなぁ。。あ、でもトランクに入りきらないかｗ

外のオープンカフェ

外に設置されているオープンスペースでは、地元の人らしき人たちもワインを楽しんでいた。手を振るとグーサインで返事をくれた。ボトルキープして飲みに来ているのか？それとも昼間から1人1本飲み切るのか？彼らのテーブルにはボトルが2本、それぞれの手元に置かれていた。

いよいよショッピングタイムへ

さて、ここでのワイナリー試飲会の後は、いよいよエンセナダの町でのフリータイムのショッピングだ。すでにワインとか、銀のペンダントとか色々買っちゃってるけど、まだまだ買うよ！ちゅうか、メキシコの寄港地は全然期待して無かったんだけど、こんなに楽しくて買い物しちゃうとは。驚きだ。