旅行記 - 9月17日

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して！西オーストラリア・ロングドライブ旅行記57] やばい！遭難！？無事に帰りたければ赤いリボンに注意せよ！

菜の花畑を見ながらセルフドライブで快調に飛ばす
メアリーさんの農場まで戻ってきた
どこまでも真っ直ぐで、誰も居ない
羊の放牧もあちこちで見かける
Tarin Rock Nature Reserveタリンロック自然保護区への道
なんか、ワイルドな道になってきた？
ん？赤い紐？ゴミ？
ピンチ！タイヤが砂に埋もれて動けなくなる？
バックしてUターン
溢れんばかりのワイルドフラワー
ここから先はおあずけ
赤やピンクの紐にはご注意を！
安全地帯で記念写真♪
次の街に向かってぶっ飛ばすぜーーー！
線路の向こうは広大な塩湖の「レイク・グレース（グレース湖）」

菜の花畑を見ながらセルフドライブで快調に飛ばす

[野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して！西オーストラリア・ロングドライブ旅行記57] やばい！遭難！？無事に帰りたければ赤いリボンに注意せよ！

無事、SIMカードも手に入れたし、ガソリンも満タンになったし、万が一の食材？というかカップ麺も手に入れたし、心配事は全部クリアできた私達。時速110kmでもと来た道をぶっ飛ばす。セルフドライブで次の街を目指さなくては。

メアリーさんの農場まで戻ってきた

10分ほど走ると、見覚えのある看板が目に飛び込んできた。

ミヅキ：「あ！メアリーさんとこの看板だ！」

モリオ：「さっきの場所まで戻ってきたな。」

ミヅキ：「よーし、ここからやっとスタートだね。今の時間が1時半で、目的地までの時間が2時間半だから、、、このまま休憩無しでぶっ飛ばしたら夕方4時頃の到着か。まぁ、1時間ほど休憩で寄り道とかしても5時だから、大丈夫だね。」

モリオ：「よし、ほんならこのままぶっ飛ばすわな。」

どこまでも真っ直ぐで、誰も居ない

とにかく、西オースタラリアの田舎道はこんな感じで延々と真っ直ぐな道が続き、そして前にも後ろにも対向車線にも車が居ない。制限速度は110km。普通、日本の高速道路で110km出して走ったりするとスピード感とか結構感じるけれど、このなーんにも無い道路で110kmを出しても全然スピードを感じない。絶景ばかりで絶景に麻痺するように、スピードにも麻痺してきたw

羊の放牧もあちこちで見かける

私が好きな風景の一つがこの羊の放牧。こういう風景はニュージーランドばかりかと思っていたら、オーストラリアでもかなりの頻度で見かける。あぁ、長閑だなぁ♪

モリオ：「ん？この近所にナチュラルパーク（自然公園）があるみたいやな。」

ミヅキ：「この【tarin rock nature reserve】タリンロックネイチャーリザーブってところ？」

モリオ：「うん。すぐ近くみたいやし、ちょっと行ってみる？」

ミヅキ：「うんうん、行ってみよ♪」

Tarin Rock Nature Reserveタリンロック自然保護区への道

さっきまでは舗装道路を走ってたんだけど、Tarin Rock Nature Reserveタリンロック自然保護区に行くために道を曲がると、いきなり赤土の道路になった。

モリオ：「なんかいきなりワイルドな道になったなｗ」

ミヅキ：「ほんと。この先もずっと土の道みたいだけど、見る感じではある程度車幅もあるし、うちのキャシュカイくんは一応SUVだから大丈夫だよね？」

モリオ：「うん、このくらいなら大丈夫やと思うで。」

旅行記 [野生のカンガルーがいる世界一のビーチを目指して！西オーストラリア・ロングドライブ旅行記31] 私達の8日間の愛車「QASHQAI - キャシュカイ」登場！（レンタカーだけど）オーストラリア・パース空港の外にあるレンタカー会社「ACE Rental Cars」でSUVのレンタカーを借りる。これから8日間、私達の愛車になるのは日産「QASHQAI - キャシュカイ」。日本では以前に「デュアリス」という名前で売られていた車種の車だ。

なんか、ワイルドな道になってきた？

暫く走ると、、、道幅は狭くなってくるし、地面はガタガタになってくるし、、、スピードも落として40キロくらいで走ってるんだけど、石とか小枝とか？いっぱい跳ねて車にバチバチ当たってくる。

ミヅキ：「フルカバーの保険かけといて良かったねぇ（汗）。」

モリオ：「ホンマやな。こんな道走ってたら、車が傷だらけになるわｗ」

ん？赤い紐？ゴミ？

暫く走ると、更に道がガタガタになってきた。

ミヅキ：「あ、、、なんか木に赤いビニール紐みたいなゴミみたいな、、、なんか変なのが引っかかってるー。」

モリオ：「ふーん、、、。って、、それどころじゃないぞ、なんか下の道が砂地っぽくなってきたぞ？」

ミヅキ：「え？、、、、あ、ほんとだ。なんかタイヤが地面にめり込んでるね、、、。このまま行っても大丈夫？」

モリオ：「うん、まぁ、多分大丈夫やと思うけど、、、ゆっくり行くわな。」

ミヅキ：「うん、わかった。」

モリオが慎重に車を進める。

ピンチ！タイヤが砂に埋もれて動けなくなる？

モリオ：「あかん！これ以上行ったら動けんなる！タイヤが埋もれてる！」

明らかにタイヤがスリップしかけていて、たまに空回りしている。

ミヅキ：「もしも前から車が来たら、この道幅だとどうしようもないし、、、よし、引き返そう！」

モリオ：「引き返すって言ったって、こんなに狭いとUターンもできんやん。」

ミヅキ：「とりあえず、少し広さがあるところまでバックで下がっていこう。」

めずらしくモリオが真顔でパニクってる感じ。私達しか居ないのはさっきの道路でも同じだけど、ここは自然公園の中なので、更に人気がない。こんな場所でもしも車が動かなくなってしまったら、、、遭難してしまうかも。そしてきっと、誰にも見つけてもらえない（汗）。ここは何とか切り抜けないと！

ミヅキ：「大丈夫よ！もしもタイヤが空回りして動けなくなっても大丈夫。私、脱出法知ってるし。」

モリオ：「エ？」

ミヅキ：「前にテレビでサバイバルの番組見たときにやってたんよ。こんだけ周りに木があったらどうとでもできるから、大丈夫。心配いらんから！」

モリオ：「ようわからんけど、とりあえず、ミヅキがおれば大丈夫ってことやな？」

ミヅキ：「そうそうw だから安心して。」

モリオ：「わかったわw ピンチのときに変なこと言うからちょっと気がほぐれたわw」

バックしてUターン

土にタイヤを取られながらも少しずつバックしていく。そして、少しだけ道幅が広くなったスペースのところで、私が車を降りて誘導しながら何度も何度も切り替えして、、、ようやくUターンができた。ふぅ、、。何とか助かったな、、、。こういう道は、普通のSUVだと無理っぽい（汗）。こういうところをガンガン走りたい場合は4WDとかオフロード車じゃないと無理なんだろうなぁ。

溢れんばかりのワイルドフラワー

モリオ：「さ、はよ車に乗るぞ！こんな場所で遭難したら大変や。誰にも見つけてもらえんぞ！」

ミヅキ：「ちょっとまって！ワイルドフラワーの写真だけ撮る！」

Uターンをした周辺にはこんなワイルドフラワーが、溢れんばかりに咲き誇っている。ここは自然保護区なので、生え放題なのだ。まさにワイルドって感じ。

ここから先はおあずけ

私が指さしている方向の土が白っぽくなってる場所あたりからいきなり砂地っぽくなってタイヤがズブズブ埋まって空回りするようになった場所。私達が進んでいけなかった道は、まだまだ奥へ奥へと続いている。この時はこの自然保護区から脱出することばかり考えてたからカンガルーのことはすっかり頭から飛んでたんだけど、じつはカンガルーはこういうブッシュの中で暮らしている。きっとこのときも、奥の方から「また変なのが来た！」って感じで覗いてたんだろうなぁ。

赤やピンクの紐にはご注意を！

ミヅキ：「あ！さっきの赤い紐だ！もしかして、これって【ここから先は危ないですよ】っていう印なんじゃない？」

モリオ：「え？そうかぁ？たまたま付いたゴミなんじゃないん？」

ミヅキ：「まぁ、ゴミにも見えるけど、なんか意図的に結んでる気もするなぁ。今後、注意して見ておくわ。」

モリオ：「頼んだ！オレは運転に集中してるから、そんな紐とか見えんからな。」

ミヅキ：「うんうん、任せて！」

安全地帯で記念写真♪

路面が固めの土で、タイヤがちゃんと動き、対向車が走ってきても離合できる場所まで戻ってこれた。モリオの表情もようやく柔らかくなった。こういうワイルドな場所に踏み込むときには、それなりの準備がないと大変なことになるから、モリオの焦りも当然だ。とりあえず、オーストラリアの大自然の洗礼を受けつつ、記念写真！

そういえば、私達が最終目的地としている【ラッキーベイ・ビーチ】は、ここと同じく自然保護区の中にあるんだけど、、、この日産キャシュカイ君でちゃんとたどり着けるのかなぁ？こんな道ばかりで、辿り着けないとか、、、無いよね？（汗）。

次の街に向かってぶっ飛ばすぜーーー！

無事、「【tarin rock nature reserve】タリンロックネイチャーリザーブ」を脱出し、普通に舗装された幹線道路に戻ってきた。これでもう安心だ。私達が今走っている道は107号線。横には列車の線路が並行して走っている。何の鉄道なんだろう？貨物かなぁ？？？こんな絶景の中で列車と並走して走れたら最高だろうなぁ♪

線路の向こうは広大な塩湖の「レイク・グレース（グレース湖）」

そうして、線路の向こう側に見えるのは、めちゃくちゃ広大な「レイク・グレース（グレース湖）」。奥の方は深い湖になってるけど、この線路に近い側は水はヒタヒタくらいの感じで、ほぼ地面が見えてるような感じ。塩湖だから湖の底も白いんだろうなぁ。

私達が今走っている場所は「レイク・グレース（グレース湖）」でも北側に位置する「LAKE GRACE NORTH（レイク・グレース・ノース）」。グレース湖のど真ん中を突っ切る道路はこの107号線のみ。右も左も延々と塩湖が広がっている。こんな贅沢でアメージングな景色を眺めながら、107号線をひた走り今夜の宿がある「Hopetoun（ホープタウン）」を目指す。