旅行記 - 1月4日

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編30] なかなか抜けないウニの棘。。。このまま刺さったままだとどうなるんだろう?(汗)

目次

  1. 痛いよぅ。。。
  2. ウニの棘
  3. パパイヤの実
  4. いっぱいスタッフが集まってきた
  5. ウニの棘、抜ける
  6. 棘抜きの道具
  7. もうシュノーケルやらない

痛いよぅ。。。

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編30] なかなか抜けないウニの棘。。。このまま刺さったままだとどうなるんだろう?(汗)

ウニの棘が突き刺さった足を引きずりながら、何とかリゾートの部屋まで返ってきた私。ベッドで寝ていたミヅキを窓越しに起こして、今起こったウニ棘アクシデントを報告する。そして、その棘を抜き出すために、なんでも良いからコインか針を持ってきて欲しいと伝える。ミヅキも慌てて荷物の中から、いざというときのために入れておいた縫い針と、セントのコインを持ってきてくれる。私は水着が濡れてしまっているのでベランダに腰をおろし、コインの端で押したり、針で入り口を割いたりするが、、、それでも奥に入ってしまったウニの棘は、一向に出てくる気配がない。。。

モリオ:「やばいな、、、出てこない。これほっといたら毒が回ってヤバいことになったりしないよな?」
ミヅキ:「、、、ウニって毒あるのかな?」
モリオ:「うーん、ちょっと調べてみるか。」

私が持ってきているWiFiは圏外になって全然役にたたないのだが、かろうじてここのリゾートが提供しているWiFiがネットに細々とつながっているため、そのか細い回線で根気よくウニの棘の毒について調べてみる。しかし、Googleさんに繋がったまでは良かったのだが、そこから先は回線が遅すぎて検索結果まで出てこない。。。。困ったぞ。。。そんなバタバタ慌てている私達の姿を見つけたリゾートのスタッフの一人が、私たちに駆け寄ってきた。

スタッフ:「どうしたんだ?」

ウニの棘

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編30] なかなか抜けないウニの棘。。。このまま刺さったままだとどうなるんだろう?(汗)

駆け寄ってきたスタッフに、私は今までの経緯を説明してゆく。するとそのスタッフは「少し待ってて」と言い残し、どこかへと消えていってしまった。もしかして、何か秘策があるのだろうか。藁にもすがるような気持ちで彼の帰りを待つ私達。5分ぐらい経っただろうか。不安そうに待っている私達の元へ、スタッフの彼が1つの植物の実を持ってきた。


パパイヤの実

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編30] なかなか抜けないウニの棘。。。このまま刺さったままだとどうなるんだろう?(汗)

彼が持ってきてくれたのはパパイヤの小さな実。彼はその実を針で傷を付けると、そこからは乳白色の液体が滴り落ちてくる。それを私の足のウニの棘が刺さった部分に塗りつける。どうやらこのパパイヤの実の液が潤滑油となって、この棘を抜きやすくしてくれる効果があるようなのだ。そこから、そのパパイヤの液を塗った後、コインや針を使って再び棘を抜こうと試みてくれるスタッフ。しかし、このウニの棘はかなり深いところまで潜ってしまっており、全然私の足裏から出ていこうとはしてくれない。

この施術の間に気になっていたウニの棘の毒についても聞いてみることにした。すると彼は「毒は無いから大丈夫」との返事を返してくれる。後で調べたが、毒のあるウニは、ガンガゼとか呼ばれる細い棘を持った種類のウニのようで(刺されると激痛が走るらしい)、日本人が一般的に食べているタイプのウニには毒は無いとのこと。このジャンビアニの海に転がっているウニは、普通のウニなので、毒の心配はしなくてもいいようだ。いやいや、でもこの刺さったのはなんとかせねば。。。


いっぱいスタッフが集まってきた

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編30] なかなか抜けないウニの棘。。。このまま刺さったままだとどうなるんだろう?(汗)

そんな私達の姿を見て、どんどん私達の部屋のベランダにはスタッフが集まってくる。そしてここの医療系のケアをやっているドクターと呼ばれる水色のポロシャツの彼(写真左下)もやってくる。彼曰く、このウニの棘に刺されるのは、このリゾートではたまにあることのようで、彼自信も何度も足に突き刺さっていると教えてくれた。そうして彼は私達が持ってきていた縫い針を手に取ると、私の足裏をグリグリやり始める。これで棘が抜けるかもしれない。。。そう思っていたが、10分以上経っても棘は全然抜けない。ドクターでもこの針で棘を抜くのは難しいのか。

そうしてスタッフの皆が私の足裏の棘と格闘してくれている所に、一人の男性が駆け寄ってきた。ドクター曰く「彼はこのとげ抜きのプロだ」そうだ。彼の手には鋭利なナイフ。え!?まさかそんなナイフで足裏を切り裂いちゃうの?(汗)


ウニの棘、抜ける

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編30] なかなか抜けないウニの棘。。。このまま刺さったままだとどうなるんだろう?(汗)

その棘抜きのプロは、そのナイフで私の足裏を切り裂く、、、のではなく、持ってきた木の枝を器用に串のように成形し、その串を私の棘部分に押し当ててグリっとやる。一瞬激痛が走ったかと思うと、彼は「OK」と一言。そう、さっきまで全然抜けなかった棘がいとも簡単に取り除かれたのだ。


棘抜きの道具

[北欧とアフリカを巡る年末年始の冒険旅行記:ザンジバルビーチ編30] なかなか抜けないウニの棘。。。このまま刺さったままだとどうなるんだろう?(汗)

彼がナイフで作ったとげ抜きの道具がこれ。先が尖ったデカい爪楊枝のような形をしているが、これで簡単にウニの棘を抜いてみせたのだ。一体どうやって抜いたのかはうまく見えなかったが、、、いや、ほんと、彼はウニの棘抜きのプロだ。

モリオ:「ありがとう!」

こんなアフリカの離島に来て、ウニの棘が刺さって心細い所を救ってくれた彼ら。本当にありがとう。このザンジバルのジャンビアニの海。ビーチを歩くときは絶対に靴底の硬いシューズで歩くようにしよう。間違ってもビーチサンダルなんかでは歩かないように。ビーサン程度の靴底はいとも簡単に突き通してしまうウニの棘。本当に恐ろしい。なお、日本に帰ってから、このウニの棘についてもうちょっと調べてみると、どうもこのウニの棘、酢を塗りこんでやると溶けるという情報も見つけたので、もしも旅行先でウニの棘が刺さってどうしようも無くなったら、一度酢を塗りこんでみるのも試してみて欲しい。ちゅうか、海外旅行でウニの棘が刺さるなんて、、、俺ぐらいか(苦笑)。


もうシュノーケルやらない

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このウニの棘騒動で、このジャンビアニビーチでのシュノーケルは諦めた私。かなりガッカリな気分にはなったが、やはり慣れない旅行先では無理をするのは良くない。このリゾートでは、このビーチはおとなしく眺めるだけにとどめておこう。アフリカの海は手強いね。