旅行記 - 1月2日

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編11] 怪しいツアー看板と「HAMADA」さん?

目次

  1. ツアー看板のようだ
  2. うちは安いよ!
  3. 聞きこみ調査

ツアー看板のようだ

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編11] 怪しいツアー看板と「HAMADA」さん?

さて、ビーチに刺さっていた立て看板の場所まで行ってみる。リゾート前のビーチ入り口から200mも無いぐらい近い場所ではあるが、ここはもうすでにリゾートの敷地では無いようで、地面にはゴミが散らかっていてなかなか荒れた雰囲気になっている。そして看板には「Cheaper Cheaper Tour & Safari」の文字。見るからに怪しいネーミングだ。さらに看板にはツアー料金は一切書かれておらず、「詳細は電話してね」とスタッフの名前と携帯電話番号が書かれている。それにしても、、、この名前の所に、アリババとかアリマテオ(?)とかは分かるんだが、一番上の名前の「HAMADA」、、、これ、日本人っぽい名前なんだけど、、w なんなんだこれはwそうして看板を見ている私を見つけたのだろう、奥から若い黒人男性とヒジャブを被った黒人女性が、私に「ハロー!」と言いながら寄ってくる。。。やめてーw来ないでw


うちは安いよ!

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編11] 怪しいツアー看板と「HAMADA」さん?
黒人女性:「はい、あなた。ニーハオ!中国人?韓国人?」
モリオ:「いや、日本人だ。」
黒人男性:「やあ、こんにちは。ブルーラグーンにサファリ、ドルフィンと一緒に泳ぐシュノーケル、行ってみたくない?うちはホテルのツアーよりもかなり安いよ?」
モリオ:「でも、値段書いてないよ?」
黒人女性:「うちは安いよ。◎△■$$%&・・・」

このまま二人がかりで押し売りされるのは分が悪い。とっさに私は切り返す。

モリオ:「いや、さっき日本の名前が出てこなかったから、ノーノーノー。」

そう言うと、ハァと溜息をついて、女性は奥へと帰っていく。作戦成功だ。だが、男性はまだしつこく食いついてくる。

黒人男性:「彼女はうちの妹だ。そして私はアリだ。よろしく。」

笑顔で手を指し出すアリ。しかし、彼の作り笑いの前歯は抜けていて、見るからに胡散臭いオーラが漂ってしまっている。。。

モリオ:「はじめまして。私はマリオだ。」
黒人男性:「誰と来てるの?」
モリオ:「妻と一緒だよ。」

私も作り笑いで握手を返す。そこからはツアー料金の説明などが始まる。シュノーケルやってストーンタウン行って、ジョザニフォレスト行って帰ってくるツアーが二人で110ドルだとか、そんな話が次から次へと出てくる。

モリオ:「そうか。ありがとう。でも、妻に聞いてみないと分からない。」
黒人男性:「いやぁ、ツアー行こう♪ 絶対楽しいよ!」
モリオ:「うちの妻は怖いんだ。妻は強い。分かるだろ?」
黒人男性:「ああ、よく分かるw」
モリオ:「だから、もしツアー申し込むときはまたこっちに来るよ。」
黒人男性:「分かった。もし私がいなくても、私のボスがいつもあそこに居るから、声を掛けて♪ いつまで居るの?」
モリオ:「4日だよ。」
黒人男性:「じゃあ絶対待ってるよ!」
モリオ:「いや、それは分からないw」

そうしてこのちょっと強引なエクスカーションの売り込みをうまくすり抜け、私は怖い妻、ミヅキの待つバンガローまで戻る。

モリオ:「なんかさ、さっき向こう側のビーチ歩いてたら、現地の人にツアー売り込まれたんだけどw」
ミヅキ:「え?w それで?」
モリオ:「とにかく胡散臭いねんw 歯も抜けててちょっと怖い感じで、笑ってるんだけど、むちゃ怪しいねん。まぁ、値段は二人で1日ツアー110ドルで行くとか言うてたけど。ホテルは一人80ドルだっけ?」
ミヅキ:「うんうん、ホテルよりもかなり安いね。行ってみる?」
モリオ:「いやぁ、、、危ないかもしれんやん?w ちょっとどんなもんなんか、、、レセプションの人に聞いてみようかなぁ。。。ま、ホテルも自分ところでツアー売ってるから、ホントの事言ってくれるかどうか分からんけどね。。。」
ミヅキ:「分かった。」

聞きこみ調査

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編11] 怪しいツアー看板と「HAMADA」さん?

そうして私はホテルのレセプションまでやって来て、ビーチの奥にあるエクスカーションの売り込みのことを聞いてみることにした。

モリオ:「あの、ビーチの奥にある、チーパーチーパーツアーって、、あれ何ですか?」
スタッフ:「ああ、あれですかw」
モリオ:「あれって安全ですか?」
スタッフ:「うーん、、、彼らはビーチボーイですからねぇ、、。」

ビーチボーイとは、こういう観光地のビーチに出没してはそこで観光客、特に女性をターゲットに浮世を流している人たちのこと。このザンジバル島での一番人気のビーチは「Nungwi - ヌングイ」という北のビーチなのだが、そこには大量のビーチボーイ達がいて、まったり海でバカンスするような場所じゃないと聞いたのでこのジャンビアニのビーチにしたわけであるが、、、まぁ、観光客が居る場所には多少なりとも居るよね。。。

スタッフ:「もちろん、決めるのはあなたですが、、、前に、ゲストがそこでツアーを申し込んで、当日彼らがやって来なかったりもしたりとトラブルもあったようですので、、、私はオススメしません。」
モリオ:「そうですか。ありがとうございます。」

なるほど、、、やはり安いからといっても、ツアーにどうしても行きたい場合は、やはりこのリゾートで頼むのが安全安心で一番だということか。やっぱりやめておこう。